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幸福

作者: 椎名記錄

明日が嫌と言えるのは、明日が当たり前に来るからで。

人を愚痴れるのは、愚痴れるような人がいてくれるからで。

食べ物を捨てれるのは、食に溢れているいるからで。

自分を傷つけれるのは、誰かしらが助けてくれるからで。

簡単に命を捨てるなんて言えるのは、何も知らないからで。

辛いと言うことは、それだけ幸せという事だった。

そんなこと嘘でも、もっと早く気付けば少しは楽だったのに。

数の合わない椅子に、妙に広く感じる部屋で

今は脚立をじっと見つめている。

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