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赤い流星 ―――ガチャを回したら最強の服が出た。でも永久にコスプレ生活って、地獄か!!  作者: ほむらさん


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682 ゴブさんと闘ってみるらしい

 虎徹さんに送ってもらい城に帰って来た俺は、いつものように夜伽に備えて精の付く料理を頂いてから、王室ゾーンにある風呂場で身を清めた。


 ちなみにここ最近はずっと王室ゾーンの風呂場を使ってるんだけど、その理由は、ルーティンに夜伽が加わってしまったせいだ。


 あそこは完全に女風呂なので、大浴場に行けば女の子の裸が見放題というパラダイスなんだけど、今の俺にはそんなの逆効果でしかないのですよ。


 普段から色欲を己の内に溜め込み、そのすべてを嫁にぶつけるのだ。

 他の女の子達に煩悩を振り撒いている余裕など無い!



 というわけで今日も鼻歌を歌いながらお相手の部屋に向かったわけですが、結論から言うとギャン泣きされました・・・。



 いや、俺が何かやらかしたわけじゃないぞ?



 まあすなわちアレですよ。この日をずっと楽しみにしていたのに、運悪く『女の子の日』が来てしまったみたいで、この世の終わりかのように泣かれてしまったというわけです。


 でも逆にこれはチャンスでもあるのだ。Xデーを知ることが出来たということは、危険日の狙い撃ちが可能となったわけですよ。


 一番妊娠しやすいのは生理直後から7日~14日後だと和泉が言っていたのを覚えていたので、『夜伽をその時期に調整すれば他の皆よりも妊娠する確率が上がる』と一生懸命説明し、ようやく納得してもらえた。


 しかし『危険日』と『安全日』って、子供が欲しい人からすると逆だよな。

 妊娠しないように考えるから少子化が進むんじゃねえの?


 まあそんな単純な話じゃないか・・・。


 とにかくそういう事態になって時間に余裕ができたので、嫁を安心させて寝かせた後、アリアダンジョンにいる三人の服を強化した。






 ************************************************************






「あれ?今日は全員揃ってるな」

「寝坊したんじゃね?」



 虎徹さんと一緒にアリアダンジョンに転移して来た所なんだけど、狩りをしている最中と思われたダンジョン組の三人が部屋にいたのだ。



「いや、朝から狩りには出てたんだが、そろそろ2階層を攻めたいと思って、小烏丸が来る時間に合わせて戻って来たんだ」

「あーそういうことか!」

「でもその前に、あのデカいゴブリンを倒した方がいいんだろ?」

「アレを倒して1階層クリアって感じだからな~。まあ、ここで無双出来る状態になったんなら倒せるハズだぞ!」

「んじゃ、サクッと倒してくっか!」



 三人分の服の強化が完了してるから、すぐにでも渡したいとこなんだけど、一晩で三人分の強化を終わらせたことを虎徹さんに知られるわけにゃいかねえな。


 服を渡すのは虎徹さんが帰ってからにしよう。


 親父が今着ている普通の服だと少し頼りなくはあるんだけど、ガッツリ強化したとはいえ、大バカ殿様の衣装でゴブさんと闘う方が危ない気もするしな・・・。



 通路に入り、ゴブさんが見える位置まで歩いて来た。



「一気に行く!」



 タタタタタッ



『グギャアアアアアアアアア!!』



 少しは警戒すると思ったのに、親父のヤツ精神的にも鍛えられてんな!

 やっぱこのダンジョンの成長スピードってハンパねえわ・・・。



「ふッ!」



 ヒュッ



『グ・・・グギ・・・』



 ズルッ



 勝負は一瞬だった。


 やはり親父の刀の腕は超一流だ。

 すれ違いざまの一太刀で、ゴブさんの身体が斜めに分断された。



 ドサッ



「「・・・・・・・・・・・・・・・・・・」」



 つーか、この前作ったあの刀もヤバ過ぎだろ。



「流石の腕前だな」


「フム、前ほど怖さを感じなかった。これがレベルの恩恵か」


「・・・小烏丸の親父さん、クッソ強くね?」

「強いですよ?俺、親父に一度も勝ったことねーですもん」

「マジか!!」

「斬った音が聞こえなかったんですけど・・・」

「お義父さん凄すぎだよーーーーーーーーーー!!」


 まだ一階層でしかレベル上げをしていないにも拘らずコレだ。

 俺と同じくらいまでレベルが上がったら、マジで世界最強なんじゃないか?



 魔石を回収し、部屋まで戻って来た。



「ガチャ部屋んとこの階段から2階層に行けるんだけど、今の実力なら三人とも余裕だと思うんで、ブラックゴブリンにだけ注意ってとこかな?」

「ならそのブラックゴブリンさえ倒してしまえば、嬢ちゃん達は自由に狩りが出来るってことだよな?」

「まあそういうことになるかな。ゴーレム部屋の奥の方にいるんで、そこまで行かなきゃ大丈夫ではあるんだけど、倒しておけば安心だしな」

「じゃあそこに案内してくれ」

「虎徹さん、親父をちょっとブラックゴブリンの所まで連れて行くんで、特訓は少し待っててもらえます?」

「答えはノーだ!」


 なにィ!?


「転移でサクッと連れてってやんよ」

「あーーーーー!その手があったのか!!」

「転移魔法便利すぎるだろ!」

「私達はどうすればいいの?」

「チェリンとグミはガチャ部屋の階段から下に降りて普通に狩りに行ってくれ。ブラックゴブリンは親父がサクッと処分する。他にヤバイ魔物はいないから大丈夫だ。ただゴーレムが硬いんでメイスを忘れずにな」

「了解!」

「了解!!」



 というわけで、チェリンとグミは下に降りる階段に向かい、俺達は虎徹さんの転移で2階層のボス部屋手前の休憩所に連れて行ってもらった。


 そこから少し逆走すればブラックゴブリンがいる部屋に出るんだが、親父が簡単に撃破した。


 ただそのまま狩りを始めると道が覚えられないので、一旦三人でガチャ部屋まで戻ってから、親父はチェリン達を追うように階段を降りて行った。



「さてと、修行を開始するぞ!」

「今日は宇宙人でしたよね?楽しみだな!」

「わはははは!宇宙人をマスターしたら、あの三人を驚かせてやろうぜ!」

「あれマジで心臓が止まりそうになるほど怖いですからね。少し手加減しないと」



 まあ虎徹さんみたいに変な声を出せば大丈夫か。

 むしろそうしないと、三人に攻撃されそうで危険過ぎるな!

 

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