表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
赤い流星 ―――ガチャを回したら最強の服が出た。でも永久にコスプレ生活って、地獄か!!  作者: ほむらさん


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

831/909

831 子供チーム、ガチャる

 トロッコ3台分の魚をゲットしたカーラを摂津の国に送り届けたんだけど、まだ時間に余裕があったからドワンゴハウスに転移した。


 しかし悲しいことに、造船してる場所はルーサイアの近くにあるドワーフの街だと言われ、再びルーサイアに戻ってから試作2号機で飛んでった。


 うん。冷静に考えたら当たり前だった。

 ドワンゴさんの居城すら完成してないのに、造船所があるかっつー話。



 ―――――すると驚いたことに、すでに2隻の船が完成していた!



 だったらこの場で完成させてしまおうと、チョチョイノチョイとまではいかなかったけど1時間程でエンジンを作り、2隻の船がすぐ使える状態になった。


 しかし明日は遠足だから身動き出来ない。

 その次の日も丹波行きが決まっている。


 ってことで、丹波での転移セーブが終わったら摂津国と和泉国の港造りかな?

 港の工事をお願いするエルフ達からブーイングが飛んで来そうだ。


 ルーサイアも最初は中型船1隻で漁をしてたんだから、とりあえず1隻ずつあれば十分だろう。カーラとリタ&リナに伝えたらメチャクチャ喜ぶだろな!突然港に派遣される兵士達にとっては災難だが。


 しかも、そのまま船乗りにさせられる可能性も否定できない。

 うん、大変だろうけど頑張ってくれ!


 というわけで、2隻の船をゲットしてホクホクしながら、アリアダンジョン4階層まで子供チームを迎えに来た。



「お、みんな揃ってるな!」


「「キターーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!」」


「全員レベル40に到達したわよ!」

「皆さん頑張りました!」

「魔石もメチャメチャ貯まったのです♪」


 目標を達成した子供達が、全員誇らしげな顔をしている。

 今日のガチャは盛り上がるぞ~!


「んじゃ戻ろうか。とりあえず手と顔を洗ってスッキリしよう」


「「うん!」」


 全員手を繋ぎ、虎徹さんの部屋に転移した。



 パメラとルルは洗面台で顔を洗って気を引き締め、子供達とマリアナは聖水で身を清めて闘志を漲らせている。


 準備が整ったところで、ガチャ部屋目指してぞろぞろ歩いていった。



「「ほわああああああああ~~~~~~~~~~!」」


「とうとうガチャができるのじゃ!」

「頑張ってよかったーーーーーーーーーー!」

「ガチャを回す順番は決めてあるのか?」

(わらわ)が最初にやって手本を見せるのじゃ」

「次がボク!そのあとチャミィとメメが続くの」

「大人勢は?」

「ルル、マリアナさん、私って順番ね」

「なるほど。しかしパメラはレジェンドで超大当たりを的中させているから、何回かノーマルガチャを回して運を回復させた方がお得かもしれん」

「そうなの?」

「まあ、あれから何日か経ってるんで、すでに完全回復してるかもしれんけどな」

「じゃあデラックスガチャでいいかな?ダメだったら小烏丸の作戦でいってみる」

「そうだな」



 そもそも使い切った運がどれくらいで回復するのか、これだけガチャってるくせに未だによく分かってないのだ。


 レインボーをぶち当てた後、三日間我慢したとも言えるしな。


 最初にゴチャゴチャ言うのも無粋なのだが、重要なことなので、ガチャに挑戦する者の仕来りを軽く説明した。


 魔石を投入したら精神集中し、レバーを回すまでギャラリー達はしゃべってはいけないとかそんなヤツだ。



「メルティー、出陣なのじゃ!」


「「がんばれーーーーーーーーーー!」」


 メルティー様がデラックスガチャの前に立ち、魔石を10個投入した。


「おお、光ったのじゃ!」



 レバーが光ったのを確認した彼女は目を閉じ、両手を組んで天に祈りを捧げた。



 なるほど!この前パメラがこれをやって大当たりをぶち当てたから、天に祈りを捧げるポーズが必勝の構えとなったんだ。


 これは悪くない流れだぞ。

 適当にガチャるよりも、何かを信じて戦う方が絶対良いに決まってるのだ。


 ただお子様には、パメラがやった15分の祈りは長すぎたようで、3分程で開眼し、レバーを回し始めた。



 ガチャコン!



「しまったあああああ!音楽が鳴らなかったのじゃ・・・」

「いや、力強い音が鳴っただろ?今のは赤カプセルの音なんだ。すなわち服が出るのが確定したから当たりだ!」


「「服!!」」


「おおおおお!服はすごく欲しかったのじゃ!」

「メルティー様、良かったですね!」

「いや待て、喜ぶのはまだ早い。服確定とはいえ男性服が出る可能性があるから、ここから二分の一の勝負だぞ!」

「エエエエエーーーーー!絶対女性服で頼むのじゃーーーーー!」

「下の取り出し口にカプセルが入ってるから、それを開けるんだ」

「ほうほうほう」


 当然ながら、メルティー様が手に持っていたのは赤いカプセルだった。


 でもビギナーズラックで異性の服が出たのは見たことないから大丈夫だろう。

 俺は巫女装束を出したけどな!女性服の呪いとか意味分かんねーんだよ!


「本当に赤いカプセルだわ!」

「うにゅにゅ。悩んでいてもしょうがないから開けるのじゃ!」


 メルティー様がカプセルを開けると、中にはもちろん【服】と書かれたカードが入っていて、子供達が文字を確認してる間にポフッと服に変化した。



「おお!?おおおおお!おおおおお?」



 本人は『おおおおお』しか言ってないので当たりかハズレか分かりにくいが、彼女の両手に乗っているのは紺色の制服だった。


 夏服なのかノースリーブになっていて、そこから白いブラウスの長袖が出ている。下はミニスカートで横が大きく裂けており、二枚重ねされている水色のミニスカートが内側に見えていて、よく分からん構造だがやたらと可愛い制服だ。


 ちなみにリボンも内側のスカートと同じく水色だ。


 たぶんこれ、何かのアニメの制服じゃないかな?

 自分の知識の無さが残念でならない。



「メチャメチャ可愛らしい服じゃない!」

「大当たりなのです!」

「良かったですね!メルティー様!」

「もうすぐ始まる学校に着ていくのに丁度良いんじゃないか?おめでとう!」


 大人勢の祝福の声を聞き、メルティー様の目がキラキラと輝きだした。

 じわじわと、服の可愛さに気付き始めた様子。


「やったのじゃーーーーーーーーーーーーーーー!!」

「おめでとーーーーー!すごく可愛い服だよね♪」

「やったーーーーーーーーーー!」

「かわいいのよ!?」



 頑張った子供達には是非とも当たりを引いてほしいと思っていたので、俺もすごく嬉しかったりする。いや、大人達もなんだけどさ!


 とにかくスタートダッシュ成功で幸先いいぞ。

 ララもこのビッグウェーブに乗って、良いモノをゲットしてくれ!

 

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ