第1話 日常を失った時
初投稿です!
下手ですが精一杯頑張るのでよろしくお願いします!
6/27加筆しました
ーー目の前には玉座に座る王様が、上を見ればシャンデリアが。
ここは、とある城の謁見の間。
(俺は、何でこんなところにいるんだっけ)
それは遡ること3時間前ーー
ガチャッ
ドアが開き、兄貴が部屋に入ってきた。
「おい来人、起きろ。飯ができたぞ。って起きてたのか」
「おう、もうちょっとで行く」
「さっさと来いよ」
そう言って、リビングに戻っていく。
ーー突然だが、自己紹介をしよう。俺は如月来人。天凛中学校3年生(1組)だ。今起こしに来たのは俺の兄貴、如月零人だ。好きなことはゲーム、漫画、ラノベを読むことだ。所謂オタクってやつ。まぁ、兄貴のせいなんだが。
これで俺のことはわかったかな?じゃあ、自己紹介終わり!
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リビングに行くと、美味そうな匂いが部屋いっぱいに充満していた。
「やっときたか。遅かったな」
「ん、ちょっと自己紹介をな」
「はぁ?まぁいいや。ほれ、早くしないと冷めるぞ」
テーブルの上に朝食が置かれる。ご飯、味噌汁、目玉焼き、うちの定番メニューだ。ちなみに、うちに親はいない。昔、通り魔に襲われたからだ。
「「いただきます」」
さすが兄貴、相変わらず美味い。
『昨夜、日本会議堂にて爆破テロが発生しました。犯人は、未だ特定できていません』
ニュースでそんな報道をしている。
「物騒だな」
「あぁ」
「そういやさ、いい加減、信じてくれよ」
「何をだよ?」
「ほら、俺が勇者だったって話」
「んなもん、信じられるか」
「何でだよ?」
異世界?本当にあるなら、連れてってほしいね。
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朝食を食べ終わり、学校へ行く準備をする。
「お〜い来人、はやくしろ」
「遅いぞ〜」
窓からそんな声が聞こえる。
「ちょっと待って」
玄関を出て、声の主と合流する。
「おい、もう40分だぞ。朝練に遅れるじゃないか」
「なんでそんなに遅くなるの?」
おっと、朝から非難の嵐だ。
「わりぃな。じゃ、さっさと行くか」
この二人は俺の幼馴染の剣崎神慈と七瀬華恋だ。二人は一言で言うと、イケメンと美人。神慈は黒髪のストレート、華恋は赤い髪にポニーテール。赤い髪は、生まれつきらしい。何故、そんな二人とつるんでいるかって?ふっ、家が近いからだ。あ、俺の髪は白が8割、黒が2割ね。
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学校に着くと、ふたりは走って朝練に向かった。どっちも剣道部に所属している。すごいのが、二人とも去年全国優勝しているところだ。ちなみに俺は帰宅部。だってゲームしたいし。だから、あ、けど筋トレはちゃんとしているぞ!
朝練の時間が終わり、二人が教室に戻ってきた。
「あ、お帰り」
「ああ、っていうか本当にもう少し早く家を出てくれないかな!?」
「神慈、悪かった。気をつけるからさ」
「あんた、本当に守る気ある?」
「あるから!華恋、信じてくれよ」
「いいわよ。でも、次破ったら殴るから」
あ、これマジなやつだ。
「おいみんな、席につけ。授業を始めるぞ」
げ、1時限目から高村先生か〜。やだなぁ。この先生は、鬼教官と呼ばれている。居眠りをすると、チョークを投げてくるからだ。何故、体罰が許される?
授業が始まる。
神慈や華恋はもちろん、みんな真面目に聞いている。
(はぁ〜。なんか、面倒くせーなー。異世界ってホントにあんのかな?)
そんなことを考えていた時、突然、教室の床から青い光が放たれたーーー