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吸血少女との日常  作者: 怜斗
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夏祭り

 『ピピピピ、ピピピピ』

もう朝か、今日は藤花達と祭りだったな。

そうだ、リビングに行く前に結月を起こさないと

「結月、もう朝だぞ起きろ、祭り行くんだろ?」

「・ん?・・・あ、おにいちゃんおはよー」

「おはよう、結月朝ご飯食べるから着替えて降りてくるんだぞ」

「はーい」

『ガラッ』

リビングのドアを開けるとそこには最近見慣れた吸血鬼達がいた。

「おはようシャロ、リナ」

「あ、颯汰さんおはようございます」

「お、はよう、そーた」

「早速リナは日本語が少ししゃべれるようになったんだな」

「うん、日本語むずかしい」

「一夜でそこまで喋れるのはすごいぞ、俺の喋ってる事も理解してるみたいだし」

「がんばった」

「あ!シャロおねえちゃんおはよう」

「おはようございます結月ちゃん」

「おにいちゃん、シャロおねえちゃんのとなりにいる子はだれ?」

「私は、リナ、シャーロットと一緒に住んでる吸血鬼だよ。よろしくね」

「わたしはゆづき、よろしくねリナおねえちゃん!」

「ゆづきちゃんだね?よろしく」

「自己紹介も終わったことだし、朝ご飯食べるか」

「颯汰さんと結月ちゃんはパンでいいですか?」

「ああ、ありがとうシャロ」

「勝手におうちに上がり込んでる身ですからこのくらいの事はさせてください!」

シャロはなんていい子なんだ、どっかの突撃兵(藤花)よりいい子だぞ。

「そうだリナ、日本語はどのくらいできるようになった?」

「そーた達が話してる簡単なことは理解できるようになった」

「そうか、それなら日本語がペラペラになるのもそう遠くないな」

「颯汰さん、結月ちゃん、パン焼けましたよ」「おっけ、じゃあ食べるか」

「「「「いただきます」」」」

「シャロおねえちゃん達が飲んでるそれは血?」

「そうですよ、Amasonのお急ぎ便で今日の朝届いたんですよ」

「そうなんですね」

『ガチャ!!』

「おッはよー」

「藤花お前なぁ、いつもいつも急に入ってくんのやめろよな」

「いいじゃん別に、お!結月ちゃん久しぶりー」

「ひさしぶりー藤花おねえちゃん」

結月と藤花は姉妹のように仲がいいんだ。

「あ、シャロちゃん、リナちゃんおはよう」

「藤花さんおはようございます」

「とーか、おはよう」

「お、リナちゃんが日本語喋ってる」

「あ、あと颯汰これ結月ちゃんの浴衣」

「ありがとな藤花」

「いいってことよ!」

今思ったんだが朝に集合しなくても祭りは夕方から始まるから夕方の集合でよかったんじゃないのか?

「これで準備完了だな、祭りまでは十分すぎるほどに時間があるからゲームでもして遊ぶか」

「さんせー」「やりましょうか!」

「じゃあソフト持ってくるねおにいちゃん」

「頼んだぞ結月」

俺は結月がソフトを持ってくる間にゲーム機のHDMIケーブルを挿したり準備をしておこう。

「このゲーム機は最大で4人でしか遊べないから、俺と結月はペアでやるから」

「わかりました」

「おにいちゃん、これでいい?」

「ああ、ありがとな」

「じゃあはっじっめっるよ~」

勝手にゲーム開始し始めたよ。

「藤花には絶対負けないからな?」

まぁ実際にプレイするのは俺じゃなくて結月なんだけどな。

「じゃあ結月、俺の分まで藤花をらしめてやれ」

「颯汰さんは藤花さんに負けないって言ってましたけど結月ちゃんにやらせるんですね」

「まぁな、俺より結月の方がゲームうまいからな」

「おにいちゃん弱いもんねぇ~」

「結月が強すぎるだけなんだって」

ゲームの大会とか出たら優勝できそうなレベルだよ。

「そーた、このゲームはどうやってやるの?」

「あぁ、まずはキャラ選択をして使うキャラが決まったら大乱闘が始まるから、そしたらAボタンを押して攻撃とかして藤花、結月、リナをそれぞれ3回ずつ場外に出せばいいんだよ」

「わかったわ」

「まぁとりあえずやってみよう」

やってみる事で意外となれるもんだもんな。


     ~1時間後~


「いや、結月ちゃんが強いのは知っていましたが、リナさんが強くなりすぎですよ」

「ほんとだよ~リナちゃん強くなりすぎ~」

「よくここまで強くなったな」

実際俺らじゃ1回も落ちなかった結月も1回場外に落ちてるからな。

「リナおねぇちゃん強くなったねぇ、ゆづき今までおにいちゃんたち相手だったら1回も落ちないのに」

リナは日本語と言いゲームと言い飲み込みが早いんだな。

その飲み込みの速さが俺にも欲しいよ主に勉強にな。

「お、良い時間になったし祭りに行くか」

「ついにお祭りに行くんですね!私すっごい楽しみです」

「私もおまつり楽しみ」

「おにいちゃんと一緒にお祭り行くの楽しみ」

「そうだな、結月はお兄ちゃんとはぐれるなよ?」

「ちゃんとあっちでは手をつなぐから大丈夫だよ」

「それもそうか、じゃあ出発するぞ」

「レッツゴー!」


「颯汰さんお祭り楽しみですね」

「シャロは日本の祭りは初めてだもんな」

「はい!だから楽しみ過ぎるんです」

「シャーロット昨日なかなか寝付けなかったもんね」

「ちょっとリナそれは言わないでって」

「いいじゃん別に」

「うー」

リナがめっちゃ流暢に日本語を話してる!?

「お、おいリナ」

「颯汰なに?」

「なんでそんなに流暢に日本語を喋れてるんだ?」

「勉強したのと、颯汰達の会話を聞いて覚えた」

俺らが話してるのを聞いて覚えたのか、スピードラーニングってやつか?

その力ほんとに俺が英語を勉強するのに欲しいよ。

「すごいなリナは」

「そう?」

「たった一日で日本語を覚えるなんてすごいことだよ」

「えへへ」

リナがデレた顔もすっごいかわいい。

なんで吸血鬼って笑うとこんなにかわいいんだ?

「ねぇ颯汰」

「なんだ藤花」

「そろそろ着くよ」

「お、そうか。じゃあ結月は俺から離れないようにしろよ」

「うんわかった!」

「すごいですね颯汰さん」

「ここら辺だと一番でかいからな」

「そうなんですか?」

「そうだぞ、だから目いっぱい楽しむといいよ」

って言ったらすぐに藤花が走ってどっかに行ってしまったよ。

「わかりました」

「ねぇねぇ颯汰」

「ん?なんだリナ」

「あの雲みたいなやつは何?」

「あぁ、あれは綿あめって言うお菓子だぞ」

「あれ食べれるの?」

「そうだぞ、食べてみるか?」

「うん」

「シャロと結月も食べるか?」

「食べる!」「食べてみたいです」

「わかった、じゃあ結月とリナとシャロはここで待っててくれ」

「あ、運ぶの手伝います」

「ありがとなシャロ」

「私こそお祭りに連れていいてくれてありがとうございます」

「へいらっしゃい!」

「あ、綿あめ4つ」

「毎度あり、じゃあ四百円ね」

「じゃあ千円で」

「はい六百円のおつり」

「ありがとうございます」

「颯汰さん、綿がどんどんおっきくなってますよ」

「それが綿あめだからな」

「面白いですね」

「そうだな」

「ほいじゃあまず先に二つ、残りは今作るからもう少し待っててな」

「あ、はいありがとうございます」

「颯汰さん、これすごい甘い匂いがしますよ」

「ザラメの塊だからな」

というか今思ったんだけどシャロとリナはいつも血しか飲まないけど綿あめ食べられるのか?

だけど本人が食べるって言ってるら大丈夫なんだろう。

「ほらよ兄ちゃん」

屋台のおじさんからふわふわの綿あめが渡された。

「あ、ありがとうございます」

「じゃあリナ達のところに戻りましょうか」

「リナ達が待ってるからな」

「あ、おにいちゃんだ!」

「颯汰お帰り」

「ほれこれが綿あめだぞ」

「すごいふわふわしてる」

「これはどうやって食べればいいんですか?」

「こんな感じにかぶりつけばいいんだよ」

「こ、こんな感じですか?」

「そうそう」

「口の周りがベトベトになっちゃいそうですね」

「そうだな、結月なんかもう口の周りベトベトにしてるぞ」

「ほんとだ、口の周りなんて気にしないで食べてますね」

「あとで拭かないとな」

「颯汰ぁ~!」

「おい、シャロ」

「はい、颯汰さんなんですか?」

「なんかすっごい勢いでこっちに走ってくる奴がいるんだけど」

「藤花さんですね」

「だな」

「颯汰ぁ~!」

「なんだよ藤花その手に持ってるものは」

「シャロちゃんたちと食べようと思っていっぱい買ってきた」

「よくもまぁこんなに買ってきたな」

「実を言うと私がすっごいお腹減ってた」

うん、そんなことだろうと思った。

「藤花、それはなに?」

「これは焼きそばでこれがりんご飴だよ」

「食べていいの?」

「うん、一緒に食べるためにたくさん買ってきたから」

一番祭りを楽しんでるのは藤花だな。

「これを食べ終わたらお祭り恒例のやつしよ!」

「お、いつものをやるのか。いいぞ」

「いつものって何ですか?」

「それはその屋台に行ってからのお楽しみだよ」

「じらさないでくださいよ~」

「まぁまぁ食べ終わったら連れて行ってあげるからゆっくり食べようぜ」

「むぅ~、わかりました!」

相変わらずシャロはかわいいなぁ、本当に四百歳を超えてるのか疑うな。

「颯汰さん、食べ終わりました!恒例の場所ってところに連れて行ってください!」

「お、食べ終わったか、じゃあ藤花あそこに行くぞ」

「りょうか~い」

「結月の俺とはぐれないようにな」

「わかったおにいちゃん」

「恒例の場所は一体どんな場所なんでしょうか、すごく気になります!」

なんかこういう姿を見てるとシャロが本当に四百歳を超えてるのか怪しくなるな、まぁ姿が十二歳だからだな。

「着いたぞ」

「ねぇ颯汰、ここはなんていう屋台?」

「なんかいっぱいお魚が泳いでますけど?」

「ここは金魚すくいだ」

「金魚救い?ここに泳いでるお魚をこの屋台から救うんですか?」

「シャロ、たぶん思ってるのと漢字が違うと思うぞ」

「金魚すくいってのはこのポイでここに泳いでる金魚をすくって遊ぶお祭り恒例の屋台なんだよ!」

藤花の説明で初めて金魚をすくうやつだポイっていうことを知った俺は意外と藤花は物知りなんだなと思ってしまった。

「まぁとにかく皆でやってみたらどうだ?」

「そうだねー」

「じゃあおじさん四人分で」

と言いながら屋台のおじさんに四百円を支払った。

「はいよ、おにいちゃんはやらないのかい?」

「あ、俺は大丈夫です」

「颯汰も一緒にやろうよ」

「そうですよ!颯汰さんも一緒にやりましょ!」

「しょうがないなぁ、じゃあおじさんもう一個」

「はいよ」

「じゃあ誰が一番多く金魚を捕れるか勝負ね!」

「お、いいぞ」

「じゃあチーム戦でやろ!」

「どういうチーム分けにするんだ?」

「えっとー山代家チームと吸血鬼チーム私は一人でいいよ」

「わかった、じゃあ始めるぞ」

「まずは結月、リナ、藤花からやるぞ」

「了解」

「よーいスタート!」

スタートとは言ったもののこれはスピードじゃなくて数を競うんだけどな。

「ん、これ意外と難しい」

「おにいちゃんのために頑張らなきゃ」

「よゆーよゆー」

今のところリナは手こずってて結月は普通にうまい藤花は、、、めちゃくちゃうまい。

いや、なんで藤花はこんなに金魚すくいうまいんだよ。

「あ、」

一番最初にポイを破ったのは吸血鬼チームのリナだった。

「シャロあんまり獲れなかった、ごめん」

「大丈夫ですよ!」

「あとは頑張って」

「おにいちゃんごめん私も破れちゃった」

「大丈夫だぞ」

なんたってこの俺は何回かあの藤花に数回勝ったことがあるのだ!

「意外とこれ難しいですね」

「そうだな」

でも結月のためにも藤花とシャロには負けるわけにはいかないんだ。

「ふふふ、シャロちゃんと颯汰には絶対に負けないんだからねぇ」

「俺だって負けねぇからな」

「私も負けませんよ!」


「結果はっぴょ~」

「一位は吸血鬼チーム二位は私で三位は山代チーム」

そう、あの後シャロが藤花に負けない器用さで藤花の数を上回ったのだ。

「いやぁ私がシャロに負けるとは思わなかったよー」

「俺もてっきり藤花がダントツで勝つかと思ってたよ」

「私はおにいちゃんが勝つと思ってたよ?」

「勝てなくてごめんな結月]

「楽しかったから大丈夫だよ」

「なんでこんなにシャーロットはうまいの?」

「よくわかりませんがなんか金魚がこっちに集まってくださって簡単につかまえることができました」

なんだその能力すげぇな。

「颯汰、そろそろ花火が始まる時間だよ!」

そう、このお祭りの最後には打ち上げ花火があるのだ。

「そうだな、みんなで見に行くか」

「そうですね!」

「結月ははぐれるなよ?」

「うん!」

お祭りをこんなに沢山の友達と来たのは初めてだな、昔は藤花か結月と一緒に行ってたし最近は家から出るのが嫌になって家でゲームしてたし。

「ここら辺でいいか」

「そうだね」

『ヒュー ドーン』

      吸血鬼少女との日常#5へ続く

今回も吸血少女との日常を読んでいただきありがとうございます。

作者の怜斗です。

更新遅くなってしまい申し訳ございません。

今回は夏祭りということでいろんなキャラクターの会話を書いてみました。

ちなみにこの話を書くために私は一人寂しくお祭りに行ってきました。

吸血少女との日第5話は今書いているのでもうしばらくお待ちください。

おっと、シャーロットが何か言いたいみたいです。

「み、皆さん今回も吸血少女との日常を読んでいただきありがとうございます。次回もお楽しみに!」

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