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青く澄み切った空  作者: ウィンデックスブルー
夏の団地は苦しかった‼️
19/42

隣の息子さん

 隣の息子さんは、とにかくスゴイ‼️


 最初、家族3人の中で両親は年金、息子さんは生保だったが自分の本来の実力で缶詰工場で正社員として働き生保剥奪して自分の給料を手にしたのだ。


 ロシアから3人家族で来て息子さんは最初何をすればいいかわからなかったようだ。


 団地3LDKの中の廊下側の一室を自分の部屋とし得意なパソコンで組立てもするし分解もできた。


 とにかくパソコンの知識が豊富だ。


 私も夫に貰ったパソコンを息子さんにアップグレードしてもらったり、修理してもらった。


 修理のお礼に3,000円渡すと大切そうに持って行った。


 九州の霧島のロシアの白人系の女性とネットで仲良くなり、北海道に息子さんはその女性を呼び寄せた。


 その女性は離婚した男性との間に5人くらい子供が居て高校生の子供が下で大きな部屋を借りて家族で住んだ。


 住んだはいいがお金が無い。


 隣の息子さんにお金を無心したようだった。


 息子さんは、いいように利用され、給料日の夜は女性宅に招かれご馳走たくさん出されいい思いをするが、お給料全額献上しなければならない。


 缶詰工場に2年くらい働き全給料はロシア女性のものとなった。


 よく隣のおばさんが


「息子は働くが給料はロシアの白人系女性に全部取られる。うちに一銭も入れない。私は毎日料理を作り息子が食べ車は私が買いガソリン代も出してあげるが息子はただもらうだけ、使うだけだ。家計も苦しいのに困る。」


 と私にこぼす。


 年月が経ち、缶詰工場を辞めた息子さんは新しくマッサージの仕事を日本人に雇われて始めた。


 そのうちに女性と別れたようだ。


 優しい息子さんだと私は思った。


 息子さんは、癌で亡くなったお父さんの顔も鉛筆でデッサンした。


 とても立派な絵で、プロのデッサン画かと思った。


 とにかく人より秀でている。


 マッサージもホントに上手で気持ちいいとファンの客がつくそうだ。


 息子さんは春になると山菜採りに山に出かけて行者ニンニクを大量に採って来る。


 お母さんのおばさんが周りに配る。


 私も何年も前だが行者ニンニクをもらいクックパッドのレシピでワンタンを作ったら夫が


「手間がかかっていて美味しいね〜。」


 と絶賛した。


 息子さんが採ったゼンマイやわらびも貰った。


 冬になると海までドライブして息子さんはチカやキュウリなど魚を大量に獲ってくる。


 私もたくさんおばさんにプレゼントした年の冬にはチカやキュウリの魚を20匹くらい貰う。


 おばさんからキュウリと言う野菜の胡瓜と同じ匂いのする小さな魚を貰ったのが最初に来た独身の頃だったが、キュウリのソテーの作り方を私のキッチンにおばさんが来て教えてくれた。


 キュウリのソテーは淡雪のような壊れそうな儚い味がして美味しかった。


 息子さんは、可哀想な人に優しく、とても面倒見のいい男の子だ。


 私はずっと布団を敷いて寝ていたが歳取ったら布団から起き上がるのが苦しくなり組立ベッドを買い息子さんに組み立ててもらった。


 息子さんがマッサージの仕事をして夫はずっと前に亡くなってた頃だ。


 息子さんは、社会人になって落ち着きを持ちベッドの組立ても


「お金は要らない。何も要らない。ただ私に組立てさせてくれ。」


 と頼もしい男の子に成長していた。


 パソコンの組立てが出来るくらいだから設計図見るだけで何でも組立てられる。


 隣の家でパパッと組立てて私の部屋に運んでくれた。


 私は感謝するどころでは無く、1人の人間の成長と優秀さに完全に感動の渦の中に居た。


 息子さんは、日本人より優れている。


 やはり、あのお父さんにあの息子さん有りきと感じた。


 次に息子さんのお母さんについて書いて行く。


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