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赤い流星 ―――ガチャを回したら最強の服が出た。でも永久にコスプレ生活って、地獄か!!  作者: ほむらさん


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740 ドワーフの国

 

「もしかして、わたしが一番最後とか!?」

「全然最後じゃないぞ。流星城がやっと一通り終わったってだけで、ようやくレイリア城での夜伽が始まるとこなんだ。古参組もまだいっぱい順番待ちしてるし」

「おお~!やっぱり城主だから優先してもらえたのかな?」

「そういうことだ。時空魔法を覚えて転移出来るようになったのが大きい。それがなければ城主達を優先することも不可能だったな~」

「ガチャで加護を手に入れたって本当?」

「うむ。特大の魔石でしか挑戦することが出来ないガチャの大当たりを引いたんだ。セーラも夜伽が終わって二日後に参戦するわけだから、この機会に良い物を沢山手に入れてくれ!」

「うん!すごく楽しみ!」



 美濃の国が広大なのもあるけど道路が舗装されてないのもあって、ドワンゴさんの城に辿り着くのも容易ではなく、そうこうしている間にセーラの夜伽の順番になってしまった。


 それでも美濃の新しい首都には明日到着予定だ。


 ドワンゴさんの夢はドワーフの国を作ることなわけだから、今まであった美濃の首都をそのまま首都として使うわけにはいかず、少し離れた地に新しく城を建てているらしいんだ。


 その城の辺りが美濃の新しい首都となり、世界各地からドワーフが集まって来る予定らしい。


 もちろん人族を排除するわけではないが、少なくとも首都はドワーフまみれになるだろうからって、とりあえず住み分けすることにしたのだ。


 ・・・おっと!イカンイカン。


 今からセーラとの夜伽なのに、なぜ俺はドワーフのことなんか考えてしまったのだろう・・・。


 しかし彼女って天真爛漫で素直な性格だから世間話なんかで盛り上がってしまって、どうも夜伽らしいムードにならんな。


 まあ彼女とはそんな感じの夜伽でいっか!

 自然に行こう自然に!



「どうもセーラとは世間話で盛り上がってしまうな~。でも貴重な夜伽の時間を世間話で削ってしまっては勿体ない。そろそろ始めるとしようか!」

「たしかに!!うぅ、初めてなのに相手が変態大王と名高い小烏丸だなんて、わたし大丈夫なのかなあ・・・」

「変態大王言うなし。でも一つ残念なお知らせがある」

「え!?やだ、何?」

「俺は基本的に好き嫌いしないタイプの人間なんだが、それでも大好物な女性のタイプってのがある」

「ほうほう」

「そしてセーラはドンピシャで大好物なタイプだ。通常の3倍高ぶってしまうだろうけどそれは愛深き故なのだ」

「・・・え?」

「というわけで尾張軍師小烏丸、いざ・・・いただきます!!」

「うぇええええええええええーーーーーーーーーーーーーーー!!」




 ―――――自然に朝まで蹂躙した。






 ************************************************************






 ガタガタッ! ガタン!



 美濃の首都目指してバイクを走らせる。



 ・・・しかし眠い。



 いや~、昨夜はやっちまったなあ。


 セーラが大好物のロリタイプだったばっかりに、日が昇るまで盛り上がってしまったのだ。それから少しは寝たんだけど精々1時間ちょっとだ。


 皆をダンジョンに送り届けてから更に1時間程眠ったが、正直全然寝足りない。


 流星城から連れて来た助手にセーラの治癒を任せてはきたんだけど、十中八九今夜もフィーバーしてしまうだろうから、明日も寝不足確定だ。


 まあ寝不足も必要経費だと思って諦めるか。

 愛ゆえに人は苦しまねばならんのだ。



「お!?建物がいっぱい見えてきたぞ?」



 元からあった街かもしれないので、入り口にいる門兵に聞いてみる。

 何人かドワーフの姿が見えるから、すごく正解っぽいけどね。



「此処が美濃の首都で合ってるか?」



 門を守っているドワーフが、目をまん丸くして俺を見ている。

 ドワーフの男性って基本みんな髭モジャだから、正直誰かわからん。



「その恰好・・・、もしかして赤い流星殿か!?」

「正解だ。しかし俺の顔を知らないってことは兵士になって日が浅いな?」

「おお、貴殿が噂の赤い流星!!いかにもワシは近江から流れて来たばかりの新参者じゃ!」

「へーーーーー!近江から遥々やって来たのか!」

「ドワーフの国があると聞いて黙っていられるわけがないわい!嫁や息子どころか親戚も誘って近江を抜け出して来たぞ!」

「抜け出して?・・・近江ってどんな国なんだ?」

「ハッ!今にして思えば腐りきった国じゃの!美濃とは比べ物にならんわ」

「なるほど、今の一言で大体想像ついた。良くて聖帝領、悪くて昔の尾張といったところか・・・」

「そうそう!尾張の酷い噂は近江まで轟いておったぞ!近江が嫌になってもあの国にだけは絶対行くなとな!」

「ハハッ、噂が正確すぎて笑えるな!で、美濃はどうよ?」

「こんな素晴らしい国が存在するとは思わなかったわい!もっとも戦後で荒れ果ててはいるがの。だが働きに見合った賃金をしっかり貰えるから腹いっぱいメシが食えるし、弱きを助けるドワンゴ様の慈悲深き統治で平和そのものじゃ!」



 へーーーーー!流石はドワンゴさんだな!


 ドワーフだけで統治してみせると断言したから兵を派遣しなかったんだけど、本当にドワーフだけでなんとかするとは恐れ入った!


 ミスフィート軍の武将ではあるんだけど、ドワーフ国の初代の王として歴史に名を残すんじゃないか?


 やっぱり創始者の誕生ってワクワクするな!

 街に入る前に他国からの移民による素直な感想が聞けて良かった。

 

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