日替わりで、彼女をとっかえひっかえデキるお店。
一度でいいから、めちゃめちゃ女の子にモテたい僕。
僕は心底、女の子にモテない男だ!
見た目もそうだけど、女性とどう接していいのか分からない。
こんな僕だから、今まで彼女どころか女の子とまともに話せないでいた。
そんな僕が変わる時が来る!
僕は久々に、昔通っていた高校に行くことにした。
何故なら? 僕が尊敬しる高校の時の担任の先生に会いに行く事に
決めたからだ。
今でも、先生とは連絡を取り合う仲で、僕が悩み事や相談事があると
仲がいい友達よりも僕は先生に話す事が多かった。
僕は直接、先生に会って悩み事を聞いてほしいと思い僕の母校である
高校に行くことにしたんだ。
・・・僕が高校に着くと? 先生が校門の前で待っていてくれた。
それで、先生が僕にこう言う。
『おう! 久しぶり、随分と立派になったなぁ~』
『まあ、電話やLINEばかりだったからさ、こうやって会うと
やっぱり先生って凄いなって思うよ!』
『もう俺は仕事が終わって帰れるから、今から一緒に飲みに行くか!』
『うん!』
『なんか? 教え子とこうやって酒を飲める日が来るなんて!
俺は思ってもみなかったよ。』
『僕もだよ。』
先生は、親身に僕の相談に乗ってくれた。
相談といっても、僕が女の子にモテない事やこの先、彼女がデキ
なかったらどうしようと言った話だ。
先生は、めちゃめちゃ女子からモテる人で、尊敬できる部分が
たくさんある先生だった。
でも結局、先生と結婚した相手は当時保健の先生をしていた
陽菜乃先生だった。
僕が学校に通っていた当時から、男子に人気がある保健の先生で。
その陽菜乃先生と結婚するなんて! やっぱり憧れの先生だと思った。
僕はいい気分で先生にお酒を飲みながら話を聞いてもらい気分よく
電車に乗って家に帰る途中だった。
『今日は、先生に会いに来て良かったなぁ~いろいろ相談にも
乗ってもらったし!』
『えぇ!? こんな所にお店なんかあったかな?』
『なになに? “日替わりで、彼女をとっかえひっかえデキるお店”』
『そんな事が可能なのか? まあ、とっかえひっかえデキるお店に
入ってみるか!』
僕はお酒の勢いもあって、このお店に入ることにした。
お店の中は、外観より広く物凄く明るかった。
そしてお店の奥から、怪しそうな中年のおじさんが出てくる。
『おや? これは! 絶好のお客さんがやって来たね!』
『えぇ!?』
『女の子にモテたいんでしょ?』
『・・・まあ、は、はい!』
『そんな貴方に持って来いの商品があるよ。』
『どんなモノなんですか?』
『日替わりで女の子をとっかえひっかえデキる商品なんだ!』
『・・・そんなモノが本当にあるんですか?』
『あぁ、このお店にはあるよ! 欲しいかい?』
『勿論!』
『商品として売るなら10万円以上するんだけど? 今一つだけ!
お試し期間の商品があってね! 1ヶ月間無料で貸してあげれる商品が
あるけど、借りてみるかい?』
『借りたいですけど、持って帰れるモノですか?』
『あぁ、商品はそんなに大きくないよ! 家に帰って説明書を読んで
使ったら大きくなるけどね!』
『はぁ? まあ、借りて帰りますよ。』
『お試し期間が終わったら? 店に返却するか? 買い取るなら
半額でいいよ。』
『それは、1ヶ月間使ってから考えます。』
『まあ、そうだね! そうして!』
『じゃあー持って帰るます。』
『あぁ、じゃあー1ヶ月後、また店に来て!』
『はい!』
僕は勢いで家にその商品を持って帰った。
電車に乗って、酔いが少し冷めながら家に着いてそのままソファー
で寝てしまった。
僕が家で朝起きた時、カバンの中にその商品が入っている事に
気がついた。
カバンから商品を取り出し、中を開ける。
中には、女の子のお人形が入っていた。
説明書には、人形の首の後ろにボタンがあるから押すように書いてある。
それが起動ボタンらしい。
僕は早速、そのボタンを押した。
そうすると? みるみるうちに人形が大きくなり、人間の女性
程の大きさまでになった。
着ていた服もそのまま大きくなった為、全裸になる事がなく少し僕は
ガッカリした。
・・・そして、人形の女の子が僕に話しかける。
『ご主人様、何なりとお申し付けください。』
『喋るの?』
『勿論です! ワタシはAIの人工知能が脳に埋め込まれている為
学習時間が必要です。教科書は頭にあるチップが全て行います。
1日だけ電源を起動させたままほっておいてください。』
『・・・ううん。』
僕は彼女に名前を与えて、僕の彼女として一緒に住む事にした。
彼女の名前は、【蓮香】にした。
蓮香の言った通り、1日ほっておくと? 彼女は別人のように
次の日から接してきたんだ。
『アキラさん、今日の晩御飯は何がいい?』
『えぇ!?』
『蓮香は、ハンバーグが食べたいわ!』
『じゃあ、ハンバーグでいいよ。』
『確か? アキラさんは、日替わりでとっかえひっかえしたいと
言っていたわね! 明日は“違う女の子にワタシがなるわね!”』
『“違う女の子?”そんな事が可能なの?』
『えぇ、丸ごと外見も中身も変えられるのよ!』
『凄いね!』
『だから、名前も変えた方がいいかもしれないわね!』
『・・・あぁ、そうだな。』
彼女は次の日、僕の目の前で違う女の子に変身した。
ロングだった黒髪から、ショートカットの茶髪の女の子に
変身した。顔も体型も身長も何もかも違う女の子。
『凄いね! 確かに違う女の子になったよ。』
『えぇ、』
『声も蓮香と違うんだね!』
『もう、ワタシは蓮香じゃないわ!』
『ごめん、名前を決めようか!』
『えぇ、そうして!』
僕はこうして! 7日、毎日違う女の子と生活をする事になった。
月曜日は、蓮香。
火曜日は、ヒノリ。
水曜日は、菫。
木曜日は、ひまわり。
金曜日は、亜希菜。
土曜日は、未菜。
日曜日は、檸檬。
毎日が天国のように、幸せな生活を送れているよ。
今は、お試し期間だけど? 最終的には半額で彼女を買い取る
つもりでいるよ。
こんな幸せな事は、僕の人生の中で一生ないからね!
最後までお読みいただきありがとうございます。