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赤い流星 ―――ガチャを回したら最強の服が出た。でも永久にコスプレ生活って、地獄か!!  作者: ほむらさん


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206/899

206 とりあえず探検終了

 ダンジョン3階層の攻略中。


 まあ今日のメンバーは精鋭達なので、この程度の難易度じゃ苦戦すらしない。

 しかし一般兵へのダンジョン解放を考えると、先行隊で難易度をしっかり把握しておく必要があるだろう。


 3階層までの難易度ならば、刀を使いこなせる足軽以上ならば大丈夫だろうとは思う。でもボスと戦う時だけはソロだと死人が出る可能性があるので、最低でも2人以上のパーティーを組ませなきゃダメだな。



 そしてようやく3階層のボスの所まで来た。



「次はアイヴィーとソフィアの番だな。2階層までのボスを考えると、たぶんココも余裕だろう。もっと深層まで潜れば手に負えない魔物が出現する可能性はあるが」

「よーーーし!気合入れていくわよ!」

「どんなボスがいるのか楽しみね!」



 残念ながら俺とルルは、今回ボスと戦えないようだ。

 まあ俺は問題ないんだが、ルルはボスと戦いたかったろうなあ。



 名前:オーク



「おおっ!ここでコイツが出現するのか!」

「知ってるですか?」

「まあ・・・、なんと言うか知識だけはな。アレが俺の知ってるオークならば、女の敵だから気を付けろよ?」

「女の敵??」

「オークってのはオスしかいない魔物でな、異種交配で子孫を残す危険な魔物なんだよ。女を攫っては苗床にするという、もうまさに女の敵としか言えない魔物だ」

「ひいいいいいいい!!!」


「それは本当なの!?」

「断じて許されるものではありません!」


 あーー、そういやアイヴィーとソフィアって、その正義感を買われて警備の仕事を任されているんだった。


「えーと、そういう噂を聞いたことがあるというだけで、実際に俺が現場を見たわけではないからな?コイツが同じような行動を取るかどうかはわからん」



 ブオオオオオオオオオオオオオオッ!!!



 あ、もうボスが見えていたのに長話をしてる場合じゃなかったな。

 アイヴィーとソフィア目掛けてオークが突進して来た。


 そしてよく見ると、オークの下半身がバキバキに盛り上がっていた。



「おおう・・・、やっぱりお前は、俺が知っているあのオークだ」



「この不届き者がああああ!!!」

「恥を知りなさい!!!」



 アイヴィーとソフィアもそれに気付いたらしく、ブチ切れてしまったぞ。




 ―――それは凄惨な戦いだった。



 オークは女を殺す気が無いらしく、二人を素手で捕まえに行った。

 だがこの二人は、オーク如きがどうにか出来るレベルの冒険者ではない。


 怒涛の連携攻撃でオークが斬り刻まれていき、ほんの数分で肉塊となった。

 致命傷でも攻撃が止まることは無く、もの凄いオーバーキルと言えよう。


 オークも運が悪かったな。でも見境無くおっ起ててるお前も悪いぞ!



「悪は滅びました」

「これに懲りたら2度と破廉恥な真似はしないように!」


「あ、ああ、見事な戦いだったぞ・・・」


 その凄惨さに、ミスフィートさんもドン引きだ。


「さ、さあ!奥の扉が開きましたよ!お宝を手に入れに行きましょう!」

「ルシオの言う通りだ!・・・しかしこの死体のお持ち帰りは無理だな。魔石だけ持って行こう」


 正直それすらも嫌だったが、希少な魔石(小)は捨て置けん。

 涙目になりながら魔石を回収した。


 そして扉をくぐり、警戒しながら宝箱を開ける。



「金貨7枚に小さな宝石が3個、そして盾か」


「1階層ごとに宝箱の内容も少しずつ良くなってるね」

「でも盾なんて欲しい人います?」

「私はいらん」

「僕もいらないですね」

「いらなーい」


 まあ刀を使うようになると、その身軽さが強みでもあるからな。

 必要なのは防御力ではなく、攻撃と回避による戦い方が理想なのである。


「じゃあとりあえず俺が持って帰って、適当にどこかに飾りましょうか。これまでに回収したお宝の方は、後でみんなに分配します」


 お宝をマジックバッグに回収した。


「よーし、今日の探索はここまで!少し大変だが地上まで引き返そう」

「帰るのにかかる時間も計算して探索しなきゃですね」

「進めば進むほど帰りが辛いですよ!」


 ダンジョンの面倒臭さってそれなんよね。どこかに一瞬で帰還出来るポイントでもあればいいのに。



 帰り道では倒した魔物がリポップしていて、やはりここはダンジョンだと再確認できた。しかしフロアボスはまだ湧いていなかった。






 ************************************************************






「出口だああああああああああ!!!」


「お!?俺が設置した照明生きてるやん!壁にぶっ刺して正解だったな」

「これがあると、すぐに出入り口だとわかるから便利だな!」

「照明は回収せずに置いたままにしましょう。節約のために光は消しときますけど」



 階段を上って地上に出た。



「うがーーー!ずっと暗いダンジョンにいたから太陽が眩しい!」

「今何時なんでしょうね?」

「私の腹時計では午後2時20分ね」

「分までわかるのかい!なんて高性能な腹時計なんだ・・・」

「次来る時は、お弁当を持って来た方がいいかもですね~」



 次来る時は和泉に何か作ってもらおうか?

 おにぎりでもあれば、元気いっぱいで、もうちょい先まで攻めることが出来るぞ!

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