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通常スキル『錬金魔術』で異世界無双改革  作者: 颯
異世界編1章 追放された錬金術師
2/17

第2話 追放

評価、感想お願いします!


6/29スキル追加、加筆しました。


ーー閉じた目を開けると、俺たちは石づくりの部屋にいた。

「どこだ、ここ?」

「なぁ、俺たちさっきまで教室にいたよな?」

神慈が戸惑った様子で話しかけてくる。

「ようこそいらっしゃいました、勇者様方」

突然、後ろから女の人に話しかけられ、みんなが一斉に振り向く。

「私は、第1王女クローネ・ロード・アストネアと申します。以後、お見知り置きを」

わぁお、めっちゃ美人やん。17くらいかな?

「ここは、異世界エレボスです。あなた方は、魔王を倒すために召喚されました」

ん?どゆこと?そう思っていると、まわりから家に帰してやふざけんななどの声が聞こえ始めた。

「質問です。私たちは平和な国で育ってきたので、魔王を倒す力なんてないと思うんですけど」

お、さすが華恋、頼りになるな。

「大丈夫です。勇者様方は、異世界に渡ってくる際にユニークスキルという強力なスキルを授かっているはずですから」

なるほど、ここで俺がチートなスキルをさずかり、魔王をぶっとばすわけだな(笑)

「では、みなさんのステータスが知りたいので、謁見の間に移動します。動かないでくださいね」

え?歩いて移動じゃないの?

「では、いきますよ。テレポート!」


一瞬で景色が変わった。これが魔法か!!「ここどこ?」、「え、なにこれ」などみんな戸惑っている。

「うむ、こやつらが召喚された勇者たちか。ワシはこの国の王、セイム・ロード・アストネアだ。覚えておくように」

王様を目の前に、俺たちはどうしていいかわからず、呆然とたちつくしている。

「貴様ら!王を前にして立ちつくすとは何事か!」

宰相みたいなひとが、そんなことを言ってくる。しょうがねぇじゃん、どうしたらいいかわかんねぇんだもん。

「ルーカス、そのくらいにしておけ。こやつらは、今しがたここに来たばかりだ。礼儀を知らぬのもとうぜんじゃ」

「王がおっしゃるなら・・」

王様、ナイスフォロー!

「では、みなさんのステータスを確認しましょう。心の中でステータスチェックと念じてください」

どれどれ、ステータスチェック!



名前 如月来人

種族 人族

職業 錬金術師


HP300/300

MP600/600


筋力 170

耐久 120

敏捷 100

器用 80

魔力 400


通常スキル

『錬金魔術』Lv10 『剣術』Lv5


ギフト

『言語理解』Lv-- 『鑑定』Lv-- 『アイテムボックス』Lv--


加護

???の加護



おお、これが俺のステータス。このホログラム?的なものはどういう原理だろう?アイテムボックスは便利そうだな。

さて、どんなチートスキルが宿ってるかな?

・・・ってあれ?おかしいな、見おとしたか?いやぁ、大事なことを見落とすなんて、俺もうっかりだなぁははは。いや、見落としてないこれってつまり・・・

俺にユニークスキルがない!!!

なぜだ!?なぜなんだーーー!?

「あの、ちょっといいですか?」

「はい、なんでしょう?」

はっ、神慈もしかしてお前もか!

「俺、ユニークスキルじゃなくてエクストラスキルなんですけど」

「エクストラスキル!?本当ですか!?」

「あ、わたしも」

「俺も」

「私も」

何ーーーーーー!?!?みんなして俺を裏切りやがってぇ!!

・・よし、一旦落ち着こう。とりあえず、

「あの、エクストラスキルって何ですか?」

王女さんにそう質問する。

「エクストラスキルとは、ユニークスキルを超えた、超強〜〜力なスキルのことです!!」

俺はユニークスキルすら持ってないんだぞ!?ふざけてんのか!

「それで、どんなスキルですか?」

「俺は、『真の勇者』って言うスキルですね」

「前任の勇者と同じスキルじゃないですか!凄いです!」

にこやかな笑顔で、ピョンピョン跳ねながら話す王女さん。

・・俺のポジションをとったのはおまえか!神慈!

「私は『(つるぎ)の操者ね』

華恋のは、イメージがつかないな。

「おれは、領域の支配者(エリアマスター)だ」

ん?こいつは・・・ああそうだ、いつも偉そうにしてるやつだ!名前は、坂村火偉(さかむらかい)だったはず。それにしても、ぴったりなスキルだな。

「なるほど・・。他にエクストラスキル持ちはいませんか?」

「あ、自分『魔物吸収』と『自己改変』っす!」

「う〜ん、聞いたことないスキルですね」

コイツは、小島芳樹(こじまよしき)、マイフレンドだ(一方的)。

「あ、あの・・」

「はい、何ですか?」

この子は、朝倉凛(あさくらりん)ちゃんだ。おっとりしてるとこが可愛い。華恋とは真逆だね。

「わ、私『略奪』と『スキル付与』もってます」

「略奪、ですか」

「は、はい」

何だ?この不穏な空気は?

「そうですか。あなたの名前を伺っても?」

「朝倉凛です」

「では朝倉凛さん、あなたを城から追放します!」

え?どうしてだ?

「な、なんでですか!?」

朝倉も意図が読めないようで、そう言い返す。

「略奪のような盗賊まがいのスキルを持っているあなたがいると、国の民に悪い印象をもたれてしまいます。それはこまるんです。勇者には、正義でいてもらわないと」

冷たい視線をむけ、朝倉にそう言い放つ。

「そ、そんな。これからどうすればいいの?」

今にも泣きそうな顔で言う朝倉。

「大丈夫です。出て行く前に、ちゃんと生活費を渡しますから。それで生きてください」

随分と上から目線なもの言いだな。あ〜イライラしてきた。一発かましてやる!

「おい、王女さん」

「はい、何でしょう?」

「さっきから、いいかげんにしろよ!そっちが勝手に呼び出したくせに、都合が悪かったら追放?ふざけんな!仮にも国を治める者なら、隠匿するくらいできるだろ!」

「何ですか、あなたも朝倉凛といっしょに追放しますよ!」

「上等だ!やってみろ!」

「おい来人、その辺にしとけって!」

「謝ったらきっと許してもらえるわよ!」

神慈と華恋がおれを押さえにくる。

「離せ!俺はあいつが許せないんだ!絶対に引かない!」

俺は二人を押しのける。

「では、二人を追放とします。最後に言いたいことはありますか?」

「そうだな、金は二人分用意しろ、あと俺はユニークスキルを持ってない」

「それでは、なおさらあなたは要りませんね」

「最後に、俺たちはお前らより先に魔王を倒す!」

「そうですか、では騎士の者よ二人を追放せよ!」

騎士たちが、俺達の腕を掴む。

「来人、いくな!」

「戻ってきて!」

去り際に叫んできたので俺は笑顔で言い返してやった。

「神慈、華恋、またな!」


ーーこうしておれたちは、転移早々勇者組から、追放された。





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