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赤い流星 ―――ガチャを回したら最強の服が出た。でも永久にコスプレ生活って、地獄か!!  作者: ほむらさん


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252 和泉に奇跡が!

 部屋に帰ると、和泉が木彫りのクマと見つめ合っていた。



「今帰ったぞ!」

「朝から鑑定とは感心だな」


「あっ、おかえり~!ねえねえねえ!!」

「ん?」

「さっきステータスを見てたらね、出てたの!!」

「なにが??」


 和泉がステータスを確かめる。


「付与神レイニーの加護だってさ!」

「なにィ!?マジで??」


「おっ?その加護は初耳だが、魔法が使えるようになるな!」

「付与神レイニーの加護といったら、俺のと一緒のヤツですよ!!」

「そうなの?ということは、私も小烏丸みたいに服の強化が出来る!?」

「付与のレベルが上がればな。最初は効果が小さいのしか付与出来ん」

「凄いではないか!いきなり弟子が出来たなっ!」



 マジでビックリだ!このダンジョンに来ればワンチャンあるとは思ったけど、まさか俺と同じ付与魔法が手に入るとは思わなかったぞ。




 ―――時は遡る。






 ************************************************************




 ―――――【神殿】―――――




「ん?レイニーじゃない。何を見てるの?」


 部屋の真ん中にペタっと座ったレイニーが、水晶で何かを見ていた。



「ん、この子面白い」

「この子?」


 レイニーの後ろから水晶を覗くと、ガチャ部屋に鬼っ娘がいるのが見えた。



「バフッ!アーーーーッハッハッハッハッハ!こ、これっ!アヒャヒャヒャ、アーッハッハッハッハ!ゴホッ、ゴヘッ!」

「あーもう、シャルうるさい」

「だって、これッ!鬼っ娘、アーーーッハッハッハッハ!」



 あれ?そういえば前にも同じようなlことがあったわね。

 よく見るとガチャの前に立ってるのって、あの時の赤い流星じゃない!


 んーーー?この鬼っ娘って・・・、もしかして地球人では?

 また地球から落ちて来ちゃったのかしら?

 そうだとしたら、何か対策をしなきゃ拙いわね・・・。



 ―――――回想終了―――――




 ************************************************************






「ミスフィートさんは何か増えましたか?」


 ミスフィートさんもステータスをチェックした。


「いや、変わってないな」

「和泉との違いって何なんだ??」   (※鬼っ娘の衣装を着たおかげです)


「気がついたのはさっきだから、いつ加護が付いたのかは私にもわからないわ」

「そっかー、俺の時も結局法則がわからなかったんだよね。清光さんや虎徹さんもいきなり加護が付いていたみたいで、原因はさっぱりわからんらしい」

「魔法欄には何も書いてないんだけど・・・」

「ああ、一回付与に成功したら『付与魔法』って出て来るぞ」

「じゃあ帰ったら特訓しなきゃね!鑑定も覚えなきゃだから忙しいなあ~」



 まあそれはしょうがない。鑑定が出来なきゃ付与した魔法の確認も出来ないから、どっちみち両方必要なんだよな。

 いや~、和泉が付与出来るようになれば俺の負担がかなり減るぞ!


 鬼っ娘的には電撃の魔法が使えれば完璧だったんだけどな。



 聖水をがぶ飲みした後、お迎えが来るまで三人は思い思いに過ごした。




 ・・・・・




 少しウトウトしていると、目の前に黒い物が出現した。



「なっ!?」

「死神!!なぜココに出て来る!?」

「キャーーーーーーーー!!!」



『ウヴァーーーーーーーーーー!!!』



「って虎徹さんの声じゃねえか!」

「なにッ!?」

「わははははははっ!バレたか!」


 死神がお面を外すと、中から虎徹さんの顔が出て来た。


「もーっ!ビックリしたじゃないの!!」

「みんな死神見たんだろ?そう思って驚かせようと・・・」


 ちょっとムカついたので、マジックバッグから人体模型を取り出した。

 と同時にミスフィートさんがゴブ夫を取り出した。


「うおっ!!ゴブさんがいるぞ!?あと変なのが!!」


「ハハハッ!人体模型ですよ」

「ああっ!どこかで見たことあるとは思ったが、ってゴブさん全然動かんな」


 ミスフィートさんがゴブ夫を虎徹さんにポイッと投げた。


「うおっ!!・・・え?これ、ぬいぐるみか!!!」

「わははははっ!ガチャで当たったのだ!」



 虎徹さんがゴブ夫をフニャフニャと触る。



「これスゲーな!!ガチャから出たって!?オレも欲しいぞこれ!!」

「ゴブ夫はやらんぞ!」

「確か緑カプセルから出たんだったかな?」

「オレも相当回してるハズなのに、まだ見知らぬアイテムがあるんだな!」

「ところでその死神セット、本格的過ぎません!?」



 虎徹さんがゴブ夫をミスフィートさんに返した。



「ん?ああ、骸骨マスクはガチャから出たヤツだが、このローブと大鎌は死神を倒して手に入れた本物だぞ!」

「本物の装備品だったのか!!」

「私と小烏丸はさっきまで耐性上げをしてたから、ここまで付いて来てしまったのかと思ったじゃないか!」

「わはははははっ!3日間とはいえ、それなりに耐性上がったろ?」

「まあそうですね~、倒さずに残してくれて感謝です!」

「私からも礼を言うぞ!」

「オレらもたまに気に入った部下を連れて来たりするんで、小烏丸達の為に置いといたってワケでもないから別に礼はいらん」



 なるほど。有能な部下を連れて来て鍛えたりしてるのだな。



「じゃあそろそろ帰るけど準備はいいか?」


「え~と・・・」



 部屋を見渡した限り忘れ物は無いな。

 浄化した狼も回収したし、二つの巾着にはたっぷり聖水を補充してある。



「うん、問題は無さそうですね」

「私も大丈夫だ!」

「こっちも全部持ったよ」


「んじゃみんな手を繋いでくれ!・・・転移!!」



 これにて3日間の強化合宿は終了した。

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