第12話 それは一瞬で
遅くなってすみません!リアルが忙しくて書く時間がありませんでした。それと気がつけば投稿して一年。今後ともよろしくお願いします。
ドラゴンが近づくに連れて、羽ばたく音が大きくなる。それに恐怖を覚え、足がすくんで動けなくなる。やがてそれは俺たちの上空付近に停滞し、ゆっくりと降りてくる。
…ゴブリンとかだったらまだ対処できたかもしれないのに、流石に打つ手がないな。逃げようにもこの距離じゃどうあがいてもすぐに追いつかれる。っていうかいつのまにかあいつがいない。にげたのか?まあ、いいや。
さて、どうするか。
「テントに凛がいるし、やるだけやるか」
だが、こっちにきてまだ2日だというのに、俺がドラゴンに敵うだろうか。
……考えても仕方がない。とにかく死なないように全力で行こう。
なぜこんなに落ち着いていられるのだろうか。恐怖がないわけではない。でも不思議と力が湧いてくる。今ならなんでもできそうだ。
ドスンと重たい音を響かせながらようやくドラゴンが地に着いた。それと同時に強烈な咆哮を俺に向けて放った。
「GYAOOOOOOOOOOO!!!!!」
あまりのプレッシャーと大きな声に、思わず耳を塞ぎ膝をついてしまった。
「……やばいな、想像以上にきつそうだ」
どうやら相手をあまく見すぎていたらしい。それでも引くに引けなくなった今、相対する以外に方法はない。
「さて、やるか」
錬金でさっきと同じく閃光弾を作りそれをドラゴンの眼前に向かって投げる。閃光弾が光ったと同時に剣を構え、心臓があるであろう胸元に向かって走り出す。が、
「なっ!?」
どうやらドラゴンは閃光弾の効果を受けておらず、俺めがけて鋭い爪を振り下ろした。
「がぁああああ!!あ、足が、足があああ!!!」
間一髪のところで左に跳んで避けたが、完全には避けきれておらず、ドラゴンの爪によって、俺の右足がすっぱりと切れてしまった。
「そうだ、魔法で直せばいい。修復」
すると本来足があるはずのところに魔力が集まり、一瞬にして元どおりとなった。
「よし!これならいける!!」
その場からすぐさま立ち上がり、ドラゴンに向かって走る。すると、先ほどと同じように爪を振り下ろしてきたので今度は完璧に避ける。が、次の瞬間、何かに腹を貫かれ、膝をつき、吐血する。
「がはっっ、いった…い……なに…が…」
俺の腹を貫いたのか。それを考える暇もなく、俺の意識は途切れた。




