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赤い流星 ―――ガチャを回したら最強の服が出た。でも永久にコスプレ生活って、地獄か!!  作者: ほむらさん


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249/899

249 すごく面白いのが出た


[女将校の軍服]

 :謎の化学繊維で作られた服。様々な付与魔法が込められている。評価S

 :斬撃耐性+ 衝撃耐性+ 魔法耐性+ 炎耐性+ 熱耐性+ 冷気耐性+

  汚れ耐性+

 :自動修復(大)サイズ自動調節 防水機能 消臭脱臭機能



「おおおお!カッケエ!!」

「素晴らしい服じゃないか!凛々しいながらも女らしさが出ているな」

「・・・・・・・・・」



 和泉は目をまん丸くしてジッと服を見つめている。


 軍服の色はグレーだ。キリッとしたデザインながらも、スカートは短くラッパのように広がっていて可愛らしさをアピール。同じくグレーのブーツと、黒に近い濃いグレーのマント、そして黒いネクタイがセットになってる。

 正直な感想を言うと、とにかく滅茶苦茶格好良い!!間違いなく大当たりだ。



「か・・・、格好良いっ!!しかも可愛い!!やったーーーーーーーーー!!!」

「良かったな!一回目でそれほどの服を当てるとはやるではないか!」

「俺から見ても、その服のセンスは控えめに言って神だな!」


「今すぐ着てみたい!けど、小烏丸に服を強化してもらうまで我慢!」

「うむ。その方が良いだろう」

「尾張に戻ったら真っ先に強化してやるよ。本当に良かったな!」



 和泉の目が少し潤んでいる。


 しかし、神様はこんなのどこで見つけて来るんだ?既存の品をコピーした感じだとは思うけど、こういうのを見つけるだけでも結構な手間だと思うんだよね。何にしても神様のセンスの良さにも感謝だな。


 その後交代しながらガチャを回したが、当たりが無かったので結果だけ。



 ミ=ミスフィート コ=小烏丸 イ=和泉


 ミ ガチャコン 青 枕

 コ ガチャコン 青 女性用サンダル(黒)

 イ ガチャコン 青 バスタオル


 ミ ガチャコン 青 傘

 コ ガチャコン 青 女性用ベルト(黒)

 イ ガチャコン 青 水色の大きなゴミ箱



「イズミの大当たり以降、青しか出とらんではないか!」

「流れが悪いですねえ・・・。俺なんか3回しかチャンス無いのに女物しか出ないし!」

「本当に女性用しか引けない体質なのね・・・」



 このままじゃマズイぞ!?和泉はともかく俺とミスフィートさんは瀕死だ。

 一つくらい良い物が出ないと、夜勤もあるのに力が出ねえ。



 ガチャコン!キュピン!



「よしッ!銀のカプセルだ!!」

「おおお、やっと来たか!」

「スランプ脱出ね!」



 カードに書かれている文字は【わたあめ機】



「な・・・、んだと!?あっ、ヤバイかも!!」

「なにッ!?」


 ミスフィートさんが手を上げた瞬間、大きなわたあめ機に変化した。



「間一髪か!しかし、こんなのまで出るんかい!!」

「わたあめ機って、あのわたあめ機??」

「この大きな物は一体何なのだ?」



 デパートに設置されていたり、お祭りとかの屋台で使われているような大きさの、あの本格的なわたあめ機だ。関西でいうと『わた菓子』だな。


 わたあめを作る機械の周辺は、側面から後ろ側まで透明なプラスチックで覆われており、ザラメが飛び散らないようになっている。そしてどういう意味があるのかはわからんけど天井付きだ。



「ねえねえ、わたあめってザラメが無ければ作れないよね?」

「普通に考えたら1番重大な問題となる所だな。ところがどっこい!ザラメ持ってるんだよね俺」

「なんでそんな物まで持ってるの!?」

「いや~、実はたまにノーマルガチャから出るんだよ。普通の白い砂糖しか使わんから出番が無かっただけだ」

「そのザラメというのは、砂糖のような甘い物なのか?」



 マジックバッグからザラメの袋を取り出して、ミスフィートさんの手の平に3粒乗せた。



「ふむふむ。甘い!」


「折角だから、わたあめを作ってみようぜ?」



 割り箸が無いことに気付き、マジックバッグから木材を取り出して、6本ほどちゃっちゃと作った。


 わたあめ機に魔石をセットし、機械の中央の穴にザラメを入れてスタートボタンを押すと、機械がギューンと回転し始める。



「おっ!モヤモヤが出て来たぞ!」

「懐かしいわね~」

「なんか全然意味がわからんが、不思議な魔道具だな」



 割り箸を持つ手をクルクル回しながら、とりあえず一人分が完成。

 ミスフィートさんにそれを渡す。



「食べてみて下さいな。美味しいですよ?」

「ムムム!?このフワフワって食べ物だったのか!」

「なかなか上手に出来たじゃない!」



 ミスフィートさんが、わたあめを口に入れる。



「おおおおおっ!!なんか甘くて美味しいぞ!?」

「ハハッ!面白いでしょう?元々ただの砂糖なんですけどね」

「次は私も作ってみる!!」



 和泉と交代した。



「あははははっ!子供の頃デパートで作って以来だよ!!」

「久々だと妙におもろいよな!」



 そして、完成したわたあめに和泉がかぶりつく。



「おいし~~~~!」

「じゃあ俺も自分の作ろっと」



 自分で作ったわたあめを食ってみると、ただ甘いだけなのだが確かに美味い。



「次は私も作ってみるぞ!」

「ミスフィートさんが出したわたあめ機ですからね。好きなだけ作って下さい」



 ミスフィートさんは二つ作って、二刀流で食べ始めた。



「美味かったが、三つも食べると甘すぎて気持ち悪くなるな・・・」

「ハハハッ!そうなんですよね、ほどほどが一番です」

「私も二つ目に手を出したのは失敗だったかも。一つで十分ね!」



 そんなこんなで、わたあめパーティーは無事終了した。

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