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赤い流星 ―――ガチャを回したら最強の服が出た。でも永久にコスプレ生活って、地獄か!!  作者: ほむらさん


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725 アイテムボックスに挑戦

 美女コンビとの激戦で一睡もしていなかったんだけど、朝からピピン隊に教科書のコピーを頼んだし、ミスフィートさんから『赤い流星専用ザキュ』も受け取ったので、もう十分だろうと虎徹さんの部屋に戻って布団に入った。


 目覚めると午後3時過ぎだったけど、絶対に妊娠する気でいる美女コンビとの決戦期間中はとてもじゃないが眠ることなど不可能なので、少なくともあと3日はこんな感じの昼夜逆転生活になるだろうな~。


 しかしサイダーの衣装を強化する代わりに、虎徹さんにマジックバッグを作ってもらったおかげで、少ないながらも自分の時間が作れるのは大きいぞ。



 顔を洗って歯を磨いてからソファーに座った。



 今日はアイテムボックスを作ってみるつもりなので、一番楽な姿勢がいいと思ったんだよね。何か持ったりするわけでもないので寝ている体勢でもいいんだけど、さすがに起きたばかりなので座った状態でやりたい。



「えーと、虎徹さんは何と言ってたっけか・・・」



 そうだそうだ!マジックバッグの中は時間遅延効果があるけど、アイテムボックスを作る場合は時間遅延じゃなく、時間停止を意識しなければいけないんだった。


 いや、絶対そうしなきゃならないってことはないんだけど、どう考えたって時間停止にした方が収納した食料が腐らないからお得に決まってる。


 時計を入れたら時間が止まってしまうことになるけど、ガチャで手に入れた時計って魔道具なんだよなあ・・・。どういうわけかガチャでゲットした時計や通信機などは、マジックバッグに入れるとまったく動かなくなるのだ。


 俺が作れるレベルの冷蔵庫みたいな魔道具ならマジックバッグの中でも動いているんだけど、神様が作った高性能な魔道具はアカンらしい。


 とにかく時間遅延効果でなければならない理由は無いのだから、やはりどう考えてもアイテムボックスは時間停止にするべきだな。


 気を付けなきゃいけないのは、夢中になり過ぎるとMPが枯渇して気絶してしまうことだ。そんな状態になったら間違いなく夜伽に差し支えてしまうだろう。


 これ以上無いほど集中はするけど、MPの残量だけ気を付けなければ・・・。



「よしいくぜ!アイテムボックス!」



 その瞬間、MPがごっそり減ったのが分かった。


 そして空間が開いた。


 ・・・どこに?


 分からん。


 まあいい。とにかくこの空間を限界まで広げるんだ。

 そして空間を広げながら『時間停止』を付与するように意識し続ける。


 なるほど・・・、マジックバッグ作りとさほど変わらんな。


 アイテムボックスが破裂することはない。

 ただひたすら空間を広げ続けるだけ!時間よ止まれ!






 ************************************************************






「あー、そういやアイテムボックスを作るって言ってたもんな!」



 虎徹さんの声が聞こえて我に返った。



「お?虎徹さんが床に転がっているということは17時30分過ぎかな?」

「うむ」


 ステータスを開いてMPの残量をチェックすると、まだ全然余裕だった。


「なんだ、2時間ちょいくらいじゃそこまでMPが減らないのか。これなら残量とか気にしなくてもよさそうだな~」

「ん?2時間ってことは、午後3時まで他の事してたのか」

「いえ、寝てました。昨日徹夜したんですよ」

「麻雀でもやってたのか!?あれ?毎日夜伽で忙しいんじゃなかったか?」

「あ~、まあ、その、夜伽が忙しかったんですよね。二人相手でしたので・・・」

「なんだって!?ふ、二人相手って、うらやまけしからんの極みだなコラ!!」


 不意の爆弾発言に、その温厚さに定評がある虎徹さんがキレた。


「待って下さい!これは不可抗力なんです。夜伽システムを決めているのは嫁軍団ですから、俺は言われたことに従ってるだけで発言する権利すら無いのです!」

「なんか超絶尻に敷かれてそうだな・・・。でもせっかく自分の順番が来たのに二人同時プレイにされた嫁は文句言うんじゃねーの?」

「それがですね、最初に決めたルールの穴を突いた攻略法みたいでして、基本的に一人一夜なのですが、二人同時なら二日連続で夜伽してもオーケーってことになってしまったのです。その次の嫁に迷惑が掛からないからって」


 ちょっとややこしいので理解出来なかったのだろう。虎徹さんが考えている。


「あ~、言ってる意味がわかった。でも嫁の方にしても諸刃の剣だな。見られても構わんって人じゃないと無理だろ」

「まあそうですよね。今回は親友同士だから成立した感じです」

「しかし嫁が多いと大変なんだな。オレも昔はハーレムとか憧れたもんだけど」

「多くても50人くらいに抑えた方がいいですよ」

「いや、そこまでの大規模ハーレムは想像してねーよ!!お前のハーレムはぶっ飛び過ぎてんだ!」

「ホント意味分かんないですよね」

「意味わかんないって、お前の話じゃん!!」

「俺、北海道から帰って来るまで童貞だったんですよ?それが京の都に到着した瞬間こんな状態になったんです」

「なるほど、意味わからんな・・・」



 意味分からんってことが分かってくれたのならそれでいい。


 俺だって、ハーレムを目指していてこうなったのなら自業自得で納得いくんだ。

 でも実際にはミスフィートさんしか見ていなかったと思うんだよな~。


 ウーム・・・、やはり大浴場で女体に癒されていた時からおかしかったのか。

 女性の裸を見てしまった責任はゴーレムよりも重いということなのだろう。


 あ、そうだ!今日はレイリア城の大浴場で癒されるとしよう!

 傷つき疲れ果てた戦士には休息も必要なのです。



 さて、今日もナターシャとフローラを倒すぞーーーーー!


 

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