表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
赤い流星 ―――ガチャを回したら最強の服が出た。でも永久にコスプレ生活って、地獄か!!  作者: ほむらさん


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

29/897

29 なんかいるぞ?

 あれから数ヶ月経ち、今は10階の強烈な魔物を相手にひたすらレベル上げをしている。


 10階のゴブリンはなんとか倒したが、マジで半端なく強かった。

 恐ろしいのは、格闘専門のゴブリンだったこと。

 その拳でぶっ飛ばされた時は、何本か骨が折れて本気で死ぬかと思った。

 根性で何とか逃げ出して聖水に飛び込んだんだが、しばらくトラウマだったよ。


 んで最近やっとこさリベンジ成功。


 虎徹さんが言ってた脱出用の魔法陣も確認した。

 乗ったら死ぬって話しだったので、近寄りもしなかったけどな。




 魔石も貯まったので、久々にガチャでもしようと大広場に向かう。



「え?」



 なんかデッカイのがいるんだが・・・。



 名前 :アースドラゴン



 ひょっとしてさ、こいつってボスなんじゃねえか?

 前回いつ倒したのか知らないけど、今になってやっとリポップしたんだな。


 俺が来てから余裕で1年以上経ってるから、ボスのリポップが相当遅いダンジョンなのだろう。

 何年周期なのかは、虎徹さん達に聞かないと判断出来ない。



 とにかく、アレを倒さんことにはガチャれんな。



 ・・・・・



 さほど苦労もせずアースドラゴンを討伐した。

 ブレスを吐いた時はちょっと焦ったが、難なく躱すことが出来た。


「あ!そういやボスってことは、魔石(大)を手に入れるチャンス?」



 ここで解体するのは消滅の恐れがあるので、魔石だけ取り出した。



「魔石(大)キターーーーーーーーーーーーーーーーー!!!」



 すなわちレジェンドガチャが回せるってことだ!

 なんてラッキーなんだろう。


 柄杓に聖水を汲み、その場で手を洗ってからガチャ部屋に向かった。



 ・・・・・



 誇り高き威厳を放ち、見る者に畏怖の感情すら与えるレジェンドガチャ。

 とうとう俺はこの日、この気高きガチャを回す!


 コンディションはバッチリだ。故に不安は無い。



 レジェンドガチャの前に立ち、魔石(大)を投入する。


 レバーが光った。


 緊張で少し震えている。これはダメだ。

 心を強く持て!失敗を恐れるな!俺ならやれる!


 一つ深呼吸をし、心を空にして精神を研ぎ澄ます。



 ココだ。



 ガチャコン!キュピピピン!



「っしゃあああああああああああ!!!もらったぞ!金!!!」



 緊張しながら金のカプセルを開ける。


 カードに書かれている文字は【銃】


「え?マジで?」


 カードがカプセルごと変化し、手の上にライフル銃が出現した。




[ビームライフル]

 :魔力をエネルギーに変えて撃ち放つ銃。素材は一切不明。評価S

 :素早さ10%アップ

 :威力強化(大)命中補正(大)ビーム速度強化(大)

 :自動修復(強)衝撃耐性+ 防水機能+




「ブホッ!!!」


 ビ、ビームライフルだとお!?

 ヤバくね?つーかビームライフルって、主人公のロボットが撃ってたヤツだろ。


 あっ!そういや最後の戦いでは、赤い流星が生身の戦闘でビームライフルを撃っていたような気がする。

 ってことは一応これはこれでアリなのか・・・。


 いや、赤い流星のことはこの際どーでもいい。

 重大なのは、凄いモノを手に入れてしまったという事実だ!



「いいのか?こんなヤバイ物をガチャに入れてしまって・・・」



 まあ出してしまったモノはしょうがない。

 大広場でちょっと試し撃ちしてみっか。



 大広場に移動した。



「よし、撃つぞ!」



 トリガーを引こうとしたら、なんか固くて引けなかった。

 ・・・ああ、安全装置か!


 トリガーの少し上に安全装置があったので、レバーを切り替える。

 ビームライフルだからだと思うけど、単射、連射、3点バーストなんてのは無い。



「よし、今度こそ!」



 今度はちゃんとトリガーが引けた。しかし肝心のビームが出ない。


「なんで??」


 弾が入ってないからか?でもビームだよな?


 えーと・・・、魔力をエネルギーに変えて撃ち放つ銃か。

 すなわち魔力を込めないとダメって所かな?


 銃を構えたまま魔力を込めてみる。

 マガジンの中に少しずつ魔力が入って行くのが、何となくわかった。


「ああっ!そういうことね!」


 マガジンを良く見ると、エネルギーゲージが表示されていた。

 魔力を込めると、エネルギーゲージが少しずつ上がって行く。




 ・・・・・




 長時間かけて満タンまでエネルギーゲージを上げると、俺のMPが300減っていた。



「なんかこれだけスゲーSFチックだよな」



 とにかくこれで準備は整った。

 今度こそ撃つぞ!


 遠くの壁に焦点を合わせてトリガーを引く。



 ビュオン!


 ぷっ!なんだこの効果音は。



 ドゴーーーーーーーーーーーーーーン!!!



「ぬおっ!!」


 壁を見ると、もの凄い土煙だ。



 そして煙が収まると、壁が大きく抉れていた。



「これ・・・、ヤバくね?」



 ちょっと威力が高すぎやしませんかね?


 エネルギーゲージを見ると、1/3ほど減っていた。


「一発でMP100かよ!」


 これはちょっと威力が高すぎてアカン。


 よく見るとマガジンの上にも小さなレバーがあって、そこで威力の調節が出来るみたいだった。

 さすがに威力がありすぎて危険すぎるから、出力を落として何発も撃てるように調整する。



 ビュオン!


 ガシュッ


 よし、これくらいならいいだろう。

 安全装置のレバーを切り替え、暴発しないようにしてからガチャ部屋に戻った。



 しかしビームライフルかよ・・・。

 赤い流星の基本装備とはいえ、恐ろしいモノを手に入れてしまったもんだ。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ