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ダメな俺とチートなやつら  作者: 電工 ナイフ
ヒールミア編
6/39

6話 いざマッシュルームへ。

サブタイトルにダメな俺と...ってつけていたんですけど、内容がダメな主人公ではなくなってきたのでやめました。

「ギャ?ギャギャギャ!」

「ギーギー、ギャ!」


ゴブリンたちも、こちらに気づいたみたいだ。

アルファが小太刀を振るうとゴブリンから緑色の鮮血が飛び出る。

何食ったら緑になるんだよ。アルファも動きが慣れてるな。

横に跳んだりカウンターを入れたり流石にランク4ってところか。

次々とゴブリンに刃を入れていく。


「これで終わりね!」


ゴブリンにとどめをさす。

ゴブリン2匹に5分くらいってところだな。しかし、すごいな。

俺だったら怖くて戦えないかも。


「どうだった?」

「かっこよかったよ。流石に慣れてるな。」

「ありがとう。さぁ、マッシュルームを取りに行きましょうか。」

「死体はそのままなのか?」

「ゴブリンの素材は、もちかえるだけ損な値段になるからほかっていてもいいわ。他のモンスターが死体を食べてくれるし。」

「そうなんだ。」


川沿いをしばらく歩いていると細長い枝のような木が植わっている場所に出た。


「これがマッシュの木なの。木の下には5個ほどのマッシュルームがあるわ。」


アルファは魔力を使い、木を浮かした。

すると木の根本に、茶色の想像していたより大きなキノコがついていた。


「これがマッシュルームか?」

「そうよ。焼いて食べればごちそうなんだから!今日の夜に食べる分も採るからそのつもりでよろしく。」

「りょーかい。」


俺は木を両手で掴み力を込めて根っこから引き上げる。

おー!なかなかおもしろい。俺がズボズボと木を抜いてアルファが抜いた木のマッシュルームを採っていく。

持ってきた籠は全部で4つ。昼までには満タンになってしまうだろう。


「すごいわね。そんなに簡単に木を抜くなんて、わたしでも5つ抜いたら疲れて休むわよ。」


気づいたら15本くらい転がっている。

しまった。抜きすぎたか。


「俺も採るの手伝うよ。」

「ありがとう。でも少し休憩にしよ?疲れちゃって。」

「今何時だ?」

「もうそろそろお昼になるよ。」


ここまで来るのが長かったからな。

ちょうど良い時間だろう。俺もお腹すいたし。


「んじゃ、もう飯食べようぜ♪俺、屋台の飯どんなのか気になってたんだよね。」

「そうね。川で手を洗ってからご飯にしましょうか。ご飯は..ヒールミア特性の味噌ピックルサンドよ。」

「ピックル?」

「そうよ。とにかく食べて。美味しいんだから!」


俺たちは川で手を洗って、大きな岩に腰を掛けた。

リュックからバケットを取り出す。

中には冷えた水が入った水筒とサンドイッチが入っていた。

アルファからもらってかぶりつく。

うーん。鹿肉みたいだな。あっさりした味だかボリュームはある。味噌味が上手く全体をまとめてるってか?

とにかく美味しいな。


「ホントに美味しいな。」

「あはは!タクトったら、ほっぺに味噌がついてるよ。」


川の水で顔を洗う。腹減ってたからな。

食べるのに夢中で気づかなかったぜ。

アルファと話をしながら残りを食べた。


「へー。アルファとおばあさん。血は繋がってないのか。」

「そうなの。わたし小さいときにギルドの前に捨てられてたみたいなんだ。」

「なんかごめんな。辛いこと聞いて。」

「べ、別に良いよ!...タクトにはこうゆうこと楽に話せるの。不思議ね。」


俺には、人を落ち着かせる力があるらしい。

そういえば、美咲もそんなこと言ってたな。


「さて、始めましょうか。早く終わったら沢山遊べるしね♪」


作業を再開し始めた俺たち。

流石に俺も慣れてきたのか、スピードがあがりお昼から1時間もしないうちに4つの箱を満タンにすることができた。

4つだから全部で1200マネーか。


「よし!タクト、帰るわよ♪」

「おう!」


川沿いを麓に向かって歩いていく。

途中で鹿みたいなモンスターを見つけた。


「あれがピックルよ。でもこんなところで見るなんて珍しいなぁ。」

「あいつを倒すと高く売れるのか?」

「食用で良い値段になるわ。」


それを聞くとピックルに向かって走り出す俺。

ピックルもこっちに気づいたが逃げ出す前に殴った。

ある程度は力を加減したつもりなんだけど3メートルくらい、とんでいっちゃったな。


「タクト、前から思ってたけど力強くない?」

「どうもそうみたいだな。」

「記憶なくす前は何やってたのよ。本当に気になるわ。」


アルファは、小太刀を使いながらピックルを解体していく。


「このピックルの肉、持ってくれる?」

「良いぜ。よいしょっと。」


いいかんじに重たい。

帰宅部だった俺は体力なんて全然ないからな。


「さぁ、今日の夕飯は豪華よ♪早くかえって料理しなきゃ!」


町に帰った俺たち。

入り口でジエンさんと雑談し、家に帰る頃には太陽がすっかり落ちていた。

ギルドで依頼の報酬の1200マネー。ゴブリン2匹分の200マネー。ピックルで50マネー。合計1450マネーもらって家に帰る。


「おばあちゃん。ただいま!」

「お帰り。タクト君もお帰り。」

「ただいま。おばあさん。」

「聞いて聞いて!今日はごちそうなんだから!」

「そうなの。嬉しいねぇ。私も腕によりをかけるよ。」


マッシュルームの塩焼き、ピックルのステーキ。

他にもスープやサラダで盛りだくさんの夕食になった。


「「ごちそうさまでした。」」


沢山食べてお腹もいっぱいになった俺。

急に眠気がまわってきた。久しぶりにこんなに動いたな。

小学生の運動会以来だぜ。


よっぽど疲れていたのだろう。

水浴びをして、布団にはいる。

あっという間に意識が遠退いていった。

ピックル、とっさに出てきた名前です。なんかと被ってたかな?被ってたらピクールに変えようと思います。

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