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赤い流星 ―――ガチャを回したら最強の服が出た。でも永久にコスプレ生活って、地獄か!!  作者: ほむらさん


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53/1019

53 時は動き出す

 料理班に調味料を渡したその日から、軍の食事が格段に美味くなった。

 まあ、そりゃそうだよな。今まで塩味しか存在しなかったのだから。



 そして、軍のみんなの熱い要望により、ドライヤーと冷蔵庫を量産することになった。ココまで好評だと作る方も嬉しくなり、むっちゃ気合が入るってもんよ!

 冷凍庫の方はダンジョンの魔石が必要なので、清光さん、虎徹さんと話をつけなきゃ無理だから、今回は諦めてもらう。


 冷蔵庫は、小型のをいっぱい作るか、魔石を何個も使って出力を上げた大型にするかで悩むところだ。あー、でも厨房に小さい冷蔵庫がいっぱいってのも変だよな?やっぱ大型冷蔵庫を作ることにしよう。




 ・・・・・




 ダンジョンで腐るほど剣を集めといて本当に良かった。

 このペースで魔道具を作ると、鉄の消費が結構激しい。


 まだまだ余裕はあるけれど、いずれは鉱山をジャバルグ軍から奪い取る必要があるな。それと鍛冶が出来る人員が欲しい。やっぱ俺一人ってのはキツイよ。


 とりあえず巨大冷蔵庫とドライヤー5個が完成した。

 こんだけドライヤーがあれば、奪い合いにならずに済むだろう。


 ミスフィートさんにドライヤーを一つお届けしてから、冷蔵庫を設置しに厨房へ向かった。




 厨房には料理班が何人かいたので、冷蔵庫を設置する場所を空けてもらった。



「よし!これですぐにでも使えるぞ」

「大きいわねー!これなら大量のお肉を冷やせるわ!」

「んで冷気が弱くなったら、この横にある扉を開いて、中に入ってる魔石を全て新品と交換して下さい。冷蔵庫に使用するのは、この水属性の魔石ね」

「わかったわ。みんなにもそう伝えておくわね」


「あ、そうだ!一つだけ面白い料理を教えとこうかな?」

「面白い料理!何かしら?」


「この肉の塊を使わせてもらいますね。・・・で、えーと、まずは鍋に肉の塊を入れます。そして醤油をドボドボと入れます」


 マジックバッグから清酒を3本取り出す。


「これはお酒なんだけど、このお酒を少し入れてっと、これで準備完了!」

「料理にお酒を使うのね!?」

「あとは1時間ほど、弱火でコトコト煮込んだら完成です」

「それだけでいいの?」

「俺も出来を確認したいので、このまま1時間待ちましょう」



 ・・・・・



「よし、完成だ!」


 鍋から肉の塊を取り出し、お手製の包丁で薄くスライスしていく。


 そして味見。


「おおーーー、うめえ!フローラも食べてみ!」

「頂くわ」


 フローラが肉を一枚取って口に入れる。


「美味しい!すごく美味しいよこれ!」

「これはチャーシューっていう名称なんだ。残った醤油は勿体ないので、別の料理にでも使い回して下さい。肉の旨味が出ているので、普通の醤油より更に美味かったりしますよ。油がすごいけどね」

「残ったお醤油で、このチャーシューを更に作るのもアリよね?」

「ん-、いや、醤油が煮詰まってしまうから、連発するのは難しいかも?チャーシューを作る時は、たぶん一回で大量に作った方が上手くいくと思う」

「なるほど・・・、まあ色々試してみるわね。とりあえず、今日はこのままチャーシューを作りまくるわ!」

「野菜と一緒に食卓に出せば、絶対みんな喜ぶと思いますよ!」



 ってことで、今日の夕食にはチャーシューが出てくるのが確定した。

 いやー、久々のチャーシューはマジで美味かった。そうだ!今度ドラゴンチャーシューを作ってみよう。どう考えても美味いに決まっている!



 部屋に戻ろうと歩いていたら、大きな声が聞こえてきた。



「門でジャバルグの兵が暴れてるんだ!助けてくれ!」

「なに!?わかった、すぐに向かう!」



 ・・・とうとう平和な時間も終わりか。



「ミスフィートさん、俺も行きます!」

「ああ、一緒に来てくれ!」




 急いで門に来てみると、すでに何人もの死体が転がっており、スキンヘッドとモヒカンが5人暴れていた。


「あの腐れ外道共が!!ミスフィートさん、皆殺しで構わないですよね?」

「当然だ!生かして帰すな!」




「オラオラ!!雑魚共がなぜ俺らの邪魔をしやがる!」

「見張りはどこに行ったんだ?あ?」


「吐かねえとテメーもぶっ殺、ゲハッ!!」

「あん?何が、ってガッ!?」


 外道を2人瞬殺した。

 ミスフィートさんも2人殺ったようだ。


「なっ!キサマら!こ、こんなことをして、タダで済むとでも思ってんのか!?」


「で?お前は此処へ何をしに来た?」

「何をって、街の巡回に決まってんだろうが!」

「あー、すなわち街単位での巡回任務か。この感じだとジャバルグはまだ異変に気付いていないようだな」

「キサマっ!ジャバルグ様を呼び捨てにしやがったな!?」


「もうこれ以上、大した情報は聞けなさそうですね」

「だな」


「がひィッ!!」


 必要な情報は聞けたので、最後の1人はミスフィートさんがサクッと始末した。



「そこの2人、悪いがこの腐れ外道共の死体を処分しといてくれ。街の住民は皆で丁重に葬ろう」



 住民を埋葬し、領主の館に戻ってきた。




「巡回が来るのでは、我々が門を見張らないと駄目だな」

「軍の人数は増えてるんですか?」

「仕事の無い住民が200人ほど兵士に志願して来た。だが、まだ全然戦いの素人で、今はとてもじゃないが戦力にはならない」

「じゃあ戦争になっても、我々だけで動いた方が良さそうですね」

「そうだな。3ヶ月も訓練すれば、それなりにはなるだろうが」


 こればっかりは、急いでどうこう出来る話じゃないもんな。


 しかし巡回が来るとなると、いずれはジャバルグに察知されるだろう。

 それまでに少しでも戦力を増大しなければならない。


 となると、領地がこの街だけじゃダメだ。どんどん攻めて領地の拡大をして行く必要がある。



 束の間の平和もこれまでだな。尾張を奪取するまで突っ走る時が来たのだ。

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