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異世界に転生して悪役令嬢になった私が男使い(テイマー)ジョブを取得し、「エロ」でゴリ押ししてイケメンたちを主人公から寝取る

 今日は金曜日。

 私は週一の自分へのご褒美としてコンビニで300円のプリンと100円のコーヒー牛乳を買い、夜道を歩いていた。


「はあ……。今週も良いことなかったな……」


 などと呟いている私は当然のように冴えない女子で、陰キャラで、全然モテない。


 早く帰ってプリン食べながら乙女ゲームをして、現実逃避しよう。


「ファァァァァァァァァァン」


 推しキャラとの絡みを妄想するのに集中し過ぎていた為、周りを見ていなかった。


 私はトラックに轢かれた。






 ん……ここは……?



 少し意識が朦朧とする中、私は閉じていた目を開く。


 人がいっぱいいる。


 ここは……王宮……?

 というか、明らかに日本人じゃない人達がいる。


 なんか王様っぽい人もいるし……。


 って、あそこにいるのは私の今一押しの乙女ゲームのキャラクターであるラインハルト様とジークフリート様とヴァイン様!?


 ラインハルト

 身長170cm

 黒髪で切れ長の青い瞳

 ヴァインと幼馴染

 真面目で正義感が強く面倒見がいい。

 幼馴染かつ同じ騎士団に所属しているヴァインの世話をよく焼いている


 ヴァイン

 身長180cm

 ツンツンの金髪で緑色の瞳

 ガタイが良くワイルドな印象

 大雑把な性格だが料理が得意で、いつもラインハルトにお弁当を作っている


 ジークフリート

 身長182cm

 赤髪で前髪を後ろに流していて赤い瞳

 ラインハルトとヴァインの上司に当たる

 普段は厳しく2人に指導しているが、時折優しさを見せる


 当然だが全員超絶イケメンである。



「そう、マリアンヌは虚言を吐き、在ろう事か自分の罪を彼女に着せました!!!」


「ふむ……」


「俺からも言わせてもらう。マリアンヌはー


 え……?

 これ断罪イベントじゃん。


 よく見るとラインハルト様とジークフリート様の隣に主人公キャラがいる。

 そして彼らは私の方を向いている。



 私は自分の体を見る。





 マリアンヌじゃん。


 断罪イベントは続く。

 私の大好きなキャラクター達が私を口撃する。


 乙女ゲームでは「悪役」キャラが主人公を貶め、主人公を「弱者」に仕立て上げる。


 主人公が「弱者」となる事で、ただのイケメンが「私を助けてくれるイケメン」になるからだ。


「強者」がずっと調子に乗ってイケメン達に囲まれてたらただの嫌な奴でしょう?

 だから一旦「弱者」にする事でイケメンに囲まれる大義名分を、嫌な女子を倒す大義名分を得ることができるんだ。


 つまり、悪役令嬢とは舞台装置である。


 断罪イベントとは舞台装置(悪役令嬢)を消耗する事である。


 よりによって、私は一番損な消耗されるタイミングで悪役令嬢に成り代わった。





 大義名分を得て正義感を振りかざし、ワルモノを口撃する人間というのは恐ろしいもので容赦がない。


 目線が違うだけで人を見る目ってこんなに違うんだな。あんなに優しかったイケメン達が容赦なく自分に敵意を向けてくると、嫌でも冷める。


 大好きだったキャラが大嫌いになる。


 ああ、なんで転生してまで嫌な思いをしなきゃいけないんだろう。

 心までマリアンヌになってるのかな、口撃が痛くてしょうがないよ。



 そして私は当然のように牢屋にブチ込まれた。


 はあ……ここいつ出られるんだっけ。

 マリアンヌちゃん結構エグい事してたからなぁ。


 私はこの先を想像して涙が出てくる。




 モード:NTR R18 に切り替えますか? YES/NO



「うわっ!」


 私の脳内にゲームのテキストボックスが浮かんでくる。


 何々、モードNTR R18 ??


 全然よく分からない。

 けど「モードを切り替える」ってことだよね。

 今より悪くなる事なんて無いだろうし、「YES」を選択してみよう。


 私は脳内カーソルでYESを選択する。




 ジョブ

男使い(テイマー)


 取得


 スキル

「肉体変化」

「衣装替え」

「催淫」

「性癖調査」

「瞬間移動」


 取得


 ステータス

 攻撃力1

 防御力1

 賢さ10

 素早さ10

 淫乱度999


 何これ……。


 このゲームをやり込んでいる私でも見たことないジョブとスキルだ。


 男使い(テイマー)って(笑)。

 それはジョブにするまでもなく、「主人公」に備わっているものでしょ。


 スキルも変なものが多い。


 とりあえず「肉体変化」を試してみよう。

 マリアンヌちゃんはちょっとおっぱいが控えめだから胸を大きくしてみようかな。


 私は自分の胸が大きくなるイメージをする。


 すると、(マリアンヌ)の胸はGカップくらいになった。


 すごい……!

 こんなスキルがあれば太るの気にせず、好きなだけ食べていいじゃん!


 次は「衣装替え」を試してみよう。

 私は現実世界で普段着にしていたジャージを思い浮かべる。


 すると私の纏っていたドレスがみるみるうちにジャージへと変化した。

 これまたすごいスキルだ。

 安い服を着てから高級な服を想像すれば、無限にお金が手に入るのでは!?


「催淫」……は置いといて、「性癖調査」?


 誰の性癖を調査するんだろう……。

 もしかして……


「性癖調査」のスキルが発動し、私の脳内にラインハルト、ヴァイン、ジークフリートの性癖情報が流れ込む。


 え……まじ……?

 ラインハルト君スク水が好きなの……?

 ヴァイン君の「その」趣味は流石に引くんですけど……。

 ていうか全員M!?

 ラインハルト君とヴァイン君はともかく、ジークフリートさんもMなの!?

 しかも全員童貞だったなんて……。

 うわあ……。




 最高じゃないか!


 私は涎を垂らす。きっと淫乱度が上がっているせいだろう。


 さっそく能力を使ってラインハルト君に夜這いをかけてみよう!


 えーっと衣装をスク水ニーソにして、髪型は……





 私はラインハルト君の部屋に瞬間移動する。


 部屋ではラインハルト君が夜更けにもかかわらずデスクワークをしている。

 そんな、真面目で頑張り屋さんな所が大好きだったよ。



「ラインハルト君♪」


 私はラインハルトに後ろから抱きつく。


「うわっ!!! 君は……マリアンヌ!? どうやってここへ入った!?」


 ラインハルト君は目線を私の体に移す。


「しかもその格好……」


 見てる見てる。

 私のこの大っきいおっぱいに釘付けだねぇ。(ちなみに3人とも巨乳好きだった)

 目線バレバレだよ〜。

 可愛いなぁ。


「ラインハルト君にぃ、会いたくてぇ、来ちゃった❤︎」


 私は胸をラインハルト君に押し当てる。

 ラインハルト君の生唾を飲み込む音が聞こえた。


 ラインハルトは片手を自分の股間に当て、何かを抑えている。


 後一押しだな。


「ざ……残念だが誘惑は効かないぞ。俺にはヴァインという心に決めた相手がいるんだ」


 え? ヴァイン? 主人公じゃなくて???

 まさかこの主人公、ラインハルト×ヴァインルートを選択しているの!?


 ふうん、まあ、分かってるじゃん。

 やるね、このプレイヤー。


「え〜?私はいつでもウェルカムなのに〜❤︎」


 私は水着の片側の肩紐を解き、一方の「アレ」を露わにする。


 ラインハルトは息遣いを荒くし、「アレ」に釘付けになる。


 私はベッド上で挑発する。


 テイム成功! ラインハルトは獣と化した!


「いやん❤︎」


 ……






 致し、眠ったあと私たちは朝を迎えた。


 まさか「催淫」スキルを使うまでもないとは……。

 致し中もずっとガッついてたし、ラインハルト君チョロすぎでしょ!


「ラインハルト君、責任取ってくれるよね?」


「ああ……俺はなんて事を……」


「大丈夫だよ、ラインハルト君。これからはいつでも私を好きにしていいからね❤︎」


 私は挑発するポーズをとる。


「くそ……! すまない、ヴァイン……!」


「あんっ❤︎」


 あらら、次ラウンドが始まっちゃったよ。

 でもこの調子なら他2人もテイムできそうだね!





「ランちゃん、急に呼び出すなんて珍しいな!何かあったのか? 」


「やっほーヴァイン君。久しぶり!」


「お前は……マリアンヌ!?」


「すまないヴァイン」


「ランちゃん!? どうして俺を羽交い締めにするんだよ!? 」



 ……



 その後3人で致した。



 ヴァインにとってラインハルトは目指すべき目標であり、相棒であり、どこまでも運命を共にする存在だ。

 つまりヴァインに関してはラインハルトを堕とした時点でテイムは確実のものになっていた。


 問題はジークフリートさん。

 この主人公がラインハルト×ヴァインルートを選択しているという事は同時に主人公×ジークフリートルートになっている。

 つまり主人公ちゃんに色気で勝たなければならない。

 そして、ラインハルト君ヴァイン君ほどチョロく無いだろうから全力で行かなければ!





「こんな夜更けに何の用だ、マリアンヌ」


 瞬間移動でジークフリートさんの部屋に移動した瞬間、気づかれる。

 しかもジークフリートさんの性癖に特化した私の姿を見て、たじろぐ様子もない。


 さすがは騎士団最強の、30目前まで童貞の男だ。今までの2人とは「格」が違う。


「私……どうしてもジークフリートさんのことが忘れられなくて……」


 私はあざとく上目遣いをする。


「最後に私を慰めてくれませんか……?」


「断る」


 うわあ、そんなにキッパリ断られると傷つくなぁ。


 アレを使おう。




 私はスキル「催淫」を使う。


「ん……? 今何かしたか? 言っておくが俺は「ドラゴンの加護」により状態異常の類は通じないぞ。マリアンヌ、諦めて牢屋に戻れ」


 しまった!

 私とした事がジークフリートさんの固有スキル、「ドラゴンの加護」を忘れてた!



 こうなったら実力行使で……!


「えいっ!」


 私はジークフリートに近づき抱きつこうとする。


「ふんっ」


 しかし、避けられた!


 どうしよう……。もう打つ手がない……。


 ジークフリートさんは完璧だ。

 味方の時は頼もしかったけど、敵にするとこんなに厄介だなんて。


 付け入る隙があるとすれば……。





「うっ……。胸が……くるしい……!」


 私は胸に手を抑え苦しむ。


「!? どうした!? マリアンヌ!」


 彼は私に駆け寄る。


 そう、あなたは「やさしい」から敵だろうと、怪しかろうと、苦しんでいる人を放って置けない。

 私はそんなあなたの「やさしさ」を世界で一番理解している。


 なんたって一番の推しキャラ「だった」からね。


「!? むぐぅっ」


 私は彼が近寄ったところで、すかさずキスをする。


 舌を入れる。アレを触る。


 ゴリ押しだ……!正々堂々ゴリ押しで彼をテイムする……!


「っぷはぁ」


「き……貴様……!」


 私は片方のアレを露わにし、彼のアレをアレしてアレする。


「こうされるのが好きなんですよね? ジークフリートさん❤︎」


「あああああ!」


 彼は私のアレをしゃぶる。


「いやん❤︎」


 テイム成功!ジークフリートは赤ちゃんと化した!



 ……




「エマ(主人公)、すまない……。俺たちはこの国を離れ、彼女と共に暮らす……」


「そんな!」


「そういう事だから、ばいばいエマちゃん♪」


 私は3人を侍らせ、その場を去ろうとする。



 ハァハァ



 ん……?

 後ろから何やら興奮しているような息遣いが聞こえる。


 振り向くと、エマが悦んでいた。


「マリアンヌちゃん、もしよかったら私に後で意味深なビデオレター的なものを送ってくれないかな!?」


 えぇ……。





 あ、そうか。

 モード:NTR だから主人公の嗜好はそういう事になるのか。


「分かったよエマちゃん。楽しみにしててね」


「ありがとう!」




 ……




 私は今田舎でイケメン3人と共に大きな家に住み、平穏に暮らしている。


「マリアンヌッ!」


「あんっ❤︎ もう。ランちゃん、そんなにがっつかないの!」


 ランちゃんはちょっとサカり過ぎかなぁ。



「みんな、ご飯できたぞ!」


 ヴァイン君が料理を持ってくる。

 彼にはいつも作ってもらっているから、後でご褒美をあげないとね。


「マリアンヌ」


「なあに、ジー君」


「あの時は……その……悪かったな。もちろんお前にも非はあった。が、言い過ぎた……」


「いいよ、ジー君。私が悪かったんだから」


「色々あったが、今俺は幸せだ。だから……

 その……愛してる」


「私も「愛してる」よ、ジー君」




 こうして私はイケメン3人と共にエッチで優雅な素敵な日々を送りましたとさ。




 完


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― 新着の感想 ―
[良い点] とりあえず「肉体変化」を試してみよう。 (中略)  すごい……!  こんなスキルがあれば太るの気にせず、好きなだけ食べていいじゃん! 最初にそこに願望が行く時点で 「エロ」ではなく「飯…
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