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赤い流星 ―――ガチャを回したら最強の服が出た。でも永久にコスプレ生活って、地獄か!!  作者: ほむらさん


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834 魔法少女に変身しよう!(見物人マシマシで)

 子供チームのガチャも一周し、良いタイミングなのでお着替えタイムと洒落込みたい所だったが、ルルの服の強化は終わったもののマリアナの服が手付かずだったので、少し待ってもらうことになった。


 そして一生懸命付与魔法で強化していると、ガチャ部屋の入り口から誰か入って来た気配を感じ、顔を上げてそっちを見た。



「ん?清光さんと虎徹さんじゃないですか。もしかしてガチャを回しに?」

「いや、そういうわけではないのだが、此処に来なければならないような使命感に駆られてやって来た」

「今日は子供がいっぱいだな!こんな状況でオレらが来る必要ってあったのか?」


 なんて恐ろしい男達なんだろう・・・。クソ面白いイベント発生の匂いを嗅ぎつけて、近江からわざわざやって来たのか!


「流石ですね。ちょうど今から面白いイベントが始まるんですよ!」

「イベント?」

「やはり何かあったのか!?」

「子供一人と大人二人が魔法少女の衣装をゲットしましてね!強化が終わったらお着替えタイムです」


「「ま、魔法少女だってーーーーーーーーーー!?」」


「ほら、そこにいる黒髪の子が着ている衣装の色違いです。魔法の言葉で魔法少女に変身できる、とんでもない衣装なんですよ!」

「おおおお!ある意味、メタルヒーローの女性版じゃねえか!」

「ちょっと待った。子供一人と大人二人がゲットしたって言わなかったか?」

「言いましたよ」

「なんだと!?大人の女性二人が魔法少女に!?」

「激熱イベントじゃん!」


 清光さんと虎徹さんが、ルル、マリアナ、パメラの三人に視線を向けた。


「私は違うから!!」


 好奇の目で見られたパメラが一瞬で否定した。


「なんで着替える直前で見物人が増えるですか!」

「しかも男が二人も!!」


 それはガチャ名人だからとしか言えん。虫の知らせみたいな?

 しかし誰かが恥をかくイベントが発生すると、いつも人が集まってる気がする。


「ほほう。その二人が魔法少女になるのか」

「呼ばれたからには最後まで見届けようじゃないか」


「「呼んでないから!!」」


 あ、強化が終わった。


「服の強化が終わったぞ!さあ、向こうの部屋で着替えてくるといい。セット衣装だが難しくはないハズ。でも分からなかったらメルティー様に聞くといい」

(わらわ)に任せるのじゃ!」

「あ、はい。メルティー様、ご指導宜しくお願いします」

「サービスで全員分のハイソックスを用意したからな!さあ行った行った!」

「くっ!もう腹を括るしかないですか・・・」



 魔法少女の流れになったのでメルティー様はまだ制服に着替えないことにして、新人魔法少女三名を連れてガチャ部屋を出て行った。



「しかし魔法少女編が始まっていたとはな!メタルヒーロー編の激闘を思い出すぜ」

「そういやギャラバーンを呼んで来た方がよくないか?この熱いイベントを見られないなんて可哀相だ」

「それだ!急いで呼んできます!」


 この時間ならもう城に戻ってる頃だよな。

 とりあえず食堂に行ってみるか。


 食堂に転移すると、いつものギャンブラー四人衆が寿司スロットを打ってるのが見えた。いやアイツらはどうでもいい。


 おお!まだ早いと思ったけど発見!和泉と何か話してるな。


 タタタタッ


「おい親父!緊急事態だ。今すぐアリアダンジョンに行くぞ!」


 親父だけじゃなく、和泉とグミもこっちを見た。


「緊急事態って何だ?」

「ララとルルとマリアナが魔法少女の衣装をゲットした。今着替え中なんだが、メルティー様を入れて、四人の魔法少女が勢揃いしたんだよ!」


「「ぶはッッ!」」


「魔法少女が四人勢揃いだと!?いや、大人が二人混ざってねえか?」

「だから激熱イベントなんだよ!あのマリアナが魔法少女に変身するんだぞ!?」

「マリアナさんが魔法少女ってホント!?私も見に行く!」

「ルルとララが姉妹で魔法少女に!?アハハハハハハハハ!」



「「ちょっと待ったーーーーーーーーーーーーーーー!」」



 振り返ると、待ったをかけたのはピピン隊とルーシーだった。

 ごはん大好きリンコも同じテーブルなので一緒にいた。


「そんな面白いの私達も見に行くから!」

「ルルとマリアナさんが魔法少女とかクッソ笑えるっス!」

「いいだろう。でももう時間が無い。急いで手を繋ぐぞ」



 親父、グミ、和泉、ピピン隊、ルーシー、リンコ、そしてなぜかギャンブラー四人衆も手を繋いでいたので、まあいいかとガチャ部屋に転移した。



「うお!随分大量に連れてきたな」

「観客多過ぎだろ!」

「魔法少女イベントですよ?そりゃ一瞬で集まりますって」

「うわぁ、地獄だ・・・。魔法少女を回避できて良かった~~~~~」

「ちょっと多いから奥に移動した方がいいんじゃないか?」

「だな」



 というわけで、ギャラリー達は変身の邪魔にならない位置まで移動した。


 ワクテカしながら待っていると、入り口からようやく魔法少女たちが登場。

 ララは普通に可愛かったが、ルルとマリアナの魔法少女コスプレが衝撃だった。


 ピンク、水色、黄色、黒と、四人の魔法少女が勢揃いすると圧巻だな!


 ルルは若いエルフなので雰囲気が変わったなーくらいだけど、マリアナは着物美人からの魔法少女なので、いけないモノを見てしまった感満載だ。



「「・・・・・・・・・・・・・・・・・・」」



 ガチャ部屋に戻るとギャラリーがとんでもなく増えていたので、魔法少女達が完全にフリーズしている。


 そして大勢に見られていることを意識した瞬間、ルルとマリアナの顔が真っ赤になった。



「なんでメチャメチャ人が増えてるですか!?」

「何故突然こんな・・・。み、見ないで下さい!」

「人がいっぱいなのじゃ」

「さっきまでこんなにいなかったよね~?」


 ぬるいわ。俺なんか全武将がいる前で変身したんだぞ!


「ウチらは魔法少女の応援に駆けつけただけっス!」

「俺達のことは気にしないで、気楽に変身してくれ」


「メチャメチャ気になるから!!」

「客がいっぱいで気合が入るのじゃ!」

「じゃあ変身する?」

「もう好きにして下さい・・・」


 恥ずかしくて体を隠していたマリアナが開き直り、隠すのをやめたようだ。


「じゃあさっき教えたように、一斉に魔法の言葉を叫ぶのじゃ!」


 魔法少女達が一つ頷き、変身ステッキを掲げた。



「せーの!」


「「ランパ・ルルンパ・クルリンパ!」」



 魔法少女達の持つ変身ステッキが、それぞれの着ている衣装の色の光を放ち、四人がゆっくりと宙に浮き上がった。


 1メートルほど浮き上がった所で体全体からキラキラと光を放ち、服が足元から少しずつ変化していく。


 真っ白だったブーツに宝石のようなアクセサリーが出現し、ワンピースが少しフワフワな感じに変化して、胸のあたりに大きなアクセサリーが出現。


 そして帽子がティアラになって、マントが小さな羽になった。


 魔法少女メルティー

 魔法少女ララ

 魔法少女ルル

 魔法少女マリアナ


 変身を終えた魔法少女達が一人ずつ床に着地した。



「「おおおおおおおおおおーーーーーーーーーーーーーーー!!」」



 魔法少女系アニメだったらここで一言『決めゼリフ』があるんだろうけど、メルティー様以外みんな初心者だし、そもそもルルとマリアナにとっては羞恥の罰ゲームでしかないので、何も無いのが少し残念なところではある。


「みんな可愛いじゃない!」

「メルティーちゃんとララちゃんは普通に可愛いけど、ルルとマリアナさんも思ったより違和感が無いというか、普通に魔法少女として生きていけそうな気がする」

「そうか?マリアナは着物からの魔法少女でもはや別人だろ」

「それは普段のマリアナさんを知ってるからだよ!」

「ところで変身したら何が出来るようになるんだ?」


 どうやら魔法少女達もよく分かっていないらしく、頭をコテッと横に倒している。


「空が飛べるようになるのじゃ!」


「「おおおおおーーーーーーーーーー!」」


 でもやり方がさっぱり分からないので、結局四人で手を繋いで、メルティー様の魔法で宙に浮き上がった。


 ふわふわ浮きながら、ギャラリー達の上を飛んでいく。


「あの~、空を飛べるのは本当にすごいと思うんだけどさ・・・」

「下からだとパンツが丸見えっス」


「「!?」」


「きゃーーーーーーーーーー!」

「み、見ないでくださーーーーーい!」



 とまあ、魔法少女のお披露目は、パンチラサービスで終了した。


 魔法少女になったらどうパワーアップしているのか、一度しっかり検証したいところだな。空を飛べるだけでも凄いんだけどさ。


 ここじゃ実験できないけど、今度ルルに魔法を使ってもらおう。

 

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― 新着の感想 ―
まぁ、魔法少女と言いつつ魔法を使わないのもいるからなぁ…… いや使ってるか。魔法(物理・殴打)
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