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赤い流星 ―――ガチャを回したら最強の服が出た。でも永久にコスプレ生活って、地獄か!!  作者: ほむらさん


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163 三河の凄さを見せる

 エルフを連れて三河に行くには、大名である清光さんの許可が必要だ。

 少し前に遊びに来いと言ってたんで、丁度良いタイミングかもしれない。



『どうした?』


「小烏丸です。えーとですね、エルフ達に三河の街並みを見せて、尾張の街作りの参考にさせたいのですよ。それで通行許可をお願いします」


『そういや前にそんなことを言っていたな。わかった、通行許可を出しとく』


「ありがとうございます!バスで行くんで、衛兵に驚かないよう言っといて下さい」


『バスだとお!?』



 おおう、清光さんが驚いてしまったようだ。



「ようやく昨日完成したんですよ、大型バスが!いや~苦労しました」


『マジかよ!タイヤはどうしたんだ?』


「当然、ガチャで引き当てました!バイクにしようか悩んだのですが、大勢を乗せて移動したいケースもあるので、どうせならこっちかなーと」


『なるほどな。またタイヤを引き当てるとは中々やるじゃねえか!つーか俺もそのバスが見たいぞ!どうせなら城まで来い』


「そういえばカメラで遊びたいって言ってましたもんね。しかし泊まりか~」


『トロンゾンの宿を一つ貸し切ってやる。ああ、何人で来るんだ?』


「80人乗りの大型バスなので、定員の80人連れて行きますよ」


『そんなにデケーのかよ!!・・・まあわかった。宿はなんとかする』


「それはとても助かります!では出発前にまた連絡を入れますね」


『了解だ!カメラ持ってくるの忘れんなよ?』


「ハハッ!ちゃんと持って行きますよ」



 よし、これで三河に行く準備は整った。後はエルフ達がどんだけ集まるかだな。




 ・・・・・




「ルル、エルフを80人集めてくれ。三河を見せて街作りの参考にさせたいんだ」


「80人もですか!?えーと、土魔法の使い手だけじゃ、そこまでの人数は集まらないですよ」

「とりあえず土魔法の使い手は全員参加で。後は三河に行ってみたい人優先で希望者を募って、残りは有能そうな人から埋めていってくれ」

「わかったのです。えーと、ボクも行くのですよね?」

「もちろんだ!ララも連れて行くぞ。んで、三河には二泊三日、もしくは三泊四日の旅になると思う。トロンゾンという街に清光さんが宿を一つ貸し切ってくれるんで、寝床もバッチリだ」

「わかったのです。じゃあエルフの皆に報告してくるです!」

「任せたぞ!三河に行くのは早ければ早い方が良いんで、それを踏まえてエルフ達と相談して出発の日を決めてくれ」

「了解なのです!」



 さあて、あとはルルの報告待ちだ。

 俺も何日か尾張を留守にすることになるんで、やることは全部終わらせとこう。






 ************************************************************






 5日経ち、大型バスで三河に出発するため、エルフ達を城門前に集合させた。



「今回エルフ達に集まってもらった1番の目的は、三河という国を見せ、見識を広げてもらおうと思ったからです」


 エルフ達はみんな黙って話を聞いてくれていいな~。


「三河を見たら、今までの常識は全てひっくり返ることでしょう。そして俺の最終的な目標は、三河を超える国を造り上げることなのです。これを機に尾張は生まれ変わります!皆さんの手によって!」



 大演説をぶちかました後、マジックバッグから大型バスを取り出した。



「「なっ!?」」


「え?なに?突然とんでもないモノが出現したわよ!」

「なるほど・・・、この方が噂の小烏丸さんなのね」



 そして試運転の時と同じようにガラスの説明などををしつつ、バスは三河に向けて出発した。




 ・・・・・




『ご乗車の皆さん、今から三河の国に入ります。衛兵から入国許可をもらって来るので少々お待ち下さい』



 衛兵に通行許可を願うと、ちゃんと話が伝わっていたようで、どう見ても怪しさ満点の大型バスなのに笑顔で通してくれた。最初はすごく驚いてたけどな。


 そしてココから道がアスファルトになる。



「みんな一度バスの外に出てもらえるか?ここからは舗装された完璧な道になるんだ。道が良くなるってのがどれほど素晴らしいのことなのか、これから身を以て体験するんだけど、まずは自分の目で見て理解して欲しいんだ」



 エルフ達が次々とバスを降りていく。



「見てくれ!これが俺の求める完璧な道だ!」



「うわぁ~~~!なんて美しい道なのかしら!」

「・・・すごい!!」

「いやー、三河という国は本当に凄いな」

「でもまだ国に入ったばかりよ?」


「このアスファルトの道路を触ってみて下さい。とりあえず今はこれがどういったモノなのかを感じるだけで良いです。帰りに同じことをもう1回やりますからね」



 全員が道路を触って確認したので、再びバスに乗り込む。



『それでは今から、バスはアスファルトの上を走ります』



 バスがアスファルトの道路を走り出した途端、ガタンゴトンといった騒音が完全に消え去った。



「小烏丸さん!揺れがまったく無くなったのです!!」

「俺が一番見せたかったのはこの道路だ。この完璧な路面によって、バスは最大のパワーを発揮することが出来るんだ!」



 後ろからもエルフ達の驚きの声が聞こえて来る。

 そう、俺はこの反応が欲しかった!



『凹凸の無い完璧な路面になったので、バスの速度を現在の倍に跳ね上げます。窓から外の景色を見ていて下さい。速度が上がったことを感じることが出来ますよ』



 30㎞ほどで走っていたバスの速度を、体感で60㎞くらいまで上げた。



「おおっ!本当だ!景色が驚くべき速度で流れて行くぞ!」

「しかも全然揺れないわ!」

「というか、道もだけどこのバスが凄くないですか?透明な壁までついていますし。確かに三河は凄いですけど、小烏丸さんもとんでもないですよ」

「コレに乗った時点で、常識の方がおかしなことになっているわね・・・」



 たしかに、言われてみると道路以前にこの大型バスがヤバイか。

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