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赤い流星 ―――ガチャを回したら最強の服が出た。でも永久にコスプレ生活って、地獄か!!  作者: ほむらさん


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898 女番長グループ、とうとうキレる

 魔法の失敗で頭から土をかぶったことで、お色気お姉さんや平蔵達と一緒に露天風呂に入ることになったわけだが、良い機会だったから湯船に浸かりながら聖帝の話と近江チームの話をし、レザルド軍とどう戦うかなど軽く話し合った。


 ツッパリ共と合流したら色々と作戦が変化するに違いないから、現状ではふわっとした計画しか話せないけどな。


 でも俺達のやろうとしている事が分かって、レザルド軍に対して防戦一方だった忍者達の士気が上がったのは間違いあるまい。


 ジッと何年も耐え続けていた伊賀軍が、攻勢に出る時が来たのだ!


 レザルド軍を滅ぼすことでようやく伊賀の国が平和になるわけだから、この機会を逃すなんてのは絶対に有り得ない。Xデーに備えて忍者達も万全の態勢を整えておかなければならないだろう。


 みんな忙しくなるぞーーーーー!



 それはそうと、大名を差し置いてトイレ工事をした土魔法忍者だけ指輪をゲットしたのもどうかと思い、お色気お姉さんと平蔵にも魔法強化の指輪を作ってやった。


 お色気お姉さんの魔法属性は火と光で、平蔵はまさかの支援魔法だった。


 そういや、実は親父も支援魔法が使えるんだよな~。魔法が育ってるのかどうかさっぱり知らんけど。


 でも(いくさ)になったら支援魔法の効果は絶大だから、それまでに親父の魔法を鍛えておいたほうがいいかもな。


 ちなみに、指輪をプレゼントしたら素っ裸のお色気お姉さんに抱きつかれてキスされまくるという超絶ラッキーが舞い降りて、平蔵の眉がまた吊り上がった。


 もしかしたら平蔵って、お色気お姉さんに惚れてるのかもしれんな・・・。


 俺もずっと高嶺の花であるミスフィートさんに憧れていたわけだから、応援してやりたい気持ちになった。まあ、見守ることしか出来ないんだどね!



 中央広場に戻ると、大人達は相変わらず野球で盛り上がっていたが、もう夕食前って時間だから、子供達はお母さんと一緒に家に帰ったらしい。


 味噌と醤油をゲットしたわけだから、今日から劇的に料理が美味くなるぞ!


 白のお母さんが豚汁風の汁物を作ろうとしていたから、明日会ったら上手くいったか聞いてみよう。まあ初心者でも失敗するような料理じゃないと思うんで、白がどれほど喜んだかだな。


 さすがにもう仕事をする気にはならなかったので、ツッパリ共の武器は明日作ることにして、アリアダンジョンに転移した。


 そして仲間達がガチャで騒いでるのを見守ったあと、流星城に帰還。

 腹が減っていたので、真っ直ぐ食堂に向かった。




 ◇




 今日の夕食は豪勢にもカツカレーだった。


 ダンジョンチームが毛皮欲しさにシルバーウルフを狩りまくってるから、溜め込んであった肉を大放出したのだろう。そりゃーもう美味かった!


 夕食が終わって親父とグミと話しながらまったりしていると、珍しいことに女番長(スケバン)グループ全員が目の前に現れた。



「小烏丸さんにお願いがあります!」

「俺にお願い?」

「私達をダンジョンに連れてって下さい!レベルを上げたいんです!」

「お?ようやくレベルを上げる気になったか!でもいいのか?レベルを上げてしまうと、もう今までのように越後で喧嘩を楽しめなくなるぞ?」

「もちろん悩んだんスけど、ココに来て少し考えが変わったというか・・・。先輩方の身体能力がホント半端なくて、自分のトロさに我慢できなくなったんス!」

「同じ低レベルで喧嘩のテクを競う生き方も楽しかったけど、今にして思うと同じことの繰り返しだなって・・・」

「身体能力が上がったら絶対別世界になるじゃないですか!そろそろ一つ上の世界を見てみたい!」

「それにアタシ達ってこの城で最弱なんスよ。いくら喧嘩の腕に自信があっても、素人っぽいリンコ先輩にまで、まるで歯が立たないんスもん!」

「そうそれ!せめてリンコ先輩には勝ちたい!」


 なるほど・・・。リンコに毎日ボコられてキレた感じか。

 アイツは何をやってるんだ!?村長を撃破するために特訓でもしてんのか?


「わかった。最後にもう一度だけ確認するぞ?レベルが上がるともう越後で喧嘩は楽しめない。それでもレベル上げするんだな?」


「「後悔はしない!!」」


「そうか。じゃあ明日にでもダンジョンに連れてってやろう。でもその前に、和泉に許可を貰わんとな」



 ―――――その時、黄緑色のワンピースを着た一人の巨乳が立ち上がった。



「まてーーーーーーーーーーい!」



 女番長(スケバン)グループが声の方を振り向いた。



「げッ、リンコ先輩!」

「聞かれてたのか!」


 すたすたと、リンコがこっちに歩いて来た。


「あたしもダンジョンに行くよ!」


「「な、なんだってーーーーーーーーーー!?」」


「リンコ先輩も一緒にレベル上げしたら追いつけないじゃん!」

「だから行くんじゃい愚か者め!そう簡単に先輩の壁を超えられると思うな!」

「うわ、追いつかれるのが嫌だから一緒に行くとか言ってんのかよ!」

「お前らが来るまで、あたしがこの城最弱だったの!やっと、あたしでもボコれる後輩ができたのに、追いつかれるわけにはいかんのじゃい!」

「きったねーーーーー!」

「いや、リンコの言うことにも一理あるかもしれん」

「えッ!?なんで!?」

「この城にいる武将達は、足軽組頭でも何度も(いくさ)を経験している強者だ。リンコの一つ上って、いきなり実力が桁違いなんだよ。そこに挑戦したら自信なんて木っ端微塵にされるぞ!リンコ先輩の壁を超えるという近い目標がある状態で実力をつけていった方が、結果的に強くなれるだろう」


 謎理論だが、目標が遠すぎると何をしていいか分からなくなるからな。

 無理だと思って諦めてしまうのが一番ダメなのだ。


「リンコにとってもお前らの存在は大きいんだ。抜かれまいと努力することで、どんどん強くなることができる。そして気付いた時には、足軽組頭に匹敵するほどの実力者になっていることだろう」


「「おおおおおおおおおおーーーーーーーーーーーーーーー!!」」



 ってことで、明日は百花繚乱の5人とリンコのレベル上げをすることになった。


 この際だから、人魚で耐性上げもしてやった方がいいだろな。しかし、リンコ先輩と女番長(スケバン)グループの関係が面白くてちょっと笑いそうになったぞ!

 

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