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赤い流星 ―――ガチャを回したら最強の服が出た。でも永久にコスプレ生活って、地獄か!!  作者: ほむらさん


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176 三河にお買い物ツアー

 次の日はルーサイアに帰って来た皆を、健康ランドに連れて行った。


 城には大浴場があるけど、尾張全ての街に支店を出すつもりだと言ったら、『それなら実際に体験しておかねば!』ってことになったのだ。


 皆で健康ランドの大浴場を堪能した後、食堂でメシを食ってからマッサージを体験し、まだ公開前のビリヤードで遊んだ。

 もちろんスゲー盛り上がったゾ!


 みんな大満足で、早く健康ランドの支店を作ってくれと、めっちゃ催促された。

 ただそれにはエルフ達の力が必要であり、何より建設する土地の問題もあるので、まずは街の一等地の確保が出来たら連絡してくれと伝えた。


 尾張全体の活性化に繋がるのはもう実証済みなので、2号店~5号店を作るのは確定してるようなモンだけどな。



 更に一夜明け、今日は三河への買い物ツアーだ。



 買い物ツアーのことを虎徹さんに報告した時に、レベッカさんの店に直接連れて行ってくれたので、爆買いするから大量に用意しといて欲しいと頼んだ。

 すると、用意するまでもなく、倉庫に大量ストックがあるという話だった。流石は商売人で動物乗り物の第一人者だけのことはあるな~。



「では皆さん、これから三河に向かって出発します!尾張よりも遥かに文明が発達した国なので、そこで見たモノを街の開発に役立てて下さい!」



 三河買い物ツアーへ行くにあたり、カーラ・カトレア・チェリン・リタ・リナだけじゃなく、身分の高い者からバスの定員いっぱいになるまで集めた。


 今回はドワーフ達も街から引っ張って来たので、足軽組頭以上の者の大半が三河を体験することとなる。




 ・・・・・




「あーーーっ!!!動物乗り物が歩いてるよ!」

「三河では、一般人でもみんな乗ってるんだってさ」

「しかし美しい国じゃのお~」

「尾張も発展して来たと思ったのに、こっちの方が遥か格上ね・・・」



 実はそうなんだよ。俺から言わせてもらうと、尾張は全然まだまだなっとらんのだ。エルフだけじゃなく一般人にも相当頑張ってもらわんと、これほどの国にするのに何年もかかるだろうね。


 今回はゆっくり来たので、その日の夕方前にようやくトロンゾンへ到着した。

 そして、前もってレベッカさんに予約してもらっていた宿に一泊。


 買い物ツアーは明日だ。






 ************************************************************






「レベッカさん、おはようございます!」

「おはよう御座います。今回はエルフ一行じゃないのですね」

「社会科見学ツアーも兼ねてますので、まだ三河を見たことがない人を優先して乗せて来ました」

「なるほど、トロンゾンが街造りの参考になれば幸いです。それで動物乗り物ですが、この店内にある物以外にも、少し離れた倉庫の中に大量に置いてありますので、品切れになったら倉庫に移動しましょうか」

「了解です。じゃあみんな、好きなのを選んでレベッカさんから購入して下さい!店内にあるのが全て売り切れたとしても、まだ別の場所に大量にあるそうなので、焦って買う必要はないですからね~」



 それを聞いて、皆がゆっくりと吟味しながら自分の乗り物を選んで行く。

 店内にあった動物乗り物が全て無くなると、今度は倉庫の方に移動した。


 倉庫には店内以上の動物乗り物が置いてあり、購入を希望する人全員が乗り物を購入することができた。でもドワーフの何人かは、可愛いのが恥ずかしくて無理だったみたいだ。




 ・・・・・




「レベッカさん、今日は大量の乗り物を用意して頂きありがとうございました!何度もお世話になっているので、これは俺からのお礼です」



 冷蔵庫、冷凍庫、洗濯機、掃除機2台、ストーブ4台、店内や自宅に設置しても少し余る程の照明、ドライヤー、水生成機、お湯生成機、シャワー2台とどんどん店内に並べて行った。



「こ、こんなに受け取れません!お礼はとても嬉しいのですけれど、きちんとお金を受け取っていますので!」

「レベッカさんとは、これからも長い付き合いになるでしょう。この先何度もお世話になると思うので、これからもヨロシクってことで受け取って下さい。あとトイレにも温水洗浄機能を取り付けますので案内して下さい」

「はぁ~、更にまだ増えるのですか・・・。でも本当に有難う御座います!私の中で小烏丸さんの印象が天元突破しました。大好きだと言っても過言ではありません!」


 その時なぜか背後から大量の殺気を感じたが、まあ気のせいだろう。


「ハハッ!そりゃあ良かった。ただガラスはまだ時間がかかるので、もう少し待って下さいね。それでは一つずつ魔道具の説明をしていきましょう」



 一つ一つ説明していくたびにレベッカさんが驚く。

 うん、大盤振る舞いした甲斐があったな!


 そして普通のトイレを温水洗浄機能付きトイレに進化させた。さすがに自宅まで行ってる時間は無いので、このトイレと同じ様に設置すればいいからと、自宅用のトイレ機材だけ渡した。



「俺達はそろそろ行きます。大量に乗り物を用意して頂き、本当にありがとうございました!」

「こちらこそ大量の魔道具を頂いて、もう感謝しかありません!またの来店をお待ちしております!」


「じゃあみんな、どんどんバスに乗って下さ~い」



 皆がバスに乗り込んだのを確認し、俺も運転席に行こうと思った時、不意にレベッカさんにキスされた。



「エッ!?」

「いつでも遊びに来て下さいね。ダーリン!」



 いきなりのキスに狼狽えていると、バスの中からまた大量の殺気を感じた。

 ・・・うん、気のせいだろう。

 なぜかダーリン呼びだった気がするが、それもたぶん気のせいだろう。



 ―――この男、地味に天然の女たらしである。


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