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『発掘隊のT教授のメモ』 『T教授へ宛てた手紙』
妙な石板だ。
間違いなくこのあたりの言語で、読むことはできるが、全く訳が分からない。
記述とこの神殿の遺跡の型を見る限り、Z教の一派らしい。
内容も神話なのか、創作なのか判然としない。
しかし、これに似た話をだれかから与太話として聴かされた覚えがある。
手紙を後で出そう。
(この紙の端にスラヴ系の名前とR国の住所が乱雑に書かれてる)
君の手紙を読んだとき、すぐにピンときました。
4年前に君と学会の後で雑談したときに私が話したことだと思います。
今ちょうど私のほうの研究が佳境ですので、落ち着いたら私が語った話の文献の写しを送ります。
申し訳ないですけど、これだけで失礼。