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No.999.stairway

霧に蝕まれた真夜中午前五時

自分の呻き声で目覚めてみりゃ

背中が汗でびっしょり シャツがピタリとはりつく


カタカタとうるさい左の方殴り壊し

鏡越しにうつるのは不毛のロンリネス


濡れた車道みつめて 煙草に火をつける

いつか飲んだ シメイの味が忘れられない

暗がりの空に投げ出され 宙を舞う

ありえない現実に 引き止められて

向かう先も戻る場所も失ってしまう


いつか愛してくれた君は

永久の調べのはるか遠く

どこまでも続くこの階段を上り続ける


闇に飲み干された真昼の午後十時

気持ちのないつながりをはじめる

嵐で濡れた服を脱ぎ去り 貪りつくす

パチパチとやかましい 焚き火の炎

カンテラがうつしだすのは邪悪な本能


醒めた表情抱きしめ 孤独の水を飲む


かなりきてる 瞳の力に吸い込まれ

さりげない優しさに惑わされ 堕ちていく


わからない欲望に 支配されだし

向かう先も戻る場所も失ってしまう


いつか愛してくれた君は

永久の調べのはるか遠く

どこまでも続くこの階段を上り続ける

どこまでも続くこの階段をそれでも上り続ける

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