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赤い流星 ―――ガチャを回したら最強の服が出た。でも永久にコスプレ生活って、地獄か!!  作者: ほむらさん


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251/903

251 疲労度MAX

 次は和泉の番なのだが結果は残念ながら青だった。

 出て来たのは女性用のスニーカー。まあこういうのはいくつあっても当たりだ。



 うさ耳カチューシャを着けたミスフィートさんが、ガチャの前に立った。

 傍らには巨大なゴブリンのぬいぐるみ。



「やっぱりアレ、すごく気に入ってるのね・・・」

「ずっとゴブリンと戦ってたからな。友情が芽生えたのだろう」



「ゴブ夫、次が最後の1回だ。本気で行くからそこで応援していてくれ!」



 デラックスガチャに魔石を投入し、彼女は静かに目を閉じた。

 どうやらぬいぐるみに『ゴブ()』って名前を付けたもよう。



 ガチャコン!キュピピピン!



「よーーーーしっ!やったぞ、ゴブ夫!私の祈りが天に届いたぞ!!」

「すげーーーー!!やっぱ気合を込めると違うなあ」

「最後に金のカプセルって、なんで二人とも土壇場に強いのよ!?」




[ヴィクトリア朝ゴシックドレス(黒+銀)]

 :謎の化学繊維で作られた服。様々な付与魔法が込められている。評価S

 :付属品 銀のティアラ

 :斬撃耐性+ 衝撃耐性+ 魔法耐性+ 炎耐性+ 熱耐性+ 冷気耐性+

  汚れ耐性+

 :自動修復(大)サイズ自動調節 防水機能 消臭脱臭機能




「おおおっ!なんと豪華なドレスだ!」

「うわあ~~~!これまた凄まじいのを引きましたね!」

「ミスフィートさんって、引き当てる服がどれもぶっ飛んでない!?」



 これもルネッサンスって感じなのだが、前のより更に荘厳なドレスだ。

 ベースは黒だが、シルバーの刺繍で非常に豪華な仕上がりとなっている。

 袖のヒラヒラした部分を見てると、何となくマリー・アントワネットの姿を思い浮かべてしまうな。



「なぜ私は普通の服が引けないのだろうか?」

「はて?大名だからかな?」

「あまりにも豪華すぎて、普段着としては着られないよね~」

「前回引き当てたドレスも豪華絢爛だったしなあ・・・、ああ、でも最初に出した巫女装束なら気軽に着られますよ」

「そうか、アレがあったな!」

「このドレスを着てうさ耳を着けたら、謎の王女様が爆誕ね!」

「ぷっ!それはそれで面白いな!」



 シュールすぎるだろ!まあとにかくこのドレスは、大当たりも大当たりだ。

 ただここまで突き抜けたドレスだと、着る機会も限られてしまうだろう。普段から着ちゃ駄目ってこともないけどさ。

 マリー・アントワネットなんて、豪華なドレスが普段着みたいなもんじゃねえの?



 俺とミスフィートさんは魔石が無くなったので、残るは和泉の分だけだ。

 全てにおいて一喜一憂の盛り上がりだったけど、結果は巻きでお送りしよう。



 ガチャコン 赤 毛皮のコート(白)

 ガチャコン 緑 テント

 ガチャコン 青 大きな水槽

 ガチャコン 緑 寝袋

 ガチャコン 青 クッション

 ガチャコン 赤 浴衣

 ガチャコン 赤 水色のワンピース



 そして和泉が魂を込めた最後の1回。

 赤・赤と来てたので期待していたのだが、残念ながら緑だった。



「にゅああああッ!?」

「ブホッ!!」

「な、なんだ!?この気持ち悪い人形は!!」



 最後に出て来たモノは、まさかの人体模型だった。

 あまりのキモさに、和泉が手を引っ込めたくらいだ。



「なんで私だけ最後の最後に人体模型なのよ!?」

「まさかこんなのが出て来るとはな・・・。まあでも赤・赤と来てたから」

「人体模型?こんな物、何に使うというのだ??」

「これで人間の体の勉強をするのですよ。普通の人は内臓なんてあまり見る機会が無いでしょう?」

「なるほど!体の内側だからこんなに気持ちが悪いのか」

「私こんなのいらないから小烏丸にあげる。勉強に使えるなら少しは意味があるでしょ?」

「まあ、医学を発達させるのには良い教材にはなるか・・・」



 すごくいらんけどマジックバッグに収納した。

 ああ、それとママチャリのお礼で寝袋とテントも貰った。

 俺は結構あちこち移動することが多いから、こういうのは非常に助かる!



「最後は酷かったけど大満足だわっ!ワンピースもコートも可愛いし!」

「ミスフィートさんは、ガチャの景品でどれが1番嬉しかったです?」

「1番となると難しいぞ・・・・・・!んーーーーー、ゴブ夫だなっ!」

「えーーーーっ!!それなのっ!?私は断然軍服ね!」



 軍服はすごくわかる!だがミスフィートさん、結構良い物出してたのに1番はゴブ夫かい!!

 なんか、とても気に入ってるなーとは思ったけどさ。



「さあて・・・、ガチャも全部終了したし、部屋に戻って死神の準備だ!」

「だな!」

「私は行けないからなあ~、部屋で大人しく鑑定でもしてよう」



 部屋に戻って、ミスフィートさんと一緒に聖水をがぶ飲みした。


 丸2日寝てないんで正直かなりキツイ。だが今日を乗り切れば終了だからな。

 さて、もうひと踏ん張りだ!帰ったら爆睡してやるぜ!



 そして10階へ出発し、死神との睨めっこが始まった。






 ************************************************************






「ふ~~~、朝です。さすがにもう十分でしょう!」


「ようやく終わりか。ふむ・・・、即死耐性・恐怖耐性・混乱耐性・呪い耐性が全てレベル6になったぞ!」

「こっちは全てレベル7ですね。予定通りの結果ですので大成功です!」

「しかし本当に疲れたな。城に帰ったら丸一日寝てしまいそうだぞ」

「俺なんて3日寝てないですからね・・・。んじゃ部屋に戻りますか」



 死神での耐性上げがようやく終わった。だが非常に有意義な3日間だったな!

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