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第65話

「有効に使えるコマ? ドラゴンを仲間にしようとかおかしな事を言うわけじゃないわよね?」

「流石にそんな事ができるわけがないじゃない……できるんですか?」

 フィリアはフィルの言葉に1つの答えを出したようだが、それはあり得ないと思ったようでため息を吐くとティアナはそんな事はあり得ないと言いかけるがフィルの顔を見て首を傾げる。

「実験段階の魔法だが、なかなかドラゴンと遭遇する機会はないからな。せっかくだ。試してみようと思ってな」

「フィル、この時点で魔光石の魔法式の解除はどうでも良くなってないか?」

 フィルは表情を変える事なく、実験段階の魔法を使ってみると言うがジオはフィルが依頼の事を忘れていると思ったようで苦笑いを浮かべると、

「フィ、フィルさん、ダメですよ。この依頼は多くの人の生活がかかっているんですから!!」

「……お前ら、俺が何故、依頼を忘れていると決めつけているんだ?」

「それは日頃の行いじゃないの?」

「まぁ、否定する要素が見当たらないな」

 ティアナは自分の村の事もあるためか、フィルに依頼の事を思い出して欲しいと言いだし、フィルはティアナの様子に眉間にしわを寄せ、ジオとフィリアは苦笑いを浮かべる。

「で、忘れてないなら、他の魔法式はどうするんだ? 実際、このペースじゃ、いつまでかかるかわからないぞ」

「そ、そうですよ。また、ドラゴンの相手とかは大変ですよ」

「そうね。戦闘の経験にはなるけど正直、この平原全部を戦って回るわけにもいかないでしょ」

 フィル以外の3人は魔獣を召喚する魔法式をどうにかしないといけないと思っているようだが、

「そんなものは簡単だ。魔法式の発動条件を書き換えて、無効化してやれば良い」

「……おい。それなら、昨日の夜の話は何だったんだ?」

「決まってるだろ。ただのヒマつぶしだ」

「……お前はそう言う奴だよな」

 フィルはすでに魔法式を解除する方法も考え終わっているようであり、ジオはフィルの行動に大きく肩を落とすと、

「発動条件は魔光石を破壊して精霊達を解放する事、連動系の魔法式とは発動条件を変える。連動系の魔法式を組み込む時は発動条件を他の術師に理解できないように構築するのが基本なのにそれができていない。つめが甘いな」

「いや、わかったとしても簡単にできないだろ」

 フィルは簡単にこれから自分がやろうとしている事を説明するがジオはフィルの言う事が出来る人間は多くないと苦笑いを浮かべ、

「知るか。だいたい、これは学園でも指導している事だ。それができてないと言う事は学園では魔法を学んでない人間。もしくは学んでいても連動式の魔法式を組み込む事もできない低レベルの術者だ」

「……あ、あの。これだけの騒ぎを起こしている時点で低レベルと言うのはどうかと思うんですけど」

「ティアナ、言うだけ無駄よ。それじゃあ、精霊達は解放できるのよね?」

 フィルはこの事件を起こした魔術師を低レベルと言い切るとティアナは首を振って否定しようとするがフィリアは無駄だと言い切る。



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