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イルディゴ暦 200年と22日
どうやらとんでもないこととなった。
今書けることだけは書いておこう。
金色の髪の巨人は、夜に戻ってきた。私は目覚め、外へ出ると彼は私の前へしゃがみ込み、自分の頭を指さし、「ベリヲ」とゆっくりと発音した。彼の名前のようだ。
そして、モノを掬いあげる仕草と、遠くを指し示す仕草をして、私をじっと見つめた。
私が考えるに、ベリヲたちは、他の巨人から狙われているのかもしれない。私を灰色の髪の巨人が守ったことを見るに、彼らは私に好意的なので、どうやらベリヲは私を連れて移動しようとしているらしい。
とりあえず私は神殿の奥へ戻ってこれを刻んでいるのだが、彼はそのまましゃがんで待っている。
ここでこの記録は終わりにしようと思う。
ふと見たら聖火が消えていたから、私は神に見放されたんだろう。
それなら、彼について行って、地獄の果てでも見てやろうと、思う。