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赤い流星 ―――ガチャを回したら最強の服が出た。でも永久にコスプレ生活って、地獄か!!  作者: ほむらさん


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55 扇動

 今はまだ突撃して暴れたりはしないが、敵の数を減らしておく必要はある。

 なので、殺せそうな監視員がいたら速やかに暗殺していく。



 (ごももッ!!カヒュ!)


 怒鳴り散らした後、脇道に入って行った監視員がいたので、背後から忍び寄り、手で口を塞いでから脇差しで喉を掻っ斬った。



 監視員を数人排除し、いくつもある坑道のうちの一つに侵入した。




 ・・・・・




「ワシらは、いつまでこんな事を続けなきゃならないんじゃ」

「おい馬鹿!奴らに聞かれたらタダじゃ済まんぞ!」

「永久にこき使われるくらいなら、今すぐ殺されたって構わんわい!」

「お前さんの気持ちはわかる。わかるが、希望を捨てちゃいかん」



 いるじゃないか!扇動に乗ってくれそうな人達が!


 ・・・それにしても、髭もじゃで背が低く樽のような体。

 もしかして異世界定番のドワーフってヤツじゃないのか?

 彼らがもしドワーフならば、戦闘だけじゃなく鍛冶も得意なハズだ。

 ここは是非とも仲間にしたい!・・・よし、行ってみっか。



「たしかに希望を捨ててはいかんな」



 二人の髭もじゃが後ろを振り返った。


「だ、誰じゃ!?」

「なんじゃお主は!珍妙な恰好しおって」


「あなた方を助けに来た。・・・と言ったらどうする?」


「ワシらを、助けにじゃと?」

「胡散臭いのう。罠じゃないのか!?」


「なるほど、証拠が欲しいか・・・。少し待ってな、証拠を持って来てやる」


「証拠?」

「なんのこっちゃ」



 坑道を引き返し、先ほど暗殺した監視員の死体を引き摺って行く。



「ホレ、これが証拠だ」


「なっ!!!」

「こ奴はワシらんとこの監視係じゃないか!お、お主が殺ったのか?」

「そうだ。俺はジャバルグ軍の奴らを皆殺しにして、無理やり働かされてる皆を解放するつもりだ」

「なんだと!?」

「本気なのか!?」


 彼らの興味を引いたことを確信し、即座に交渉を持ち掛ける。


「あなた方はドワーフであってるか?」

「いかにもそうじゃが」

「やっぱりか!この鉱山にドワーフは何人いる?」

「えーと・・・、ワシらを入れて全部で11人じゃ」

「全員集めることは可能か?」

「寝る時間にならば、いつも集まっとるが・・・」

「本当に奴らとやるつもりなのか!?お主は」


 ココで長話は危険か。


「そうだな・・・、その話は皆が集まった夜にでもじっくりしよう。一度寝床へ案内してもらえないだろうか?」

「監視がいるだろうから、近寄ったら見つかるぞ?」

「場所がわかればいい。夜になったら、その見張りを処分して侵入する」

「ワハハハ!物騒なやっちゃのう。わかった、案内しよう」

「こいつは面白くなって来やがったな!」



 寝床の場所を教えてもらい、夜までの間は闇に潜むことにした。






 ************************************************************






 見張りをサクッと暗殺し、ドワーフの寝所のドアを叩く。



「俺だ。監視員は処分した。開けてくれ」



 キィーーーッ


 ドアが開いた。一応警戒しながら中に入る。



 部屋を見渡すと、屈強なガタイのドワーフが11人揃っていた。


「本当に来たぞ!」

「ワシらは此処を抜け出せるのか!?」


「俺の名は小烏丸という。リーダーはどなただろうか?」

「リーダーというものは存在しないが、最年長のワシが代表になろう。ワシの名はドワンゴだ」


 くっ!!


 ド、ドワンゴだと!?聞いたことのある名前で、ちょっと笑いそうになったぞ!

 こういう時、仮面のお陰で表情がバレなくて済むのは助かる。


「早速だが、俺がやろうとしていることの説明をしよう」

「奴らを皆殺しにするとか言っとったな?」

「最終的にはそのつもりだ。しかし俺一人では、地道に暗殺して行くとしても何日もかかってしまう。だがこの部屋にいる全員が奴らに反旗を翻せば、一気に皆を解放出来ると思っている」

「そんな事が可能なのか??」


「えーと、こがらすとやら、残念ながらワシらは力になれんぞ」

「なぜだ?」

「見ての通りワシらには武器が無い!これじゃ奴らと戦う事など不可能じゃ」

「じゃのう。何人かなら倒せるだろうが、厳しかろう」


「安心しろ。武器ならある」



 マジックバッグを降ろし、中から目当ての物を取り出し、部屋にぶち撒けた。



「こ、これは!」

「斧じゃないか!それもこんなに大量に!!」

「見ただけでわかる!何て凄い斧なんじゃ!これがあれば戦えるぞ!!!」

「1、2、3、・・・全部で10本か・・・」


「俺の独断的偏見の可能性もあるが、ドワーフの得意武器は斧だと思っている。どうだ?」

「いや、お主の言う通りじゃ。正解だ!ワシらは斧や槌を好む」

「なら問題ないな。どれも一緒だが、それぞれ好きな斧を手に取ってくれ」


 みんな一斉に斧を手に取った。


「一つ足りんぞ」

「ワシは見ての通り老人だ。お主達が使うといい」

「いや、しかし!」


「ドワンゴさん、あンたの分もちゃんとある」



 マジックバッグから、とっておきの武器を取り出し、ドワンゴさんに渡す。



「こ、これは!!なんと見事な斧じゃ・・・」

「それはデュラハンという魔物を倒して手に入れたバトルアックスだ。俺が魔改造を施してあるから、見た目も凄いが内容も凄いぞ?」



「な!!なんじゃこの凄まじい性能は!?お、お主らの斧も鑑定してみろ!」



[デュラハンの戦斧]

 :デュラハン愛用の戦斧。素材は不明。評価S

 :力10%アップ

 :斬撃強化(強)斬撃速度強化(強)破壊強化(強)

 :自動修復(中)衝撃耐性+++ 精神耐性+++



[ミノタウロスの戦斧]

 :ミノタウロス愛用の戦斧。素材は不明。評価S

 :斬撃強化(大)斬撃速度強化(大)破壊強化(大)

 :自動修復(中)衝撃耐性++ 精神耐性++



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