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星の向こうへ
公園で初めて会ったキミは小さかった。
体はガリガリに痩せてるのに、きらきらした目はとても賢そうだった。
一緒に暮らすうちにキミがいるのが当たり前になった。
別の部屋で寝ていたはずなのに、気が付けば膝の上にキミがいる。
そんな時間が心地良くて。
他にも家族が増えて。
キミはとても優しくて、意地悪した後でも手を伸ばせば嬉しそうにそばに来た。
目を細めて、気持ち良さそうに喉を鳴らしてた。
長い間一緒に居すぎて、ボクはキミが大切だと言う事を忘れてしまった。
愚かな、愚かなボク。
ある日キミは星になった。
いっぱい泣いて後悔した。
そして、今も泣いてる。
もしまたキミに会えるなら「素敵な時間をくれてありがとう。またウチの子になってね」と伝えたい。
公園にいた小さな黒い野良猫はボクの家族になりました。
そして十八年後の二〇一二年十月十九日、彼は星になりました。
思い出したら何も手に付かなくなったので、書いただけ。