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赤い流星 ―――ガチャを回したら最強の服が出た。でも永久にコスプレ生活って、地獄か!!  作者: ほむらさん


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657 ソロモン

 今日もゴーレム教室の授業を聞きながら、教科書作りを頑張った。


 でもゴーレムの授業の方は難度が高くなって膠着状態に入ってしまったので、生徒達はいいけど土魔法が使えない俺としては退屈な授業になってしまったな。


 まあ元々部外者なわけだし、毎日参加する必要は無いのかもしれない。


 そして仕事が終わって城に帰り、夕食まで休憩しようと思った所で、清光さんから通信がきた。



『スイカとメロン、GETだぜ!』


「おお!やっぱり31階層の大自然フロアにあったんですね!ということは・・・」


『交渉は成立だ!』


「よっしゃああああああああああああああああああああああああ!!」



 これで気兼ねなくアリアダンジョンに行けるようになったぞ!


 とは言っても、虎徹さんを1日に何度もこき使うわけにいかんから、転移してもらう時は日数を決めて計画的にやらんとダメだけどな。



『早速明日にでもアリアダンジョンを攻めてみるか?』


「ん~~~~~、タイミングの悪いことにミスフィートさんと重臣の多くが尾張に帰郷してるとこなんですよね。ゴーレムの勉強をしている人達も授業に集中させたいしな・・・」


『そうだったのか。でもガチャくらい回したいだろ?聖水の補給もか』


「それはもちろんなのですが、実は俺、前みたいに何日も泊まり込みでダンジョンを攻めたり出来なくなってしまったんですよね・・・」


『理由は?』


「・・・言わなきゃダメ?」



 恥ずかしくて言いたくねええええええええええ!!



『そっちから話を振って来たんだろ!気になるから言え!』


「夜伽がですねえ・・・、毎日あるわけですよ」


『よとぎ?・・・もしかして女と寝る夜伽のことか!?』


「その夜伽です」


『お前結婚してたのかよ!うやらまけしからん奴め!!』


「いえ、まだ結婚式は挙げてないんですけどね~」


『相手は誰だ?俺の知ってる人物か?』



 言いたくねええええええええええええええええええええええ!!



「ミスフィートさん・・・」


『な、なんだってーーーーーーーーーー!?本命とくっついてやがったのか!』


「・・・と、カーラとお嬢とチェリンとカトレアとリタとリナとソフィアとアイヴィーとルルとグミとルーシーとゴマちゃんとニャルルとシャイナとレムとセレスティーナとミュルモと和泉と」


『ちょっと待ちやがれ!!嫁の話をしてんだぞ?』


「ええ、だから嫁の話をしてるのですが・・・」


『はあ??』



 もうやめて!俺のライフはゼロよ!



「だからですね、いっぱいいるんです。嫁」


『なるほど。二次元の嫁か』


「三次元です。どうやらリアルのようです」


『テメー、俺に喧嘩売ってんのか!!』


「マジなんですって!長い旅から帰って来たら嫁だらけになってたんですもん!どうしてこうなったのか、むしろ俺が聞きたいくらいですよ!」


『スケコマシの極みだなオイ!今20人くらい名前が出たよな?徳川家康クラスじゃねえか!』


「いえ、すでに30人突破してますね。下手したら100人まで行くかも・・・」



『・・・・・・・・・・・・・・・』



 黙るのもヤメて!!



『おいソロモン』


「ソロモン言うなし!ソロモン王って嫁1000人とかじゃないですか。いくら何でも1000人は無理です!」


『驚きすぎて、何の話をしてたか忘れたじゃねえか!』


「えーと、アリアダンジョンですね。もうぶっちゃけて言いますが、初夜を心待ちにしている嫁さんの為に毎日しっかり寝てしっかり食べてという生活が、まだしばらく続きそうなんですよ」


『もうそこまで行くと、羨ましいを通り越して仕事だな・・・』


「自分でもそう思う時がありますよ・・・。ところで清光さんは結婚しないのですか?虎徹さんも」


『独身生活はもう十分満喫したからな、そろそろしようとは思ってる』


「相手はシルヴァラさんですか?」


『そうだ。コテツも俺に合わせてニーナと結婚するかもしれんな』



 お~~~、いいじゃなーい!

 むしろ今まで結婚してなかったのが不思議なくらいだけど。



「だったらすぐ結婚してください!」


『なんでだよ!?』


「子供が同い年になったら、友達になれるかもしれないじゃないですか!」


『あー、それはまあ、確かにそうだな・・・』


「すぐにでも孕ませるべきです!じゃないと俺の子が先輩ヅラしますよ?」


『なんだと!?』


「たぶんこっちはもう手遅れです。俺が種無しじゃなければ、来年、何人もの子供が生まれて来ることでしょう」


『ぐおおおおお!嫌な脅し方しやがって!!しかも一刻の猶予も無いだとお!?』



 確かに嫌な脅迫をしてしまったかもしれない。


 こっちは来年ほぼ間違いなく出産ラッシュだろうから、もうすぐにでもシルヴァラさんを妊娠させないと後輩確定だ。


 清光さんの性格からいって、自分の子供が『先輩~、コーラ買って来たっス!』とか言ってる姿は見たくあるまいよ。



「ただ泊まり込みが無理ってだけですので、虎徹さんに日帰りでアリアダンジョンまで連れて行ってもらってもいいですか?」


『・・・ん?ああ、俺の一存では決められないから、直接コテツに通信して交渉するといい』


「それもそうですね。では虎徹さんに聞いてみます!ダンジョン31階層までの攻略お疲れ様でした!」


『おう!』



 通信を切った。


 なんか話の流れで清光さんを結婚騒動に巻き込んでしまったな。

 でもこれで清光さんが動けば、シルヴァラさんからすると大願成就なのかな?


 おっと、虎徹さんに通信する前に色々作戦を練っておかないとな・・・。

 

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虎徹よ、相手は獣人だぞ……
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