嘘つき少年の末路
○○高校では1人の少年が今日も嘘をついていた。
「俺って、有名なアーティストとか知り合いにいるんだぜ?」
もちろん、彼の戯言などクラスで誰も信じるものはいない。最初のうちこそみんな面白がったり、食いついたりしていたが最近はみんな何も反応を示さない。
あるクラスの男子が嘘つき少年にこう言った。
「そろそろ嘘つくのやめたら?みんな呆れてる。」
そこで嘘つき少年は言い返した
「本当だ!信じてくよ!」
嘘つき少年はいつもこんな感じだ。注意をするとすぐキレる。正直扱いに困っていたのでその男子が代表でハッキリと言ってやることにした。
「もう学校に来ない方がいいよ。このままだとイジメに繋がってしまう。」
嘘つき少年は黙り込んでしまった。
次の日から嘘つき少年は学校に姿を現さなくなった
1ヶ月後…
流石に進級が危なくなってきたのか嘘つき少年が久しぶりに学校に顔を出した。最初は影でヒソヒソと噂されていたが、特に何かあるわけでもなく昼休みになった。昼休みの教室に嘘つき少年の姿はなかった。
昼休み中、クラスの男が普段はしない匂いを感じ取った。
「何か臭くね?」
「え?どんなに匂い?」
「何かずっと嗅いでたらまずい匂いかな?」
「気のせいだよ、きっと」
「それもそうだな。」
休み時間の終わる10分前、匂いがどんどん酷くなりクラス全員が感じ取れるレベルになった。
「なんだろうこの匂い」
「この匂いは普通じゃないよね」
「もしかして火事…?」
そこに校内全体にアナウンスが入った。
「火事が発生しました。逃げてください。」
避難は開始されたが、瞬く間に火は燃え広がり辺り一面、真っ赤に染まった。建物が倒壊し指定された避難経路は封鎖されてしまっている。そんな状況の中、生徒が何人か校舎内に取り残されてしまった
そんな中教室にいなかった嘘つき少年は先に避難を済ませていた。嘘つき少年は取り残されている生徒がいると聞くと、少年は校舎内に飛び込んで行った。
嘘つき少年は避難経路を探しつつ取り残された生徒を探していた。そこで嘘つき少年は取り残されていた生徒を見つけた。その生徒は嘘つき少年のクラスメイトだった。
「良かった、見つかって。こっちから逃げられるよ。」
と言った嘘つき少年だったがクラスメイトは誰一人として信じるものはいなかった。
「誰がお前の言うことなんて信じるかよ!どうせまた嘘だろ?俺達は俺達で避難経路を探す。」
そう言って嘘つき少年に背を向けたクラスメイト達
「駄目だよ!そっちは!」
そう言った瞬間、炎で嘘つき少年とそのクラスメイトは分断されてしまった。
その後のことはクラスメイトは無論助かるはずもなく、嘘つき少年は後悔した。後悔というのは必ず後にやってくるもので、後悔してからでは遅い。
嘘つき少年は日頃から嘘ばかりついていた。だから肝心なときに信じてもらえなかった。人間は時には嘘をつくかもしれない。だが、嘘ばかりついていると本当のことを言ったとしても信じてもらえない。
お読みいただきありがとうございます!まだ投稿を始めたばかりなので訳が分からない所があると思います。すみません(>_<)