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赤い流星 ―――ガチャを回したら最強の服が出た。でも永久にコスプレ生活って、地獄か!!  作者: ほむらさん


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678 親父が面白いモノをGETした

 鏡の前で楽しそうに色々なポーズをキメているチェリンだったが、当然ながら俺と親父は、彼女から一瞬も目を離せない状態となった。



「やっぱその服は当たりだと思うぞ?とても良く似合っている!」

「本当に!?」

「同感だ。客観的に見ても、色気と格好良さが共存した素晴らしい衣装と言えるだろう。スラっとしているから戦闘だって可能なんじゃねえかな?」


 あまり派手に動くと黒いパンティーが見えそうだけどな。

 近くに男性がいたら、気を取られて死ぬかもしれん。


「いいなーーーーー!私もそろそろ服が欲しい!!」

「グミは当たりしか引いてないけど、服はまだ出ていないもんね」

「可愛い系の服を狙うなら、可愛い流れの今がチャンスとも言えるな」

「俺は殿様の流れが終わった感じだから、そろそろ次の服に期待か・・・」

「そういや俺が付与に集中してる間に、一体どこまで進んだんだ?」

「グミのコップで騒いでいただけだから、次は私の番ね!」


 なんだ、見逃したのはグミのターンだけだったのか。



「服も大事だけど、そろそろ家具とか欲しいかも」



 そう言いながらチェリンが魔石を投入して、レバーを光らせた。



 ガチャコン



「あ、軽い音!もしかしたら家具が出るかも!」

「好機だよ!!」

「流れが変わったか!?」

「少なくとも、赤以上を引きまくってた流れは変わったな」



 レア度的には良くないけど、ずっとエロの流れよりは良いのかもしれん。



「ムムム・・・青カプセルか~!中のカードには『雑貨』って書いてあるわね」



 出てきたのは、やたらとデッカイ注射器だった。



「「・・・・・・・・・・・・・・・・・・」」



「何それ??」

「さあ?まったく用途が分からないわ」

「うん、それも黒ナースセットの一部だ。まだ流れは変わっていないらしい」

「先っぽの針が付いてないから注射器のオモチャだな」

「えええええ!玩具なの!?」

「こんなのいらないんですけど・・・」

「部屋にでも飾っておけばいいさ」


 さすがにこれで黒ナースは完成したと思うけど・・・、もう無いよな?

 セット衣装の流れに入ると、すべてを出し切るまで続くのがガチャの悪い癖だ。



「俺もいい加減、使えるアイテムが欲しいぞ!」



 そう言いながら親父が魔石を投入した。


 確かに親父だけハズレを引き続けている感じで可哀相だな。

 そろそろ良い物が引けるように祈っておこう!



 ガチャコン! キュピン!



「!?」

「きたッ!銀カプセルの音だ!」

「キターーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!」

「もしかして服が出るかも!?」

「ちょっと待て。銀カプセルからの服って、イロモノの可能性が高くないか?」

「確かに・・・」


 親父が恐る恐るカプセルを開けた。


「お?カードに『魔道具』って書いてあるぞ!!」

「なんだって!?」



「・・・どわっ!!」



 ドスン!



 カプセルを持っていた右手の上にいきなりデカい椅子が出現したが、危険を察知した親父が咄嗟の反射神経で直撃を躱した。


 魔道具だったからスルーしたけど、この大きさはちょっと危なかったな・・・。



「思ったよりデカいのが出たから驚いたぞ!」

「家具だけじゃなく、魔道具って書いてあっても危険かもしれんな~」

「これって椅子だよね?椅子って家具じゃないの?」

「魔道具って書いてあったわよ?普通の椅子じゃないのかも」

「そういや魔道具って書いてあったな」



 鑑定すると、こいつの正体は『マッサージチェア』だった。


 ・・・なるほど、確かに魔道具だ。



「おお、これってマッサージチェアなのか!!」

「当たりじゃん!」

「なにそれーーーーー?」

「当たりなの!?」


 背中の方に扉があったので、魔石をセットして動く状態にした。


「これで動くようになったハズだ。親父、せっかくだから使ってみ!」

「そうだな。とはいっても使い方がよく分からんが・・・」



 マッサージチェアに座った親父が、右手側にあった小さなパネルを見ながらポチっと押した。



 ウィーーーーーン



「おおおおお!動き出したぞ!!」



 椅子の表面がモコモコ動いているのが見える。

 思った以上に最新型の機能が備わっているのかもしれん!



「意外と本格的だぞこれ!トントンしたり、モミモミしたり、足も両サイドから締め付けられてマッサージしてくれている!!」

「マジか!大当たりじゃん」

「アハハハハハハハハ!お父さんが気持ち良さそうな顔してる!」

「何だか凄いのを手に入れちゃったわね!」



 時間は測ってなかったけど、5分~10分の間くらいで停止した。



「どうやらマッサージが終わったみたいだ。次は誰がいく?」

「ハイハイハイハーーーーーイ!」

「じゃあグミちゃん、椅子に座ってから右の四角いパネルの『はい』を押すんだ。そうするとマッサージが始まるぞ」


 グミがマッサージチェアに座った。


「パネル?」

「右の四角いヤツだ」

「あっ!文字が書いてあるね。えーと・・・ポチッ!」



 ウィーーーーーン



「あっ!なんか背中で動いてる!アハハハハハハハハハハハ!!」



 初めてのマッサージチェアって、確かにすごく面白かったような記憶があるな。

 グミみたいに大笑いはしてなかったと思うけど。


 そして、グミの番が終わるとチェリンもマッサージに挑戦し、背中でモコモコ動くのが面白いようで、彼女もグミと同じくらい大笑いしていた。


 もちろん俺にもコレを試さない選択肢なんか無いので、久々のマッサージチェアを満喫した。


 揉みとか叩きとか色んなパターンを繰り出す高性能っぷりで、これは俺の手に負えないレベルの魔道具だということがよく分かった。間違いなく大当たりだ!


 よし、これでようやく全員が当たりを引けたな!


 しかし俺の運は完全に枯れているので、少し悩んだ結果、ノーマルガチャを20連ぶん回した。


 赤いカプセルも引けたので、次からはまともな勝負になるかな?

 

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