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赤い流星 ―――ガチャを回したら最強の服が出た。でも永久にコスプレ生活って、地獄か!!  作者: ほむらさん


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207 料理に必要な魔道具を考察

 ダンジョンの外でお宝を山分けした後、一行は寄り道もせず城に帰って来た。



「ダンジョンの探査は続ける予定だが、参加メンバーはどんどん入れ替えるからな。もうあそこはダンジョンで確定という形で、城内の皆に報告しようと思ってる。ある程度探索が終わって安全確認が出来たら、一般兵にも開放するつもりだ」


「カーラやチェリン達にも通信機で知らせて良いですよね?」

「そんなことをしたら、すぐにでも帰って来たがるのじゃないか?」

「でしょうね!でもすぐに知らせなかったら不貞腐れるでしょうし」

「だな。ボヤッキーには、すぐにでもバスで迎えに行ってもらうことになりそうだ」

「ハハハッ!まあそれが仕事ですからね。任せて下さい!」


 線路が完成すればボヤッキーの負担も減るだろう。

 ドワーフ達はどの辺まで進んだかな?


 探索メンバーはとりあえず解散した。




 ・・・・・




「お!?もう夕食を作っているのか?」



 腹が減っていたのもあってフラフラと食堂に来てみたら、まだ15時半ってとこなのに和泉と料理班数人が夕食を作っていた。



「今日はクリームシチューを作るつもりなの。ココにはルーなんて気の利いた物は無いからね、時間がかかるのよ!」

「クリームシチューか!そいつは楽しみだ。早速牛乳が大活躍しそうじゃん!」

「その後バターと牛乳を使ったお菓子も作る予定よ!」

「おおっ!とうとう乳製品が動き出すんだな~!あーでも、バターを作るのって大変なんじゃないか?」

「大変ね。みんなでシェイクシェイクしてるけど、毎日はちょっとね~」


 だよなあ。自動でガンガン振るような魔道具って作れないかな?


 工場でバターを作ってるのを動画で見た記憶があるけど、牛乳を入れた箱が自動で回転しとったな。見た当時は気にしなかったけど、アレは旧タイプの機械なんだろうか?何にしても回すだけならば、タイヤを高速回転させた俺ならば造作も無い。

 しかし、ただクルクル回ってもバターにはならん気もするなあ~。


「バターを作るのに、何か良い魔道具が作れないか考えてみるか・・・」

「出来るの!?期待して待ってるわ!!」

「和泉の新しいお菓子には俺も期待してるからな!協力は惜しまないぞ!」



 夕食には時間が早かったので、一旦自室に戻り料理に必要そうな物を考えてみる。




 まずはさっき考えていたバター製造機だ。


 ペットボトルなんかにクリームを入れて、縦に振りまくればバターになっていくのは、俺も一度作ったことがあるので間違いないだろう。

 要はピストンだよな。上がったり下がったりのアレが巨大化した物を作れば良いわけだ。何度もエンジンを作ってる俺ならば、こんなの楽勝だろう。

 ただ大きくなるとその分反動も大きくなるんで、かなり頑丈にしなきゃだ。


 他に料理に使えそうな魔道具となると、まずは定番のミキサーだろ?後は泡立て器。スイッチを押したら高速回転する泡立て器ってあったよな。

 うん、これらも作れそうだ。指が吹き飛ぶと拙いんで安全設計しなきゃだけど。


 ・・・他に何があると便利かな?


 そうだ、アレだ!挽き肉を作るヤツ。えーと・・・、名前はミンサーだったか。


 この前食ったハンバーグ、めっちゃ美味かったからな~。しかし作るのが非常に大変だったらしいから、次の催促をする為にもミンサーは最優先かもしれん。

 ミンサーで思い出したが、麺製造機も似たような仕組みよな?ラーメンはかん水が必要になるからちょっとめんどいけど、俺はうどんやパスタなんかも食いたい。こうなったらもう和泉に催促するしかないだろ!機材を渡しての催促ならばむしろ喜んで作ってくれるに違いない。


 よーし、久々に本気で魔道具作りを頑張るか!


 ・・・と思ったけど、色々考えてるうちに夕食の時間になったので食堂に向かった。なんせ今日はクリームシチューだからな!魔道具作りは明日から頑張ろう。




「クリームシチュー、うんめーーー!!!」



 これはヤバイですよ!?昔食った時は正直こういう感動は無かった。

 市販のルーを使うと、大体いつも同じような味になるってのもあるかもしれない。



「何コレ!?本当に美味しい!!」

「おいしーーー!!」

「この前三河で買った牛乳が入っているのよね?」

「真っ白な食べ物なんて見るのも初めてよ」


 俺ですら感動しているのだ。初見の皆は更に上の感動を味わっているのだろうな。


「イズミ!本当に美味しいよコレ!」


「我ながら味付けは大成功ね。食べ終わったらお菓子も出すからね~」

「クレープ?」

「今日はクレープじゃないよ。牛乳が手に入ったから、これからはどんどん新作を作ってくわよ~!」

「わあ~~~~!楽しみね!!!」


 あ、そういやまだゼラチン作ってねえ。魔道具作ったらそっちもやらんとな。



 そして夕食後、皆のテーブルにお菓子が運ばれて来た。



「今日はバタークッキーよ!お腹がいっぱいの人は、自分の部屋に持ち帰って食べてもいいからね!」


「「わあ~~~!待ってました!!」」



 おおう、凄いな和泉は・・・。もう皆のハートを鷲掴みしておる。


 クッキーを食べてみると、バターの香りがして素晴らしく美味かった。


 ついさっきまで明日もダンジョンだーって思ってたけど、俺はお休みして魔道具作りに集中した方が良さそうだな。今は冒険よりも食い気だろ!

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