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第50話

「なら、何かな?」

「何じゃないですよ!? お、女の子、フィアさんは女の子ですよ。みぞおちに1撃とかダメですよ!?」

「いやいや、ティアナ、そんな冗談はいらないから」

 ジオはティアナの様子に首を傾げるとティアナは女の子のフィリアへやる事ではないと叫ぶがジオはティアナの言葉を冗談だと言い切り、

「まぁ、性別を出すのは良くないな。命をかけたやり取りをしているなかでそんな余裕ないだろ。だいたい、フィアは平然とそれを振りまわすんだからな」

「……」

 フィルは学園で依頼で命をかける事が多いため、性別は盾にはできないと言い、フィリアと一緒に引きずられていたフィリアの大剣を指差すと彼女の大剣はフィリアの身長と同じくらいのサイズのため、ティアナは顔を引きつらせ、

「これを喰らったら、流石に危ないだろ。まぁ、喰らう気はないけど」

「まぁ、ジオがフィアの攻撃を喰らう姿は想像ができないな」

 ジオがフィリアの大剣を指差して言うとティアナも納得が言ったようで大きく頷き、フィルはあまり興味がなさそうにジオがフィリアの攻撃を喰らうわけがないと言うと料理が完成したようで盛りつけに入っており、

「おい。フィア、寝てないで起きろ……先に食うか?」

「そうだな」

「その反応はおかしいですからね!?」

 フィルは準備ができたため、フィリアに起きろと言うが彼女は反応する事はなく、フィルは料理をテーブルに並べながら、フィリアを待つ必要はないかと言うとジオは頷き、2人の様子にティアナは声をあげる。

「仕方ないな……ジオ」

「そうだな。ティアナ、下がっていて」

「な、何ですか? 何があるんですか?」

「まぁ、気にしない。危ないから下がって欲しいだけだから」

 フィルがティアナがフィリアの事を心配しているため、面倒だと言いたげだが何かを始めるようでジオに声をかけるとジオはフィルのやる事がわかったようでフィリアの大剣を運び、ティアナに下がるように言うとティアナは意味がわからないようであるがジオはティアナを引きずって行き、

「それじゃあ、始めるか……」

「……」

「フィルさんの魔法って凄いですよね」

「本番はこれからかな」

 フィルは魔法の詠唱を始め出すとフィリアは気が付いたようで立ち上がるとティアナはフィルの魔法を誉めるがジオはこの後が大変だと言いたげにため息を吐くと、

「どう言う事ですか!? フィ、フィアさん、落ちつていください!?」

「はい。ティアナ、近付かない。危ないから」

 フィリアは怒りが収まっていないようで近くにいたフィルを殴りつけるがフィルの魔法障壁で阻まれ、それがまた気に入らないようで何発もフィルに向かい拳を叩きこむがすべてフィルの魔法障壁に阻まれるがティアナはフィリアに落ち着くように言うがジオは慣れているようでまるで猛獣からティアナを引き離すように彼女を引きずって行き、

「モヤシ男、防ぐな!! 私の怒りを収めるために1発、殴られなさい!!」

「……わけのわからない事を言うな。俺がお前に殴られてやる理由はない」

「あ、あの」

「こうなるから、気絶させとこうと思ったわけだ」

 フィリアは自分の怒りを抑えるためためだけにフィルに殴らせろと言うがフィルの体まで彼女の拳が届くわけもなく、ティアナは顔を引きつらせているがジオは疲れたようなため息を吐く。


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