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赤い流星 ―――ガチャを回したら最強の服が出た。でも永久にコスプレ生活って、地獄か!!  作者: ほむらさん


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185/899

185 ガラス貿易の始まり


 プルルルル



『小烏丸か!?』


「清光さんお久しぶりです。そろそろ赤い流星を卒業したい小烏丸です!」


『ハハッ、元気そうだな。それでどうした?』


「ルーサイアにガラス工場が誕生しました。すでに尾張の要所には窓ガラスを設置して、ようやく三河にも販売出来る体制が整いましたよ」


『おおおおっ!とうとう工場が完成したか!』


「従業員200名規模で毎日ガラスを作ってますので、三河にも相当数流すことが可能です。というか尾張はまだ全然発展途上なので、一般人はまだガラスを買えるほど裕福な人は少ないんですよね。なのでしばらくは、尾張よりもむしろ三河との貿易中心になりそうです」


『こちらとしては願ったり叶ったりだ!それで支払いは魔石がいいのか?』


「いえ、普通に金貨での取引を希望します。そろそろ経済を回して行く必要がありますので」


『そうだな。うむ、それが良いだろう。えーと、ガラスはすぐに買い取ることが可能な状態なのか?』


「大丈夫です。貿易の準備が出来てから連絡を入れましたので」


『了解した。ならばコテツを行かせるので、三河に来るように通信してくれ』


「了解です。レベッカさんとも約束がありますので、ガラスが完成して取引が可能になったと伝えといてもらえますか?」


『伝えよう。ガラスは買えるだけ全て買うからな』


「ありがとうございます。ではまた後程!」



 よーし、これで尾張に大金が入って来るぞ!

 工場にかかった経費がなかなか大きかったけど、一瞬で元が取れそうだ。


 虎徹さんに連絡すると、すぐに三河へと向かってくれた。






 ************************************************************






 虎徹さんを連れてガラス工場に移動した。



「うおおおーー!これ全部ガラスか!」

「なかなか圧巻でしょう?」

「すごいな!しかし城の窓全てに窓ガラスを嵌めること考えたら泣けるな・・・」

「ミケネコ城とトラネコ城でやりましたけど、めっちゃ苦労しましたよ。兵士達に手伝ってもらいましたが、ガラスが数枚割れました」

「だろうな!オレらもたぶん割らないで全部やるのは無理だ」

「とりあえず今は窓ガラスしか作っていませんが、もう少ししたらガラスのコップとかも作ろうと考えています。これも余裕が出たら三河・遠江に流しますね」

「いいね!期待して待ってるぞ!」



 そんな話をしながら、虎徹さんに大量のガラスを渡して行く。


 取引は今回だけじゃなく、俺等が寿命で死んだ後も未来永劫続くことになるだろう。まあ子孫達が同盟を維持して行くかはわからんけどね。


 んじゃ早速ミスフィートさんの所に、三河にガラスを販売して大金を手に入れた報告に行きますか~。






 ************************************************************






「三河にガラスを売って来ました。と言っても虎徹さんが受け取りに来たので、楽なもんでしたけどね!」


「おおそうか!窓ガラスは素晴らしい物だから清光殿も大絶賛に違いあるまい!」

「ですね~!それでガラス貿易の売り上げ金を渡しておきます」



 白金貨100枚と金貨2000枚を机の上に置いた。

 それを見たミスフィートさんが、飲んでいた茶を噴いた


「ブホッ!!な、なんだこの大金は!!!」


「かなりの量のガラスを売りましたからね。次回からはさすがにこれ程の大金にはなりませんが、それでもかなりの収入が見込めます。ガラス貿易は今回だけじゃなく、永遠に続くのが大きいですね。ただ、工場を作ったり人を大量に雇った経費が結構かかっていますし、この中から人件費が差し引かれます」

「・・・これからずっと、定期的にこのような大金が入って来るのか?」

「窓ガラスだけだと、国民全てに行き渡れば(いず)れ頭打ちしますね。ガラスは壊れやすいので、割ればまた買ってもらえますけど。まあ当分の間は窓ガラスだけでも十分な収入にはなりますが、何にしても次の策があるので大丈夫です」

「なるほど・・・。次の策というのは?」


「コレです」


 マジックバッグから、ガチャで当てた中ジョッキを取り出した。


「何だこれは!?大きな湯飲みか??」

「ほとんど正解です!でも目の前にあるコレはちょっと特殊でして、正確に言うとジョッキという名称で、お酒を飲む為に使います」

「酒を飲む為だけにこれを使うのか」

「まあ俺が作ろうとしてるのはこのジョッキではなくて、水を飲んだりするのに使うこれより小さめのコップですね。今は手元に無いので、完成したら実物を見せます」

「なるほど。透明な器で水を飲むのか。・・・でも割れたら怪我をしないか?」

「まあそこは割らないように気を付けてもらうしかありません。しかし木の器で水を飲むよりも、ガラスのコップで飲む水の方が美味しく感じるのですよ」


 初期の頃よりパワーアップした冷たい水が出る水生成機から、木のコップと中ジョッキにそれぞれ水を注いだ。


「比べてみて下さい」

「ふむ。ではまず木の器の方から・・・」


 ミスフィートさんが木のコップの水を飲み、次に中ジョッキの水を飲む。


「なるほど!!たしかに透明な器のほうがスッキリするな!なぜだ??」

「清涼感でしょうかね?口に触れる感じの良さもあるかもです」

「とにかく納得いったぞ!しかしガラスの収入は凄まじいモノだな。国の財政が潤えば、尾張の為にもっとお金を使うことが出来るようになるぞ!」

「そうですね。コップなどのガラス製品は直接一般人に販売するようなことはせず、まず街の雑貨屋などに卸して、そこから民衆が買うようにすれば、経済が上手く回って行くことでしょう」



 しかし服より先にガラス製品が流行すると、お洒落の街じゃなくてガラスの街になってしまうかもしれんな・・・。

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