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赤い流星 ―――ガチャを回したら最強の服が出た。でも永久にコスプレ生活って、地獄か!!  作者: ほむらさん


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686 結界バリア

 宇宙人1号2号の正体がバレたので、宇宙人結界を解除した。



「まあそういうわけで、今のが今日やった時空魔法の修行の成果だ!」



 しかし虎徹さん以外の三人は、眉間に皺を寄せて俺達を見ている。



「修行?遊んでるだけじゃねえか!」

「だよね!私達の方が頑張ってない?」

「まあでも、魔法の修行って半分遊んでるような感じかもね~」

「そういや俺も魔法の練習をしなきゃな」

「魔法のレベル上げなら、狩りをしながらでも出来るよ!」


 それを聞いた虎徹さんが、目を大きく開いた。


「小烏丸の親父さん、もしかして加護が生えたのか!?」

「生えたんです。しかも二つです!『女神シャルロットの加護』と『ポルンパッカーの加護』なんですけど、後者は知ってますか?」

「知らん!そんな加護があるなんて初めて聞いたぞ!」

「調べたら支援魔法だったんだよ~」

「マジか!めっちゃ有能なヤツじゃん!!」


 虎徹さんですら知らない加護か・・・。親父って地味にラッキーマンだよな?

 やたらと豪華な服ばかりゲットしてるし!逆効果だけど。



「加護が生えた原因は分かったか?」



「えーと・・・」



 質問に答えようとしたけど、嫌な予感がして思い止まった。


 俺の読みが当たっていた場合、女神様に聞かれてしまうと条件を厳しくされてしまう恐れがある。


 もし俺が神様ならば、真相に気付かれたら条件に何か変化を加えるハズだ。


 ドヤ顔しながらペラペラと話せば一瞬気持ち良くはなれるだろうけど、その程度の快楽の為に損をするのはあまりにも馬鹿すぎる。


 ここでは話さない方がいいだろう。



「俺以外の三人は、ずっと狩りをしながらガチャを回してただけですね」

「それだけ?ホント分かんねえよな~!ガチャの引きに関係あるのかもしれん」

「原因として思い当たるのはガチャくらいですからね~」

「オレもそろそろ新しい加護が欲しいぞ!」



 とまあ、そんな感じでその日はお開きとなった。


 流星城に連れて帰ってもらってから、虎徹さんに『コスプレするのが条件かもしれません』と紙に書いて見せたんだけど、『そんなバナナ!』と書いて返答され、まったく信じてもらえなかった。


 ウーム・・・。






 ************************************************************






 一夜明け、時空魔法の修業も3日目に突入した。



「んじゃ今日は結界バリアを張る修行をするぞ!」

「よっしゃーーーーー!実はコレ楽しみにしてたんですよ!」

「この魔法を覚えれば真剣を使ったガチの立ち合い稽古が出来るようになるしな。あと魔法も防げるようになるのがデケーんだ」

「そうそう!魔法から身を守るのって本当に難しいですからね。光魔法を極めれば魔法障壁を張れるのは知ってますが、やっぱ自分の身は自分で守りたいですし」

「だな!んじゃ今からやってみせるから結界の形だけ覚えろ」

「了解です」



 虎徹さんが3歩前に出てから振り向いた。



「何色にすっかな~?よし、緑結界だ!」



 そう言った瞬間、虎徹さんが薄っすらと緑色になったのが分かった。



「へーーーーー!宇宙人結界と違ってかなり色が薄いですね」

「緑オーラって感じで格好良いだろ!?」

「やっぱり色によって強度を変えてる感じですか?」

「正解だ。まあ緑だと防御力が半端で不安が大きいから、基本的に赤結界しか使わんけどな。でもMPが少ない時は妥協して緑結界を張ることもある」

「そういう時もありますよね。なるほどなるほど・・・」


 一ヶ所結界を内側に折り畳んで、安全に空気穴を確保しているのを確認!


「大体分かりました。やってみます!」


 何色にしよう?ん~、やっぱ赤い流星らしく赤結界だな!



「赤結界!」



 視界が真っ赤に染まった。



「視界が真っ赤やんけーーーーーーーーーー!」

「いや、それじゃほとんど宇宙人結界だろ!」



 もっと色を薄くしないとダメなのか・・・。



「結界解除!もういっちょ赤結界!」



 今度はちゃんと視界が確保出来た。

 しかし完全に透明ではなく、薄っすらと景色が赤いのが分かる。



「ほんのり景色が赤いけど成功かな?」

「どれ」



 虎徹さんが緑結界を解除して、俺の赤結界を検査してくれた。



「見た感じバッチリ!あとは強度だな。壊すぞ?」

「バッチ来い!」


 虎徹さんがアイテムボックスから骨剣を取り出した。


「バフォメットの黒槍じゃないんですか?」

「アレだと攻撃力がありすぎて強度が分かり難い」

「なるほど」

「本気で攻撃するから絶対に結界は解除すんなよ?」

「死にたくないですし、変な行動なんかしませんって!」



 虎徹さんが骨剣を構えた。



 ヒュン グシャッ!



「うおっ!ヒビだらけになった!!」

「トドメだ!!」



 ガシャーーーーーン!



 結界が完全に砕け散った。



「怖えーーーーーーーーーー!」

「強度もバッチリだな!」

「もうついでなんで、魔法も試してもらっていいですか?」

「構わんぞ」



 虎徹さんが少し後ろに下がったので、赤結界を張り直した。



「んじゃ行くぞ!特大ファイヤーーーーー!!」



 ボシュウウウウウウ!!


 虎徹さんの放ったデカい炎で、視界が真っ赤に染まった。



「ぎゃあああああああああ!炎デカ過ぎですって!!」


「デンジャラスファイヤーじゃないから耐えられるハズだぞ?」


「確かに結界は壊れてませんけど、もっと優しくして下さいよ!!」


「強度の実験なのに優しくしてどうする!!」



 とまあ、今回はそんな感じで結界バリアを習得するに至った。

 あの特大ファイヤーを防げたのだから、これは大きな力になってくれるハズ!

 

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