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第60話

「……ストーンシャワー」

「ちょ!? フィル、それはないだろ!!」

 フィルの魔法の詠唱が終わるとジオは今からこの場に起きる事に声を張り上げるが、

「大丈夫だ。そこから動かなければ当たらない」

「そう言う問題か!?」

 フィルは表情を変える事なく、ジオとフィリアに動くなと言った時、ドラゴンの頭上の空間が歪み始め、巨大な岩が次々とドラゴンに降り注ぎ、ドラゴンの飛行高度は落ちて行く。

「フィ、フィルさん、あ、あの。この魔法はやり過ぎじゃないですか?」

「何を言ってる。地上に落とさなければ始まらないだろ……」

「ちょ、ちょっと、フィルさん、まだ続くんですか!?」

 ティアナは巨大な岩でドラゴンを地面に向かって行く様子が信じられないようで顔を引きつらせるがフィルに気にする様子はみじんも感じられず、新たな魔法の詠唱に入り始め、

「……ジオ、ここから避難した方が良くない?」

「そうしたいけどな。動いた方が危険な気がするんだよな」

 ドラゴンに直撃した岩はドラゴンの鱗の堅さに粉々に砕けて地上に降り注ぎだし、フィリアは身の危険を感じて逃げ出そうとするがジオは下手に動くよりはフィルの言葉を信じて動かない方が安全だと判断すると、

「……ウィンドカッター」

「フィルさん、ドラゴンの羽が切れてますけど、落ちちゃったりします?」

「何を言ってる。最初から落とすつもりだと言っているだろ」

 フィルの魔法の詠唱が終わり、巨大な風の刃がドラゴンの羽に向かって飛んで行きドラゴンの羽を切り裂いて行き、ドラゴンの羽からは赤い血液が飛び散り、ドラゴンは自分の羽が切り裂かれる事に魔法の発動の瞬間を見ていたようで羽を切り裂かれている痛みを吐き出すようにフィルを睨みつけて吠えるがフィルは気にする事はなく、

「あ、あの。フィルさん、ドラゴンの視線がこっちから外れないんですけど」

「だろうな。ティアナ、動くなよ。ブレスがくる」

「ま、待ってください。ブレスが来るじゃないです!? に、逃げないと死んじゃいますよ!?」

 ドラゴンはフィルとティアナに反撃をするつもりのようで大きく息を吸い込み、ドラゴン最大の攻撃であるブレス攻撃を行おうとしており、ティアナは腰を抜かしたままだが逃げ出そうとフィルの足を引っ張るが、

「動くなと言っているだろ。アンチマジックシェル」

「い、いやぁぁぁぁっっっ!!!???」

 フィルは落ち着いた様子で新たな魔法を発動させた時にドラゴンの口からは赤々と燃える炎を吐き出され、その炎はフィルとティアナに向けられ、

「……慌てるなと言っているだろ」

「あ、あれ? 熱くない?」

「ドラゴン相手にブレス攻撃の対処もしないで攻撃を仕掛けるわけがないだろ」

「そ、そうは言ったって、ドラゴンの攻撃なんて防げると思わないじゃないですか!?」

 フィルは眉間にしわを寄せてティアナに落ち着くように言うとティアナは想像していたダメージがなく首を傾げて自分の周りを見るとフィルとティアナの周りを白い光の球が包み込んでおり、ドラゴンのブレス攻撃を完全に防いでいる。



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