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青く澄み切った空  作者: ウィンデックスブルー
第三章 団地の周りのお店
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「ロッヂ」

 私の団地の隣町の神楽岡に運命的な出会いの美容室がある。


「ロッヂ」と言う。


 若い30代の頃、旭川にいい美容室が無くバスに乗り緑町の西イオンに新しくできた美容室に通っていた。


 軒並み若い美容師さん達で、店長は10代なのに歳を誤魔化して20歳と言い働いていた。


 若くて可愛いあどけなさの残る少年だった。


 美容師としての技術が度がつく程あり、都会のセンスで新しい髪型にしてもらったが、途中から東京に出張が多くなり、「東京から一時的に○○店長お帰りになりましたが施術いついつに受けられますか?」と自宅にかかるようになり、○○様の施術が受けられるといそいそと通ったものである。


 そのうちに西イオンに店長は来なくなり東京に進出して私も美容室にはどれも満足行かずそのまま時が流れた。


 若い頃の店長は美容室の他の女性美容師にもキャーキャー言われていて、私は女性達によくいじめられていた。


 可愛いハンサム君でとにかく若かった。


 夫が亡くなり、新しく神楽岡にできた「ロッヂ」と言う美容室に予約してフラッと行ってみた。


 あの時の西イオンの店長が「ロッヂ」の店長だったのである。


 運命的な再会と私だけ思った。


 店長は東京の自由が丘に店を開き美容室を経営し、自ら店長をしていたそうだ。


 私が店長の施術を受け鏡の前の椅子に座ったら店長から


「予約のお名前拝見し、昔の西イオンのお客様と確信しました」

 

と声をかけて来た。


 20年振りの再会である。


 店長は昔より顔が大人びていて、結婚し子供がいた。


 店長の腕はよく、昔の髪型にしてもらったがそれでも今の時代でもウケる髪型だった。


 1、2年店長の施術を受けていたが、店長指名は500円の指名料が毎回かかる。


 指名料無料の若い30代の男の子に代えてもらった。


 そしたら私の好みのまっすぐさらさらの長い髪にその若い美容師さんがしてくれるのである。


 縮毛矯正は15,000円くらいして高いが1年に1回縮毛矯正を受けたらあとは2ヶ月おきにカラーカットをすれば良いとその子が決めてくれた。


 お財布的にもありがたい‼️


 以来何年もその30代の男の子にお願いしている。


 指名料無料なのに技術がいいのである。


 紳士的でお話もよく聞いてくれるし、何しろ感じがいい。


 若い美容師さんも他の美容室の美容師さんの若い女の子と結婚していた。


 ある日予約して美容室行ったらその美容師さんと若い綺麗な奥さんが女の子の赤ちゃんを抱えている。


 他の美容師さんはお祭りで遊びに行き出払っていた。


 赤ちゃんが可愛くて奥様が類を見ない程の現代的な美人✨


 若い美容師さんの初めての子供が産まれたのである。


 私は夫と死に別れたから物凄く羨ましかった。


 美容師さんは、私の息子くらいの歳だ。


 美容師さんのお父さんと私の歳が同じだと言っていた。


 美容師さんは、コロナのワクチンも私の持病の病気の病院まで来て打つし、何でも話せた。


 いつも相談に乗ってもらっている。


 美容師さんは、店長より相当歳下だ。


 今日も美容師さんの施術を受けて来た。


 髪がしっとりさらさらになった。


 いつも思うのだが、美容室行った日はいつもと違う綺麗な髪の自分になれる。


 若い美容師さんとは、父と弟と3人でびっくりドンキーで食事してた時に、偶然にも奥さんと赤ちゃん連れてびっくりドンキーに食べに来ていて挨拶したこともある。


 奥さんも若くて私の孫くらいか?と思う程である。


 感じのいい奥さんだ。


 赤ちゃんが成長して可愛い女の子になる時は私はお婆ちゃんだ。


 私も歳だがいつまで団地で楽しく1人暮らしできるか?


 あと10年かなぁと寂しく思う。


 メルカリの宝石仲間が小さなお子様が居る若い子達で、一緒に私も若さを貰ってるが私はお婆ちゃん。


 宝石販売もいつまで続くかわからない。


 処分するように安く売り払い、団地を片付けて退去し施設に入るにもあと10年。


 宝石販売は続けるが、宝石購入はもう辞めなくてはいけないだろう。


 今ある在庫を売り切らないといけない。


 宝石仲間が若いからと言って私も同じ気分で居たら大変だ。


 私のせがれ、娘みたいな歳の仲間たち。


 いつまでも甘えていたらいけない。


 悲しいかな!歳である。


 病院から施設入所する父の面倒を見て行く。


 父が亡くなったらこれまでピンと張ってた糸が切れるように私の若さも崩れて行くのだろう。


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