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赤い流星 ―――ガチャを回したら最強の服が出た。でも永久にコスプレ生活って、地獄か!!  作者: ほむらさん


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731 小烏丸商店

 今日でミスフィートさん達のダンジョンツアーも最終日だ。


 ただアリアダンジョンへの送迎が虎徹さん頼みなのもあり、『10人くらいずつ入れ替わり制にしよう』と決まった感じなので、俺が送迎できるようになればもっと自由度が高くなるんだけどね。


 とは言っても、やっぱり皆ガチャを楽しみ来ているわけだから、人数制限をかけないとガチャ部屋が常に満員って状況になってしまうか。


 うん。まだ始まって間もないイベントだし、色々試しながら人数を調整しよう。


 それと、初めて和泉が来た時のように魔物にやられてしまう可能性のある人達も参加するだろうから、実力者に引率してもらった方がいいだろうな。


 俺がやれば話が早いんだが、昼夜逆転って有様だし・・・。


 今回は経験者であるミスフィートさんにやってもらったわけだけど、人魚での耐性上げのこともあるので、やっぱり次回も経験者の誰かをリーダーにするか~。


 ピピン隊の時はルシオを引率にすればいいけど、問題は次だな。遊撃担当であまり忙しくなさそうなお嬢がいいかな?ルーシーや和泉だとかなり頼りないし。


 それにお嬢って欲しい物がいくらでもあるタイプだから、もう一週間頼むって言ったら普通に大喜びするんじゃないか?


 よし、次週の引率はお嬢で決まりだな!



 そんなことを考えながらアイテムボックスの強化をしていたのだが、ワイワイガヤガヤと談笑する声が聞こえて顔を上げた。



「今日でダンジョン週間も終わりだな!ガチャの結果にも満足しているし、海産物やシルバーウルフも狩りまくったし、もう思い残すことは何も無いぞ!」

「2体目のドラゴンも狩ることが出来たしね!でもあの感じならリタリナのどちらか一人でも楽勝だったんじゃない?」

「うん。あれくらいなら一人でもいけた」

「迫力あったから倒した時嬉しかったけど、思ったほど強くなかった感じ」

「ドラゴンは本当に美味しいですからね!私もガチャの結果には大満足です」

「うぅ・・・、ワタクシはちょっと納得いってないかも・・・。結局最後までドレスが出ませんでしたわ。交換はしてもらえましたけど」



 お?案の定というか何というか、やっぱりお嬢は物欲で敗北したか。

 話を切り出すなら今だな!



「お嬢に一つ頼みがあるんだがいいか?」


 少ししょんぼりしていたお嬢が俺の方を見た。


「ワタクシに?」


 しょんぼり中の頼まれ事なので、お嬢が何とも言えない顔をしている。


「明日からダンジョンメンバーが入れ替わるわけだけど、新メンバーだけでダンジョンに放流するのって少し危険だろ?」

「ん~、アイヴィーやソフィアがいるから大丈夫じゃないかしら?」

「実力者なのはわかってる、問題なのは4階層だ」

「4階層・・・、あっ!人魚ですわね!?」

「今回はミスフィートさんや和泉がいたから他が全員眠らされても平気だったけど、次のメンバーには眠り耐性持ちがいないんだ。というわけで、お嬢に次のメンバーの引率を頼みたいと思ってさ」



 最初は『何でワタクシが?』って顔だったけど、一週間の延長でガチャにリベンジする機会が与えられたことに気が付く。


 死んだ魚のようだったお嬢の目が、再びキラキラと輝きだした。



「そんなのやるに決まってますわ!!」

「ハハッ!じゃあ注意事項の説明や、ガチャの説明なんかも頼んだぞ!」

「わかってますわ!全てワタクシにお任せあれ!」



 他の人達もお嬢がしょんぼりしていたのを知っていたのだろう。

 元気になった姿を見て微笑んでいた。



 そして俺達は流星城へと帰還した。




 ・・・・・




 急いで夕食を頂き、一足先に玉座の間に移動して大量の家具を並べていく。


 全員が家具を20点買うかどうかは聞いてないけど、少なくとも一国一城の主となった人達は限界まで買っていくだろう。


 全ての家具を自分で使わなくたって、部下への褒美として使えるからな。


 夜伽があるから俺は1時間しかいられないけど、嫁軍団にはゆっくり買い物をさせてあげるつもり。買い物が終わったら、ミスフィートさんに残った家具を回収してもらえばいいのだ。


 っていうか、小烏丸商店は彼女に全部任せちゃおうかな?

 夜伽があるからさ、俺この時間ダメなんだよね・・・。



 ―――――家具を並べ終わってすぐに嫁軍団がやって来た。



「うっひょーーーーーーーーーー!昨日よりめっちゃ増えてるっス!!」

「玉座の間が家具で埋まってるではないか!」

「隊長も遠慮しないでいっぱい買っちゃいなよ!今日は早い物勝ちだよ!」

「素晴らしいですわ!ガチャを我慢した甲斐がありましたわ!!」

「さすが小烏丸商店ね!厨房にもテーブルとか欲しいから私も買いまくるよ!」

「元々はコテツさんがガチャで手に入れた物なんですよね?」

「あの人、俺なんか足元にも及ばないレベルでガチャに命懸けてるからな。1000連の全てを本気でガチャってるから、メチャクチャ質がいいんだよ!」

「でも横領罪で服役中」

「凄いけどアホ」



 実際その通りなんだけど、相変わらずリタとリナは毒舌だな!

 次の夜伽でも限界を超えて蹂躙しよう。



「じゃあ最大20点までな!小烏丸商店オープンだ!!」



 ワーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!



 目を輝かせた嫁達が一斉に散っていった。



 こうして見るとガチャ産の家具は本当に素晴らしい物ばかりだから、普通に売ったらとんでもない値段が付くんじゃないだろうか?


 親父だけ知ってるんだけど、実は俺も皆に内緒で家具一式を揃えてたりする。

 男だって家具に興味が無いわけではないのだよ。


 ぬわーーーーーっはっはっはっはっはっはっは!!

 

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