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赤い流星 ―――ガチャを回したら最強の服が出た。でも永久にコスプレ生活って、地獄か!!  作者: ほむらさん


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141 ルシオを激写

 ルシオにカメラを自慢しようと戻ったんだけど、部屋には誰もいなかった。

 まあそりゃそうか~、レベル上げが目的なんだから頻繁に休んでる方がダメだし。


 それならばと、戦ってるルシオの写真を撮るために、部屋を出て探しに行く。



 キンッ!



 おっ!?これはまさしく戦闘音!


 気配を断ち、こっそり近寄って戦闘シーンを激写。



 カシャッ!



「えっ!?」



 しまった!シャッターを切る音のことをスッカリ忘れていた!



「俺だ!気にせず戦闘を続けろ!」


「は、はあ?」



 バレたからにはしょうがない。

 大胆にベストポジションへ移動し、熱い戦闘シーンを激写する。


 そして魔物を倒したルシオがこっちを向いた。



 カシャッ!



「それ!!さっきからカシャカシャと何なんです!?」


「フハハハハハ!これはカメラといってな、景色をそのまま紙に写し出す魔道具なのだ!ガチャを回してたら偶然手に入れたから試そうと思ってさ」

「カメラ?よくわかりませんが魔物みたいな名前ですね」


 そこでルシオはハッと気付き、魔物から魔石を取り出した。

 さすがにこのシーンはグロいので写さないでおこう。


 ルシオが魔石を取り出し、こっちへ歩いて来た。



「見てみ!ルシオの戦闘シーンだ!!」


 ルシオが自分の写真を見て、目をまん丸くしている。


「・・・え!?これ、僕ですか!?」

「すごいだろ?この臨場感のある写真!我ながら見事な一枚だ!」

「ほえええ~~~!よくわからないけど凄い魔道具ですね!!」

「記念に、この写真をルシオにプレゼントしよう。あー、でもダンジョンで渡されても嵩張るだけか・・・。尾張に帰ってから渡すよ」

「ありがとうございます!でも、こうやって自分を見るのは不思議な感じですね」

「女の子達はきっと無茶苦茶喜ぶぞ!帰ったら一人ずつ写真を撮って、身分と名前を記入して城の壁にでも貼ろうか!」

「それは面白いですね!というかむしろ、男性陣がそれを欲しがる気がします」

「ぷっ、フハハハハハハハッ!確かにな!!」


 ただ残念なのは、タイマー機能とかが付いてないから、ダンジョンでルシオと2人並んだ写真を撮れないんだよね。虎徹さんが迎えに来た時にでも撮ってもらおう。


 ルシオも修行モードから覚めてしまったので、一旦部屋に戻った。




「んじゃポーズをとるから俺の写真を撮ってくれ!えーと、この四角い部分を覗いて見えた景色がそのまま紙に写るんで、その後はこのボタンを押すだけでいい」


「なるほどわかりました。やってみます!」


 カシャッ!


 どんなポーズにしようか考えてると、不意に激写された。


「うおーーい!まだポーズを取ってないぞ!」

「あれ?まだだったのですか。あっ、紙が出て来ました」


 写真を見ると、顎に手を当てて考える赤い流星が写っていた。


「プハハハハハハハッ!!これはこれでアリやん!!」

「ふふっ!カメラって、すごく面白いですね!!」



 ポーズを決めながら何枚か写真を撮ってもらい、ルシオの写真も何枚か撮った。



「いやー、久々にすっげー笑ったわ!十分満足したから、遊ぶのはもうこれくらいにしておこう」

「アハハハッ!僕もこんなに笑ったのは久しぶりです!」


 ダンジョンツアーは一ヶ月しか猶予が無いので、遊んでる場合じゃないのだ。

 遊ぶのは尾張に帰ってからだ。女の子達も喜ぶだろうし楽しみだな~。


「修行再開の前にメシでも食おうか。昨日はホタテ三昧だったから今日はカニ三昧だ!」

「良いですね!僕もカニは大好きです」

「本当はウニも美味いハズなんだけど、このダンジョンのウニは毒があるから食えないんだよなあ。聖水で浄化すれば食えるようになる可能性はあるけど、あえて無茶をする必要もないし・・・」

「毒があるのをわかっているのなら、絶対食べちゃ駄目ですよ!」


 虎徹さんはウニの浄化を試してないんだろか?毒があるってことを知っているからには、食って酷い目にあったんだというのは予想できるけど。

 ああ!酷い目にあったのなら、それがトラウマになって試す気も起きないか。


 というわけでウニは諦め、素直にカニ三昧を堪能した。






 ************************************************************






 あれから数日経ち、出した女性服の数は10着を超えた。当然男性服は一着も手に入れてなどいない!

 靴も下着もかなりのペースで増えているので、今のペースが続けば目標達成は余裕そうだな。男性服は一切出ないけど!!


 もうマジで俺じゃ無理って感じなので、ルシオの力を借りたいくらいなんだけど、それは禁止されているから出来ない。というかルシオが毎日すげー頑張ってるんで、良い服を着させてやりたい気持ちもかなりあるんだ。

 なんとか一着でいいから男性服出てくれねえかなあ・・・。


 まあとりあえずそれは置いとくとして、ゴブリンは3日でリポップするので、3日に1度ゴブリンツアーしていたら魔石(中)が結構溜まった。

 ゴブリン以外の中ボスは1か月ほど経たないと湧かない。キマイラとゴーレムが一ヶ月タイプなので、そいつらは最初に倒したっきり音沙汰がない状態だ。


 キマイラは、頭がライオンなんだけどその後ろに反対向きにヤギの頭がついているという、正直キモくてまったく食べる気がしない魔物なのよね。

 もちろんゴーレムも食えるような魔物じゃないから、倒しても魔石(中)が美味しいってだけって感じかな。


 とまあ、特に目新しいこともなく、狂ったように魔物を倒しまくっている日々だ。

 ルシオも順調に育ってるし、そろそろゴブリンと戦わせてもいい頃合かな?

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