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赤い流星 ―――ガチャを回したら最強の服が出た。でも永久にコスプレ生活って、地獄か!!  作者: ほむらさん


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217 港の完成

 予定通りにまずは港までレールを伸ばして、港に行く為だけの専用小型機関車を作った。


 そしてエルフ達を連れて港の開発を開始した。



「こんなに本格的な港ならば、ルーサイアまで道路を敷いた方がいいんじゃない?」

「俺もそう思います。歩いても来られるような距離なので、綺麗な道ならばみんな遊びに来るでしょう」

「漁師になる人達も、専用機関車を勝手に動かすことは出来ないですから、基本的には歩いて移動するようになると思います」


 なるほど。確かに漁師ならば、街と港を何度も行ったり来たりしそうだよな。


「皆の言う通りだ。じゃあ港が完成したら道路も作ってくれ!お礼に網漁を体験させてやろうか。その時獲った魚も全部エルフ達にプレゼントだ」


「「おおーーーーーーーーーっ!」」


「実は俺、もの凄く船に興味あったんですよ!小烏丸さん達が大量の魚を獲って来たって話しをルルに聞いて、俺も体験したいなーてずっと思ってたんです!」

「ハッハッハ!ぶっちゃけ滅茶苦茶楽しいぞ!ただし、本当にヤバいほど魚が捕獲出来るんで、魚を網から外す作業がかなり大変だけどな。まあ網外しが待ってることを踏まえても、楽しいし大漁だしで最高の気分になれるハズだ」



 船に興味を持つエルフが現れるとは予想外だったな。

 でも彼は即戦力の土魔法使いだから、漁師にするにはちょっと勿体ない気もする。






 ************************************************************






 港の開発という一大工事のハズだったんだけど、道路や健康ランドの建設経験のある精鋭達だったのもあり、たった半日ほどで港が完成した。



「みんなお疲れ様!マジで素晴らしい港だ!」

「言われた通りに造っただけだけど、こんなだだっ広い感じで良いのね?」

「最後に作った建物は何に使うんですか?」

「ああ、あれはだな、漁師が獲って来た魚を建物の中で競りにかける場だ。これからはルーサイア中の魚屋さんとが建物内に集まって、魚を仕入れて行くようになる」

「なるほど!街に売りに行くのではなくて、ココに皆を呼び寄せるのね!」

「そして魚屋さんが買った魚を運んだりする為に、わざわざ港まで線路を敷いて小型機関車まで作ったんだよ。歩いて来られる距離と言っても、大量の魚を持って帰るのは大変なんてレベルじゃないからな。それに将来的には、魚を仕入れる為に尾張中から人が集まって来ると予測している」


 同じ場所で獲り続ければ当然魚も減ってしまうので、もう何ヶ所かに港を造る必要はあるだろうな。そうなればセリの会場も分散されるか。


「はぁ~、相変わらず無茶苦茶規模の大きな話ね。もう驚かなくなったけど」

「いっつもこんなんですもんね」

「腐りやすい魚を遠くの街まで運ぶってのがすでに疑問だらけだけど、きっともうすでに魚を腐らせない方法も考えてあるのでしょうね」


 鋭い読みだ!当然、魚を冷やしたまま運ぶ手段は考えてある。

 冷蔵倉庫を作った要領で、そういう車両を作れば良いだけなんよね。


「よーーーし!皆の頑張りで思ったよりも時間が余ったんで、今から1時間ほど網漁しようか。ちょっと順番が変わるけど、さっき言ったお礼のアレだ。道路を作るのは明日にでも頼むわ」


「「おおおおおーーーーーーーーーーー!!」」



 ということで、マジックバッグから船を出して海に浮かべる。


 本格的に漁業を開始するなら、もうワンランク大きい船を造った方が良いな。

 漁業は利権の塊なんで、まずは完全に国営にするつもりだ。なので俺が造った船は全て国で管理し、決まった回数しか漁に出さない。

 その辺は、色々なバランスを取りながら回数を変えて行く感じかな。


 民間人が独自で船を造って港の使用許可を求めて来た場合は、厳しい条件を付けて許可を出す感じになるだろう。まだまだ、かなり先の話になるだろうけどね。



 皆が船に乗り込んだので船を発進させた。




「潮風がすごく気持ちいい!」

「揺れるのがちょっと怖いかも・・・」

「船すげーーー!!こんなに面白いなんて想像以上だ!!」



 なんか一人凄いのがいるけど、そこまで楽しんでくれるならば、船に乗せた甲斐があったってもんだ。



「よーし、二人ほど手伝ってくれ!難しいことじゃない、今から網を投合するんで棒を使って左右に広げて欲しいんだ」


「ハイ!ハイ!俺やりますっ!」

「じゃあ右は任せてくれ」


 網を投合し、二人がそれを左右に広げた。


「よーし、オーケイだ。後は1時間ほど適当に船を走らせるぞ」


「おおっ!たったこれだけで良いんですか!?」

「うぅ・・・、少し気分が悪くなって来たかも・・・」

「ちょっと大丈夫?背中さすってあげるよ」

「ああー、船酔いか!えーとな、遠くを見るようにするといいらしいぞ」


 俺もルシオもボヤッキーも船酔いは平気だったんで、完全に失念していたよ。

 この差は何だろ?レベルとかかな?



 そして1時間程経過した所で揚網機のスイッチを押す。



「うおおおおおおおおお!!大漁だあああああああ!!!」

「これは凄い!!たったこれだけの時間でこんなに・・・」

「うぅ、すごいけど気持ち悪くてもうダメ・・・」

「もう少しよ!頑張って!!」


 大はしゃぎする者やら、死にかけている者やらでわちゃわちゃだな。

 やはり漁師を雇うには適正を調べる必要がありそうだ。



 港に帰還し、ロープで船をしっかり固定する。


 そして船の奥から箱を取り出し、下船してから港に並べた。



「さあて・・・、ここからが大仕事だぞ!まず大きな魚から箱に入れて行き、その後は網に引っかかった魚を外して、それもどんどん箱に入れてってくれ。気分の悪い人は無理しなくていいからな!船から降りて、しばらく港で休んでてくれ」


「よっしゃーーーー!外しまくるぞーーー!!」

「すごい量だから頑張らないとなー」

「ちょっと休んで来るわね・・・」

「後は任せといて!」



 なんか一人だけ無茶苦茶テンション高いんだよな~。

 もうこれ船長候補じゃね?どう見ても漁師適正◎だろ。

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