表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
欠片たち  作者: 稲井
1/37

今日もまた

朝ごはんの途中で、唐突にクイズが始まった。

「オーストラリアの首都は」

「シドニー」

「ではありませんが、」

「なに!」

「オスロが首都の国はどこでしょうか」

「ノルウェーだけど、」

「正解。じゃあ、行ってくるね」

「ちょっと待って!答えを教えて!」

慌てた僕は鮭の骨をテーブルに撒き散らしてしまう。

「答えは、ノルウェー」

彼女は笑って、僕の問いに答えないまま準備を済ませて出かけてしまった。

綺麗に片付けたダイニングで彼女の地図帳をめくっていたら少し泣きたくなった。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ