表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
3/12

三話

光りがほとんど射さない陰気な森の中、私は一人、狩りをしている。相手は、いつも皆で狩っている、ベヒモスと呼ばれるこの森では比較的大人しく、ディオル族の食料にしている草食動物だ。

だがベヒモスは、灰色の分厚い皮膚をもち、鋭く長い角に、尖って硬い爪、巨木をも薙ぎ倒す前脚、尻尾は短いがよくしなり、当たれば骨折はまのがれない。体長5メートルはあるだろう巨大な肉体をもつ化物だ。

当然ながら一人で狩るのは始めてである。


それにしても、私の獲物のベヒモスは普通のよりもさらに一回り大きい、普通なら別の獲物を探すだろう。だが今ベヒモスは食事中、絶好のチャンスだ。風下の茂みに隠れ、持ってきた武器の中から弓と短槍三本を取り出し、短槍を背中に紐で軽く縛って背負い、右足に巻き付けている、小さめの矢筒から弓に矢をつがえ、覚悟を決め、神に祈りを唱える。この狩りが上手くいくようにと。




祈りも終わり、ノンビリときのみを頬張っているベヒモスの後脚に狙いをつけ、射る!!

弓から勢いよく放たれた矢がベヒモスの右後脚を貫く、その瞬間に茂みから飛び出しベヒモスの真上に飛び乗る。

ベヒモスは混乱し何が何だかわからないようだ。

そして、ベヒモスの背中の上から首に短槍を渾身の力を込めて突き刺す。だがベヒモスの分厚い皮膚に阻まれ致命傷には至らなかった。いけると思ったのだが。

ベヒモスは私を振り下ろそうと体を目茶苦茶に振っている。

私はその馬鹿力に負け、打ち上げられてしまった。

空中で受け身を取り体制を立て直すと、激昂したベヒモスが前脚を振り上げながらこちらに向かって来る。

慌てて後ろに下がると、隣に有った木が両断されていた。


これを見る度に自分の死に様を思い出すが、今はそんな時では無い。


急いで木の上に飛び上がり、枝から枝へ、木から木へ飛び移った。

ベヒモスは右後脚を射られいるため、追いつく事が出来ない。

十分な距離を取り、もう一度矢をつがえている。次は左後脚だ。


矢は見事に左後脚に刺さりベヒモスは転倒した。


念のため、動けないベヒモスの前脚と後脚に次々と矢を浴びせる。

ベヒモスの皮膚は厚く、固いため矢は普通刺さらないが、

ベヒモスは脚部の皮膚が比較的に薄いため矢が刺さるのだ。


矢を撃ち切ったところで、トドメを刺すため、短槍を持ち、木からベヒモスの背中へ飛び掛かり、全体重を乗せて短槍を背中に根元まで突き刺す。

分厚い皮膚や厚い脂肪すらも突き破り、背骨が折れる嫌な感触が手に伝わる。

だが、村に住んで何度も狩る中に慣れてしまった。

私から逃げようと、必死にうごめいていたベヒモスがびくびくと痙攣し始め、やがて動かなくなった。


これにて狩りは終了である。




私はこの巨大な獲物の尻尾を持ち、引きずりながら、ほかの生物に横取りされないよう気をつけて、村に帰ることにした。


ベヒんもす狩られるの巻

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ