第9話 やらかした どうしよう
短いです、ごめんなさい。
近いうちにもう一本出します。……多分。
俺は、指輪につけたスキルの効果で敵意を感じとった。それが人か魔物かわからないが。
スキルによると、どうやら敵は正面からくるようだ。まだ敵との距離はある、今のうちに凛を起こそう。
俺は、なるべく音を立てないように移動し、テントに向かう。
「おい、凛起きろ。敵だ、敵が来た」
少し体を揺すって声をかけた。だが、全然起きない、起きようとする気配もない。
「おい、起きろって!敵が来てるんだよ!」
これでもかというほど揺すったが、凛が起きることはなかった。一瞬死んでるんじゃないかと思い、脈を確認したが正常に機能していたので、本当に寝ているだけだろう。
「……はあ、しょうがない。一人でなんとかするか」
テントの外に出て、周囲を確認する。スキルの効果で敵が近づいていることはわかるが、なんらかの方法で姿を隠しているようで、目で確認することはできなかった。ちょっと鎌かけてみるか。
「おい、そこの木に隠れてる奴、出てこいよ」
流石に無理があるか?まあ出てこないならこっちから仕掛けるが。いや、むしろ出てくるな。はあ、なんでこんなことしたんだろう、しくじったな。
どうしようか考えていたら、木の後ろから誰かが出てきた。
「へえ、僕の気配遮断を見破るなんてやるじゃないか」
ええ、出てきちゃったよどうしよう。どうして引っかかるのかな。
あー、やらかした。