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赤い流星 ―――ガチャを回したら最強の服が出た。でも永久にコスプレ生活って、地獄か!!  作者: ほむらさん


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120 論功行賞Ⅱ(4回目)


「軍師となった小烏丸の知行だが、身分で言うと家老相当に値する。なので勿論石高も与えられるが、場所はルーサイアの周辺だ。即ち、小烏丸の領地が発展すればルーサイアが大きくなるのだ。ルーサイアを尾張の首都と呼べるほど育ててくれ!」


 なるほど・・・、ナイスアイデアじゃないか!元々ルーサイアを作り変えようとは思ってたけど、自分の領地ならば頑張って発展させようという意欲が湧く。

 ミスフィートさんも色々考えてたんだな。大名ならではの視野の広さだ!俺も目先の小事に捉われず、数年先を見据えて内政をしなきゃな~。


「ただし軍師はずっと軍師だ。家老、宿老といった基本の出世街道からは外れる事になる。それと軍師の小烏丸には、全員に渡す金貨50枚以外に、更に家老相当の金貨100枚が毎月支給されるからな!」


「ありがたき幸せ!三河の国に引けを取らないような、素晴らしい国を目指して開拓して行きましょう!」



 大都市を目指すか美しい街並みを目指すか・・・。どうせなら緑豊かな大都市を目指すか?ただ最初に作りたいのは道路だな。三河のようにアスファルトの道路を尾張に行き渡らせれば、移動速度が全然違うからな。


 一度土魔法使い達を全員三河に連れて行って、アスファルトの素晴らしさを体感させれば、ウチのエルフ達ならば作れるようになると思うんだよね。建物も土魔法でガンガン建築出来るようになってくれれば直良しだ。

 これからエルフもどんどん増えてくだろうから、指輪も量産しないとなー。



「では、今回は多いのでどんどん行くぞ!」



 そうだよ。今回は全員に身分が与えられる日だから、サクサクやらんと終わらん!


 今から特別恩賞を授かる面々は、この先ミスフィート軍の中枢を担うことになる、とても重要な人材だ。

 俺が軍に入る前から反乱軍で頑張っていた先輩方の中には、まだ一度も会話したことのない人もいたりするんだけど、今回選ばれた人達の名前と顔くらいはしっかり脳に刻み込まなければならん。


 人の名前を間違って覚えてたりしたら、無能軍師と思われてしまうからな!



 【※ 次回の論功行賞からはサラッと流しますが、今回は物語の中心となる大事な人物紹介を兼ねてますので、少し長くなりますが最後までお付き合い下さいませ】



「戦功第三位カトレア、戦功第四位チェリン、戦功第五位リタ、戦功第六位リナ、前へ!」


「「ハッ!」」


 4人が階段の下の位置に進む。



「キミ達は恩賞の武器を授けた期待に見事答えてくれた!家老ガストラ、家老マーガス、部将ゼグトル、部将ザイルズ、倒した敵将は名立たる猛将達だ!その働きを認め、侍大将に任命する!」


「「ありがたき幸せ!」」



「だが、多大な戦功を上げた者が実はもう一人いる!ベアトリーチェ、前へ!」



「ワタクシですのね!」


 ベアトリーチェが先にいた4人の横に並ぶ。



「部将ウィンザーを単独撃破しただけじゃなく、倒した敵の数は群を抜いていた!その働きは見事としか言い様がない!」


 ジャグルズとの決闘の邪魔をした弓兵を倒してくれたのは本当に助かった。それ以外の武功も天晴の一言で、俺の指揮する部隊では完全に実力が飛び抜けていた。


「その功績を認め戦功第七位とし、ベアトリーチェも侍大将に任命する!そして侍大将になった5人には更に金貨30枚と毎月金貨30枚が支給され、自分の領地も所有することになるからな!治める土地は後程地図を見ながら説明するので、論功行賞が終わった後玉座の間に残るように。そして、ベアトリーチェにはミスリル刀を授ける!」


 いつも通り、ベアトリーチェの前まで歩いて行き、箱から一振りの刀を取り出した。



[月読命]

 :織田小烏丸作の刀。様々な付与魔法が込められている。評価S

 :総ミスリル製。

 :斬撃強化(強)斬撃速度強化(強)刺突強化(強)

 :自動修復(中)衝撃耐性+++ 汚れ耐性+++



「ああ、月読命!やっとワタクシの元に帰って来たのですわ!」

「良かったな!しかも飛び級で侍大将だ。領地経営も頑張れよ!」


「ベアトリーチェ、次の戦でもその刀に相応しい活躍を見せてくれ!」


「全てワタクシにお任せあれですわ!」



 ふー、さて特別恩賞はまだまだ大量だぞ、と。



「次!戦功第八位ドワンゴ、前へ!」


「おっ!ワシか!」


 ドワンゴさんが階段の下まで移動した。



「正直な所、キミ達ドワーフの活躍は前回の戦でも飛び抜けたモノだった。だがドワーフ達の目標が、当時の我々には叶える事が出来なかったので、今回まで持ち越しとなっていたのだ」


 今までよく頑張ってくれた。悲願が叶う時が来たぞ!


「ドワーフ達の活躍は本当に素晴らしかった。キミ達の屈強な戦い方は我が軍では珍しく、敵を一人として後ろへ通さない完璧な防御形態。その後ろにいた私も安心して兵を指揮する事が出来たのだ。故にドワンゴを侍大将とし、ルーサイアの北に領地を与えるぞ。そこにドワーフの街を作り、思う存分発展させていってくれ!」


「「うおーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!」」


「やったぞ!とうとうワシらの街が出来るんじゃ!」

「あの時、こがらす殿について来て本当に良かったわい!」



「そしてドワーフ達には鍛冶で色々と頼むことが多くなるだろうから、ルーサイア北の鉱山の使用を許可する!そして侍大将となったドワンゴには、更に金貨30枚と毎月金貨30枚が支給されるぞ。素晴らしき街を作ってくれることに期待する!」


「ありがたき幸せ!!」


 ドワーフのおっちゃん達、本当に良かったなー!俺の負担軽減の為にも、街作りだけじゃなく鍛冶の方も頑張ってくれ!!


「侍大将はここまでだ。領地が与えられた者達には領地経営の資金が別途用意されているので、安心して良いからな!」



 金貨数十枚程度で領地経営なんて出来るワケないからな。

 事前にミスフィートさんと話し合って、石高に合わせてどれくらい経費が必要かなど、とにかくもう色々計算したのだ。



「次!戦功第九位から戦功第十五位、ルル、ルーシー、セーラ、ミリー、ピピン、ナターシャ、フローラ、前へ!」


「「ハッ!」」


 呼ばれた7人が階段の下まで進む。



「今回の戦では、軍の全員が一丸となって戦ったからジャバルグ軍を撃破する事が出来たのは間違いない。しかしその中でも、反乱軍結成当初から尾張の為に戦い続けていた者達は、特に報われなければならないと私は思っている!」


 当然だ。

 アジト時代の仲間達に、ミスフィートさんがどれだけ助けられて来たことか。


「だがやはり功績というモノも重要でな。恩賞を与える順番が発生してしまうのは勘弁して欲しい。小烏丸が軍に参加する以前からいた皆には必ず服が行き渡るようにするからな!」


 それはしょうがない。なんせ全員の分の服がないのだ・・・。ダンジョンに行ったら絶対みんなの分を集めて来るから、俺にもう少しだけ時間をくれ!



「まずは、前回の論功行賞までに服を授けている7名を、足軽大将に任命する!すでに服を着ているからという理由ではないぞ?今までの働き全て考慮しての判断だ。足軽大将になった7名には、金貨が更に30枚と毎月金貨20枚が支給されるからな!」


 それを聞いた7人の女性達から笑顔が零れた。


「そして、すでに恩賞の服を手に入れている7名には、ミスリル刀を授ける!」



 7人の前まで歩いて行き、一人一人に説明をしながらミスリル刀を渡していった。

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