第27話
「だ、だから、違います!!」
「……うるさい。静かにしろ。集中ができん」
「フィ、フィルさん!?」
「……なんだ?」
ジオとフィリアの様子にティアナは顔を真っ赤にしたまま全力で否定しようとした時、あまりの騒がしさにフィルの集中力が切れたようでフィルは不機嫌そうな表情をして騒がしいと言うとティアナは声を裏返して驚き、ティアナの様子にフィルは怪訝そうな表情をする。
「まぁ、フィル、お前は気にするな。それより、何かわかったのか?」
「……いくつかわかったが、あまりにうるさくて集中力が切れた」
「え、えーと、ごめんなさい」
ジオはフィルとティアナの様子を見て苦笑いを浮かべると話を変えるために、フィルに魔光石について何かわかったかと聞くとフィルは不機嫌そうな表情でまだ分析の途中だと言い、ティアナは申し訳なさそうに謝り、
「フィル、いくつかわかったって言うなら、それについて教えなさいよ」
「……理解できない事を聞いてどうするんだ?」
「……あんた、いちいちムカつくわね。その言い方、どうにかしなさいよ」
フィリアはティアナが申し訳なさそうにフィルに謝る姿に多少なりの罪悪感を覚えたようでフィルにわかった事だけでも話すように言うがフィルは先ほどの話もほとんど理解できないフィリアに説明する意味があるのかと言うとフィリアは額に青筋を浮かべてフィルの態度が悪いと言うが、
「知るか。だいたい、理解しようとしない人間に説明するほどヒマじゃないんだ……ここから、今ある情報をまとめて魔法式の構築をしないといけないんだからな」
「魔法式の構築? あ、あんた、こんなところで何をする気よ?」
「何? 魔光石を人工的に生成する魔法なんてどこにもないんだ。それを戻す魔法だってあるわけがないだろ」
フィルは気にする事なく次の作業に移ると言うがその作業はフィリアから考えれば常識からかなり外れた事であり、驚きの声をあげるがフィルはくだらない事を言うなと言い切り、
「……長くなるから何もする事がないなら寝ていろ。俺はたぶん、徹夜作業になる」
「そうだな。フィアもティアナも休むんだ」
「フィ、フィルさん、徹夜って大丈夫なんですか? ジオさんも当たり前のようにテントに入ろうとしないでください。フィルさんに徹夜なんて止めてくださいって言ってください」
「……知るか。ダメだったら、ぶっ倒れるか死ぬかするだけだろ。だいたい、時間がないんだ。現状ではこれを人為的に引き起こしている奴がいるなら、俺が対策を立てたら次の方法に出てくる事が考えられる。素早く魔光石から精霊達を元に戻す方法を確立して異常が起きている土地に方法を広めないといけないんだ。何より、騒がれると集中ができない」
フィルは徹夜仕事になるから3人に休むように言うとジオはフィルの言葉に頷くがティアナはフィルの身体を心配しているようでジオにフィルを止める手伝いをして欲しいと言うがフィルが余計な心配をする前に静かにしていろと言うと、
「で、でも、魔物やそれこそ魔光石を作っている人が攻めてきたら」
「……それこそ、お前が起きてようが関係ないだろ。それにそのくらいの対策はしてある。余計な心配をしているヒマがあるなら身体を休ませろ。フィア、さっさと連れて行け」
「はいはい。わかったわよ。ティアナ、休むわよ」
「で、でも」
「良いから、良いから」
ティアナはフィルを1人にしているのはやはり良くないと言うがフィルは彼女を邪魔だと言い、フィリアはフィルが言いたい事を理解したようで素直じゃない幼なじみの姿に苦笑いを浮かべるとティアナを引きずってテントの中に移動する。