隣のおばさんの料理
隣のロシアのおばさんは主婦の鏡で料理の先生になった方がいいくらい料理が上手だ。
引越して来て1年くらい過ぎてから隣のおばさんが結婚前の私にいろいろと料理を教えてくれた。
1番美味しかったのは、キュウリという魚のソテーだ。
知合いが釣って来たと言う野菜のキュウリに匂いが似てるキュウリという魚を持って来て
「美味しいの教えてあげるから中、入っていい?」
とおばさん。
「どうぞ、どうぞ!汚いけど…」
「魚はこうしてコケラ(鱗)を落とすんだよ」
「魚が茶色くなるまで焼くんだよ」
「ほ〜ら、できた」
キュウリのソテーを口にしたら淡雪のような味がして魚の脂が美味しかった。
「おばさん!スゴイ」
キュウリの魚を10匹、貰った。
キュウリの魚は滅多に貰えないからベストムまで買いに行き、夫に作って出したら夫も淡雪みたいな味に舌鼓を打った。
ただ、母はダメだったが、、、。
キュウリの魚にも好き嫌いがあるようだった。
おばさんにペルメーニも教わった、「帽子の料理」だ。
生地を捏ねて半日かかって作った。
全て手作りだ。
おばさんの頭には、ロシア料理のレシピが全部入っている。
ピロシキもパン生地を揚げて中にマッシュポテトを入れて美味しく作る。
私も真似てピロシキを作り去年、懇親会に持って行ったが、誰も食べず余ってしまった。
みんな手作りよりもビッグの唐揚げや寿司の方を喜ぶ。
おばさんは、ボルシチをよく作り食べさせてくれた。
ロシアの代表的な料理だ。
おばさんと仲良しの他の棟に住むエレナさんは、白人系ロシア人だが、最近劇的に痩せて別人のようにステキになった。
エレナさんのフィッシュ&チップスは最高に美味しい。
ウクライナのママンは、鶏肉料理をお正月に作りコレを食べないと新年が来たとは思えないとテレビでよく放送しているが、ホントに一家の主婦として料理を頑張る国民性だそうだ。
隣に年末、ウクライナの白人系の金髪や黒髪の若い女の子がゾロっと集まるが、隣のおばさんがみんなに料理を振る舞うそうだ。
隣のご主人が生きてる頃は、ロシアから白人系外国人がたくさんパーティーを隣で開き私も遊びに行ったものだ。
美容師のロシア人の女性も来ていて髪を切ってくれるとおばさんが喜んでいた。
ロシア料理がたくさん食べれてピザも手作りで出て美味しかった。
私は、隣にロシア系のおばさんが居るので、普通の団地より楽しい暮らしをしている。
夏は下の畑でオークロープとイタリアンパセリを摘んでいいとおばさんに言われ涼しい夜に摘みに行ったものである。
おばさんは、畑でピンクのビーツを栽培し、冬まで保存して美味しいボルシチを作る。
息子さんが仕事終えて隣に戻るのもおばさんの料理が美味しいからに違いない。
おばさんは、ロシアのママンである。




