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赤い流星 ―――ガチャを回したら最強の服が出た。でも永久にコスプレ生活って、地獄か!!  作者: ほむらさん


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116 やってもうたー


 ふにゅん



 ・・・・・・むう。・・・あぁ、温かい。



 ふにゅふにゅ



 しかもなんだかやわらかい。



「あふっ、ん・・・」



 ん?なんか今、声が聞こえたような・・・。



「ハッ!?」



 完全に目が覚めた。


 そしてさっきからふにゅふにゅしてたモノが、ミスフィートさんのおっぱいだったという衝撃の事実が判明した。



「ぬおあー!?なんでこんなことに!!」



 もしかして俺やっちゃいました!?


 ・・・・・・いや、少なくとも俺は服を着ているな。


 昨日の出来事を思い出す。


 えーとたしか・・・、二人で家具を作っていて、んでベッドが完成したから豪華羽毛布団をプレゼントしたんだよな。

 そうだ!彼女が布団に入らないと布団を返すって言い始めたんで、仕方なく入ったんだった!

 んで布団の魔力に逆らえず眠ってしまったのか・・・。



「ってか、何でミスフィートさん裸になってんスか!!」


 布団に入った時は、たしか服を着ていたハズだ。


「ん~~~、こがらすまるうるさいぞ~」


 あっ、起こしてしまった。

 ミスフィートさんが眩しそうに目を開ける。



「んあーー!良く寝たーーー!」

「あ、おはようございます。ってそうじゃない!なんで裸なんですか!!」


「んー?私は寝る時いつも裸だぞ。小烏丸、おはよう」

「いやいやいや!確か布団に入った時、服を着ていたハズですよ!」

「知らないぞ!あー、そういえば服を着ていたような気もするな・・・」


 ミスフィートさんが昨夜のことを思い出している。

 ・・・まあそれはいいんだけど、素っ裸だから目のやり場に困る!


「あっ!ベッドの横に全部落ちているな」


「寝ながら全部脱ぎ捨てたのですか!?なんて器用な人だ・・・。それはともかく、目のやり場に困るので服を着て下さい!」

「うーーー、小烏丸が着せてくれ。たまには良いだろう?」

「なんで俺が!?ん-、まあ、それは構わないのですが・・・」


 ミスフィートさんは、たまに甘えん坊モードになるな。そこが可愛いとこでもあるんだけど。

 服を着せるなど、お嬢様の召使いを極めた俺には容易いことだ。


 ベッドの反対側に回り、服と下着を拾い上げる。


 ・・・あ、そうだ。たしか俺って、もっと高級な下着を持ってたよな?

 あったあった!女性用高級下着セット。もう見るからに高そうな下着だ。


 ミスフィートさんの背後に回り、高級ブラジャーを着ける。


「おお!?なんかいつものヤツと違うぞ!!」

「あんまり動かないで下さい!ホックが止められないです」


 あ、そういえば彼女には教えてなかったな・・・。


「ミスフィートさんにも、ブラジャーを使った裏技を教えましょう」

「裏技?なんだそれは」

「ちょっと触りますよ~」


 寄せて上げて、と。


「こうやって胸を寄せて上げることで、大きく見せることが出来るのです」

「ほーーーっ!なるほど、確かにこれはブラジャーがないと出来ない技だな!」


 次にパンティーを履かせる。

 さすがは高級下着、洗練された素晴らしいデザインだ。


「これ、いつものよりもすごく着心地が良いぞ!」

「高級下着セットですからね。普段の下着よりもかなり格上ですよ」


 そして女帝の衣装を着せて完成だ。

 ミスフィートさんは、服を着せてもらって満足したのかニッコニコである。


 ・・・しまった!


 昨日はお風呂にも入らないで寝てしまったから、どうせ脱ぐことになるやん。

 っていうか、どうせだから城のお風呂もすぐに使えるようにしよう。わざわざ領主の館まで風呂入りに行くなんて面倒臭いし。


 今日の予定は、とりあえずお風呂セットの作成だな。

 後は、城のいたる所に照明を付ける必要があるから、これも作らなきゃならん。ってか、恩賞の刀もすぐに作る必要があるじゃんよ!


 マジで時間が全然足りねえ!まいったぞこりゃ・・・。

 ドワーフ達が窓を作り終えたら、照明の量産を頼もう。付与だけで済むなら大助かりだ。


 ミスフィートさんと今日の予定を話し合い、それぞれ持ち場に移動した。






 ************************************************************






 よし、緊急なモノから作ろう。


 まずは照明だ。これがないと城で暮らせないし、作業がまったく出来ない。

 ただし今は必要な場所の分だけを作る。それ以外はドワーフに注文だ。


 次にお風呂セット。シャンプーや石鹸のことじゃないぞ?

 瞬間湯沸かし器、いや、この呼び方って少し違和感があるな。なんせ何もない所からお湯が出てくるんだから。よし、これからはお湯生成機と呼ぼう。

 んで、あとはシャワーとかだな。まあとにかく、風呂場に絶対必要なモノを全部合わせてお風呂セットなのだ。


 そして恩賞で渡す為のミスリル刀。とっとと論功行賞をやらないと皆の身分が固まらず、尾張の内政がまったく進まないからかなり重要なのだ。


 ミスリル刀所持者以外で、特別恩賞の服を受け取ったのは確か8人だ。

 えーと、月読命で確定しているお嬢の分は作らんでいいから、あと7本必要か。まあそれくらいならば何とかなる。


 虎徹さんの服は1か月の猶予があるので、これはまだ大丈夫だな。今の実力ならば半月程で強化出来るだろうから。ただし絶対に期限内に作らなければならないので要注意だ。

 そのあと清光さんの服と二人の武器の強化もあるけど、今急いでやる必要はない。余裕のある時でいいだろう。


 んで最近気になっていたのが、そろそろ寒くなる季節だということ。

 ストーブの量産は必須で、ついでにコタツも作りたいなー。


 ってか、城にも冷蔵庫と冷凍庫が必要だし、コンロや洗濯機、あとドライヤーなんかもいっぱい必要になる。


 ・・・・・・やったね!俺、過労死確定!


 こりゃあマジで残り少ない聖水を飲みつつ、魔道具を作り続けるしかねえな。

 んで、尾張の内政もしなきゃならないのか・・・。


 うん、無理だ。



 溢れる涙を拭きもせず、魔道具製作を開始した。

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