表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
赤い流星 ―――ガチャを回したら最強の服が出た。でも永久にコスプレ生活って、地獄か!!  作者: ほむらさん


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

78/899

78 恩賞候補

 論功行賞についての話し合いは、この先もずっと続く行事になりそうだな。

 とりあえずカーラを連れて来たけど、更に人数を増やして行くかどうかはまだ未定だ。


「ジャバルグとの決戦を見据えて、今回の恩賞で10名ほど強化したいと考えているのだが、2人はどう思う?」

「それで良いと思います。服もそうですが、刀を授けたい人が数人いますから」

「異議なーし!曼殊沙華は本当に強かった!強い刀を手にする人が増えれば、絶対に大活躍するよ!」


 今回は出し惜しみしない方がいいだろう。

 運良くミスリルが手に入ったので、風神、雷神の他にミスリル刀を3本作った。

 これらをばら撒くだけで、更に5人の英雄候補が誕生するのだ。



「じゃあ左陣から報告しましょう。目を見張るような活躍をしていたのはやはりチェリンですね。彼女の統率力は、もうすでに中隊を任せられるレベルだと思います。刀を授ければ確実に大活躍しますよ!」

「異論は無い。チェリンは上に立つ資質がある。次の戦いでも必ず期待に応えてくれるだろう」

「おー、なるほど!こんな感じで恩賞候補を決めてたのね」


「今日からはカーラも選ぶ方の立場だ。広い目で戦況を見て、兵1人1人の貢献度を細かく把握してくれ」

「わかったわ!じゃあ右陣の候補を言うわね。アタシの推薦はピピン隊かな?ピピンだけが凄いってんじゃなくて、5人の見事な連携で効率良く敵を倒してた!」

「ほう。でもその場合、恩賞の人数が増えてしまうな」

「隊を指揮してたのはピピンなので、とりあえず彼女だけに服を与えて、他の人は次回まで我慢してもらう感じで良いのでは?」

「そうするか。では本隊からも推薦するぞ」


 ピピン隊はルーサイア解放の時も良い働きをしてたな。恩賞を貰うのに十分な功績だろう。



「まずはルルだ。彼女の補助魔法は実に素晴らしかった。皆とても戦いやすかっただろう?」

「そうそう!補助魔法って凄いわね!!身体から力が漲って来てさ、もう負ける気がしないような高揚感だった!」

「大きな戦では彼女の存在は欠かせませんね。間違いなく恩賞に値します」


 ホント良いタイミングで軍に来てくれたもんだ。

 勝利の噂を聞いて、他のエルフも流れて来ないかなあ?


「次に良かったのはドワーフ達だ。全員鋼鉄の鎧を着てるのもあって、あの重圧感は凄まじいモノがあったな。彼らの後ろに抜けて来る敵は皆無だったぞ!」

「あーー、凄かったね!敵をちぎっては投げ、ちぎっては投げ」

「ドワーフ達を仲間に引き入れる時に俺が言い放った誘い文句なのですが、戦で活躍して戦功を積み重ねれば、ドワーフの街を作ることも可能だって説得したのです。そしたらみんな目をキラキラさせてましたね」

「なるほど・・・。それがドワーフ達の望みってことで良いのか?」


 他の望みって酒くらいじゃね?・・・あ、アレがあった!


「ルーサイアにドワーフの女性がいないのを嘆いてましたので、伴侶をなる女性を呼び寄せる為にもドワーフの街は絶対必要と考えているでしょうね。間違いなく彼らの夢だと思って良いと思います」

「フムフム・・・、考えておこう。しかし街ともなると、尾張を平定した後じゃないと無理だな」

「男物の服が無いんだし丁度良かったんじゃない?ドワーフの街とか、アタシも興味あるわ!」

「彼らにはすでに最強クラスの武器を与えてますからね。恩賞に渡せるモノがもう酒くらいしか思いつかないので、領地とか地位などの方向でいきましょう!」

「決定だな」


 ドワーフ達は今も刀を作り続けていて、本当に頭が下がる思いなんだよね。

 平和になったら、俺も彼らの街作りに全力で協力しよう。


「後はカトレアの働きも素晴らしかったな!彼女は与えられた任務を着実にこなすので、本当に頼りになる」

「カトレアすごいよねー。何をやっても隙が無いんだもの」

「俺も頼み事をするのに1番信頼出来るのはカトレアですね。どんな細かいことを頼んでも、一言一句全て覚えてますもん」

「よし、彼女も恩賞確定だ!えーと、今までに出た名前をまとめると、チェリン、ピピン、ルル、カトレアか。ドワーフは街だから保留するとして、残り6名だ」


 チェリンとカトレアは服を所持しているから今回は刀か。ルルとピピンは服だ。

 残りは戦闘部門で後4人、総合部門で2人といった感じかな?



「最近メキメキ強くなってる娘が1人いてさ」

「お嬢のことか?」

「そうそう、お嬢!!」


 誰だよ!?


「お嬢って誰ですか?」

「ベアトリーチェのことさ」

「ああ、クルクルツインテールの娘か!」

「正解!その娘のことよ。でね、刀の使い方がやっとわかったって最近言っててね、これがまた本当に強いのよ!」

「急に覚醒した感じだったな」


 刀がお肌に合った感じなんだろか?最初みんなが使ってたあの重い剣じゃ、本来の力が発揮されてなかったのかもしれんな。


「あ、思い出した!その娘は俺と同じ左陣にいたんですけど、『オーッホッホッホッホ!』って高らかに笑いながら敵軍に突っ込んで行くもんですから、慌てて追いかけたんですよ。そしたら正面にいた敵兵10人くらいを蹂躙してました!」

「アハハハハハハハッ!その光景が目に浮かぶわね!」

「ふふっ!そうか、よし!ベアトリーチェにも恩賞を与えよう」

「なんかもうね、彼女に着せたい服が一瞬で決まりましたよ」

「ほう?」


 ガサゴソと、マジックバッグから目当ての物を取り出す。


「これです!」


「うっひょ~!!」

「これは、なんというか凄いな」

「想像して下さい!これを着て、敵に特攻するベアトリーチェを!」


「ふふっ!」

「アーッハッハッハッハ!似合いすぎでしょ!」

「決定でいいですか?」


「「決定!」」



 よし!あまり考えることもなく、サクッと決まったな。

 この調子で全員分、すぐ決まると良いんだが・・・。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ