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青く澄み切った空  作者: ウィンデックスブルー
第三章 団地の周りのお店
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六花亭

 六花亭には、家族の誕生日の度によく行く。


 誕生日特典という物が六花亭には、あり、誕生日を証明するマイナンバーや保険証を提示して誕生日のその日に誕生日の人だけ特別に好きなケーキと飲み物を選び無料でプレゼントされる。


 ところが、最近厳しくなり誕生日の人と家族か友達が一緒に行き普通に注文して食べないと誕生日特典が得られないという条件になった。

 店も単にプレゼントしていては、儲からないと考えたのだろう。


 だいたい父か弟か私の誕生日に六花亭には行く。

 だが、最近父の施設から六花亭近くの神楽岡公園に父と2人で散歩に行った帰りに寄った。


 神楽岡公園では、段差に気をつけて父を木の屋根のある休憩するところに連れて行き木の丸太の椅子に座ったらクロアゲハの幼虫の黒い毛のもじゃもじゃした毛虫が父めがけて数匹這って来た。

 毛虫に父が刺されたら大変と私は毛虫を足で撃退した。それでもゾロゾロとやって来る。

 父と立ち上がり公園の出口に向かい公園から出た。横断歩道を2人で歩き、いつも行く六花亭が見えたので砂漠のオアシスを見つけたかのように六花亭に向かった。


 六花亭の大好きな窓に面した大きなテーブルがその日は空いていた。よし、ここだと2人で、はしゃいで席に座った。私はスマホのアプリを開いてケーキセットを2人分注文に行き最初に支払いをした。

 父は、大好きなチーズスフレ、私はチョコレートケーキで暑かったので飲み物はアイスコーヒーにした。

 チーズスフレにはクリームが付いて来て父が慣れない手付きでケーキにクリームを添えて美味しそうに食べ無言だった。施設では、おやつはスナック菓子で美味しく無いそうだ。父は糖尿病予備郡で甘いものが大好きだ。「特別に楽しい素晴らしい日」と父は繰り返し呟いてた。


 六花亭の中は6月中旬の暑さで冷房が強く効いていた。

 父はケーキとアイスコーヒーを食べ終わり「ここは寒さがキツい」と「早く出たい」と言った。老人施設では、個室には冷房はつかず、ホールに弱い冷房が付いている。老人は、冷たいのに弱いからだ。


 支払いは最初に済ませておいたので、父と出口に向かい外に出たらお抱えの女性運転手のタクシーが気付き出迎えてくれた。この女性運転手は父に特に優しくしてくれるので、選んで送迎してもらっている。

 タクシーで施設に帰り父は個室に向かい昼寝に行った。


 六花亭は、そんなに高く無く食事は少量で私と父の胃には最適である。ケーキや飲み物も高く無い。コメダより安いくらいだ。だからお気に入りである。若い人もお客には少なく年配者が多いのも父を連れて行く理由である。

 店員さんがよく教育されたホテルの人みたいに丁寧で優しい。父を大切にしてくれる。感じの良い従業員だ。


 六花亭のポイントが貯まればポイントだけでホットコーヒーが飲み放題だ。

 とても優しいシステムだ。


 また六花亭に父と行きたい。

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